プロが頑固な汚れを落とせる理由
――プロの掃除と自分でする掃除の違いは?
一番の違いは、使用する洗剤と掃除機材の数や種類、さらに、それらを適切に使いこなすための豊富な知識にあります。
お風呂用洗剤でいえば、ご家庭にあるのは1〜2種類ほどだと思いますが、私たちは汚れの種類や度合い、さらに付着している場所の素材に応じて、30種類以上の洗剤と機材を使い分けて仕上げています。
市販の洗剤は原液をかなり薄めているものですが、プロが扱う洗剤は汚れの程度に合わせて原液を適切な濃度に希釈して使用します。その割合を見極めるには専門的な知識や経験が必要ですし、トレーニングを受けた者しか扱えない洗剤もあります。
――なるほど、だから頑固な汚れも落ちるのですね
特に浴室は湿気が多く、カビや水アカ、石けんカス、皮脂汚れなど、さまざまな種類の汚れが発生するため、掃除が難しい場所です。市販の洗剤だけですべての汚れを落としきるのは難しいといえます。
あれこれ試しても落ちない汚れは、無理せずプロにお任せください。さらに、ご希望があればクリーニング後に汚れがつきにくくなるコーティング剤を塗布することも可能です。
――油汚れがこびりついた換気扇も自分では難しそうです
私たちはフィルター、ファン、ネジなど分解できる部品はすべて取り外し、ご家庭の掃除では難しい換気扇の内部までしっかり洗浄します。汚れ具合に応じて洗剤を使い分け、つけ置きするなどして新品同様の仕上がりを実現します。
ご家庭でも換気扇の掃除は可能ですが、半日から1日かかる作業になるうえ、浴室同様に汚れを落としきるのはなかなか難しいものです。プロにお任せいただければ、1〜2時間で隅々まできれいに仕上げることができます。

毎日の数秒の「予防掃除」でキレイをキープ
――ハウスクリーニング後に汚れを防ぐコツは?
きれいな状態を長く保つために大切なのが、「汚れたら掃除をする」のではなく、「汚れなくするための予防掃除」です。例えば、100円ショップやドラッグストアで販売しているお掃除シートを換気扇のそばに置き、料理後に換気扇をサッと拭く。ほんの数秒で終わりますし、これを毎回続ければ油汚れの蓄積防止につながります。浴室なら、最後に使用した人が水切りワイパーで水滴を取り除くことで、水アカをかなり抑えることができます。
――毎日の掃除を習慣にするのが大事なのですね
掃除道具を1カ所にまとめて収納してしまうと、取り出すのが億劫になり、掃除のタイミングを逃してしまいがちです。予防掃除を習慣化するためにも、お掃除シートなどの掃除道具は、いつでも手に取れる場所に置いておくのがおすすめです。
年1回のプロの清掃で汚れをリセット
――ハウスクリーニングを依頼する適切な頻度は?
浴室も換気扇も、できれば年に1回、プロの清掃スタッフの手を借りて汚れをリセットするのがおすすめです。6月〜7月、11月〜12月は依頼が混み合いますが、この時期を外せば比較的スムーズに予約が取れます。
――プロに依頼する際のポイントは?
依頼を受ける際、私たちが最も大切にしているのがお客様とのコミュニケーションです。例えば、エアコン掃除ひとつとっても、外側の汚れが気になる方もいれば、ニオイをなくしたい方、お子さまのアトピーなど体調や健康面を気にされている方もいらっしゃいます。
だからこそ、クリーニングを依頼される際には、気になる点を遠慮なくお伝えください。私たちはお客様一人ひとりのご要望に寄り添い、清潔で心地よい空間づくりをお手伝いします。
三菱地所コミュニティのお部屋のサービス
三菱地所コミュニティでは、ハウスクリーニングやフィルター類、浄水器カートリッジなどの消耗品や、設備のメンテナンスに関する必要な情報をご用意しています。「どこに頼んでいいかわからない」というときは、お気軽にお問い合わせください。

- 本記事の内容は2025年10月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。