理想の住まいの選び方

【独自調査】経験者が語る「二拠点生活」の魅力

リモートワークの普及など、働き方の変化により、二拠点生活への関心が高まっています。そこで、実際に二拠点生活をしている人々のリアルな声を調査しました。
【調査概要】持ち家を所有し、二拠点生活している一般の男女80人を対象にインターネット調査を実施(複数回答可/居住エリアの限定なし)。調査協力:アイブリッジ(2025年10月実施)。

目次

いま話題の二拠点生活のメリット

二拠点生活(デュアルライフ)は、近年、増えつつある新しいライフスタイルです。その背景には、新型コロナウイルスの流行を機にテレワークが定着し、住む場所に縛られない働き方が可能になったことも一因です。

また、定額制の多拠点居住サービスなど、高額な別荘を持つ以外の手軽に始められる選択肢も増えていることもあり、これまでリタイア層や富裕層の一部に限られていた二拠点生活が、子育て中の現役世代にも広がりを見せています。

二拠点生活の最大のメリットは、都市の利便性と地方の豊かな自然など、両地域の魅力を満喫できる点にあります。例えば、平日は都市で仕事のキャリアを維持しながら、週末は地方の拠点へ移動してリフレッシュすることで、生活に大きなメリハリが生まれます。子育て世帯は、子どもを自然豊かな環境でのびのびと育てられることに魅力を感じているようです。

さらに、生活拠点が増えることで、地震や水害といった万が一の災害に対するリスク分散になる点も重要なメリットです。二拠点生活は、生活の満足度向上に大きく影響することから、今後もその広がりが期待されています。

二拠点生活のきっかけと「やってよかった」と感じた瞬間は?

今回、実際に二拠点生活をしている人々に「始めた理由とやってよかったと感じたエピソード」を聞きました。その中から印象的なコメントをご紹介します。

「定年後はサーフィンをしたいので、海から近い場所で生活したかった。大好きなサーフィンに毎日触れられています」(65歳・男性/横浜市と伊勢原市)

「便利な都会生活と同時に自然に囲まれた生活を味わいたかった。空気のおいしい自然に囲まれた生活を通じて、いいとこどりのデュアルライフを実践できた。一番助かったのは、コロナの時期に避難先として有効活用できたこと」(78歳・男性/東京都と山梨県)

「転勤することになったことがきっかけです。夫婦の仲が以前よりもよくなったと感じています」(46歳・男性/千葉県と兵庫県)

「岩手県は妻の実家で、妻の両親が他界後、管理をする人がいなくなったため。岩手県は緑が多く、素人ながら少しばかり農林業のまねごとをでき、自然の中で生活できてよかった」(68歳・男性/東京都と岩手県)

「生活に変化を持たせたかった。実際に生活のリズム感が向上しました」(52歳・男性/横浜市と浜松市)

「息子が二人とも東京で働いてて、気軽に会えるようにしたかった。息子宅に泊まるわけではないので、東京見物で何泊しても気兼ねがありません」(57歳・女性/大阪府と東京都)

「登山が趣味で那須高原の美しい風景や温泉地に魅了され、ここにログハウスを建てて老後はここで穏やかに暮らしたいと思ったから。都会の煩わしさから解放され、静けさと自然の美しさを感じられるようになった」(51歳・男性/さいたま市と那須塩原市)

「心身がリフレッシしたかったので。精神的に逃避する場所ができてよかったです」(32歳・女性/東京都と群馬県)

※写真はイメージです。

二拠点生活を検討している人に伝えたいメッセージ

現在、二拠点生活を考えている人々に向けて、後悔しないためのアドバイスをいただきました。

「気持ちのゆとりをもって生活すること。新しく住む地域の慣習等に理解を示し、ある程度は協力すること」(68歳・男性)

「見栄を張らないで、自分の考えをしっかりと持つことが大切です」(52歳・男性)

「長く続けるためには、あまり遠方とならない距離であること」(75歳・男性)

「二拠点目は賃貸という方法も検討するとよい。移動手段や生活道具の二重化など、キャッシュフローの検討もしっかりと。二拠点の目的(心を癒す、農作業をしたいとか)をはっきりさせること。主な拠点は安易に処分しないこと」(78歳・男性)

「維持費の心配はありますが、それをクリアできるのであれば、豊かな人生に役立ちます」(80歳・男性)

「私たちの場合は、子どもが進学時期で夫婦だけで往復する生活になった。家族がいる場合はそれぞれの生活をどうするか、事前によく話し合うことが重要だと思う」(85歳・男性)

「気力のあるうちに、早めの決断が必要だと思います」(65歳・女性)

いかがでしたでしょうか。実際に二拠点生活を実行している人々ならではのリアルな声を数多くいただきました。ぜひ今回のアンケート結果を、今後の生活の参考にしていただければ幸いです。

  • 本記事の内容は2025年11月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

こちらの記事もご覧ください!

中古価格の上昇も天井か!? マンションを売るなら早めの見極めを
将来、夫婦で住み替えるなら! コンパクトマンションの3つの魅力
私が経験した「実家の相続トラブル」ランキング
浴室・換気扇もキレイに! ハウスクリーニングはプロに任せた方がよい理由

老後のお金に困らない!60代からの住まい選び

ご近所&近隣施設とのトラブルは回避できる?マンション購入前に確認...

マンション居住者がリアル証言!「住み替え」か「リフォーム」か? ...