「掃除=大変」はもう卒業! キレイが続く家の新常識
「部屋をキレイに保つには、こまめな掃除が大切なのは分かっているけれど、忙しくてなかなか……」そう感じていませんか? 掃除が「大変なもの」になってしまう最大の原因は、汚れを“溜めてしまう”からです。見て見ぬふりをした油汚れや水垢は、時間が経つほど頑固になり、落とすのに強力な洗剤と多くの労力が必要になります。こうして「掃除は大変で面倒なもの」というイメージが定着してしまうのです。
そこで発想を転換してみましょう。目指すのは「週末にまとめて100点満点の掃除」ではなく、「毎日汚れをリセットして60点のキレイを維持する」こと。そのための最適な方法が、日常生活の動作に掃除を組み込む「ついで掃除」です。例えば「歯を磨く“ついで”に洗面台を拭く」「お皿を洗った“ついで”にシンクも磨く」。この小さな習慣の積み重ねが、汚れの蓄積を防ぎ、結果的に大掛かりな掃除そのものを不要にしてくれるのです。
挫折しない!「ついで掃除」を習慣にする3つの黄金ルール
新しい習慣を身につけるのは難しい、と感じるかもしれません。しかし、「ついで掃除」は誰でも無理なく続けることができます。ポイントは、頑張りすぎないこと。ここでは、挫折しないための3つのシンプルな黄金ルールをご紹介します。
ルール1:時間を決めない、意識しない
「毎日10分掃除する」といったルールは不要です。「〇〇する時についでに」が合言葉なので、掃除のためにわざわざ時間を作る必要はありません。あくまで日常動作の延長線上にあるものと捉えましょう。ルール2:完璧を目指さない
「ついで掃除」の目的は、完璧に磨き上げることではありません。飛び散った水滴を拭う、落ちている髪の毛を拾う、といった簡単なことで十分です。完璧主義は挫折のもと。「これだけでもOK」と自分を認めてあげることが、継続の何よりの秘訣です。
ルール3:掃除道具は「使う場所の近く」に置く
掃除が億劫になる原因の一つに、「掃除道具を取りに行くのが面倒」という心理的ハードルがあります。シンクにはスポンジ、洗面台の横にはマイクロファイバークロス、リビングにはハンディモップ、というように、使う場所のすぐそばに道具を配置しましょう。手を伸ばせばすぐに取れる環境が、習慣化を力強く後押しします。
今日から実践! 場所別「ついで掃除」ガイド【水回り編】
汚れが溜まりやすく、掃除が大変になりがちな水回りこそ、「ついで掃除」が最も効果を発揮するエリアです。使うたびにサッとリセットするだけで、驚くほどキレイな状態を維持できます。
【キッチン】
食器を洗い終えたら、そのスポンジに食器用洗剤をつけたまま、シンク全体をくるりと磨きましょう。最後に水で流せば、ぬめりや水垢の予防になります。また、調理でコンロを使った直後は、油汚れが熱で緩んでいて最も落としやすいタイミング。火傷に注意しながら、キッチンペーパーや濡れ布巾でサッと拭き取るだけで、ベタベタ汚れの蓄積を防げます。
【浴室】
カビや水垢の最大の原因は、湿気と石鹸カスです。お風呂から上がる前に、壁や床に熱めのシャワーをさっとかけ、石鹸カスや皮脂を洗い流しましょう。その後、冷たい水をかけると浴室内の温度が下がり、カビの繁殖を抑えられます。可能であれば、水切りワイパーや吸水クロスで鏡や蛇口、壁の水滴を軽く拭き取る習慣をつければ、やっかいなウロコ状の水垢に悩まされることもなくなります。
【洗面所・トイレ】
手を洗ったり歯を磨いたりした“ついで”に、備え付けのクロスやティッシュで鏡や蛇口周りに飛び散った水滴を拭き取りましょう。これだけで水垢を防ぎ、常に清潔な状態を保てます。トイレも同様に、一日に一度、トイレを使った“ついで”にトイレットペーパーに洗浄スプレーを吹きかけ、便座や床をサッと拭くだけで、黄ばみや臭いの発生を大幅に抑えることができます。
ホコリは溜まる前に退治! 場所別「ついで掃除」ガイド【リビング・玄関編】
リビングや玄関は家族が毎日通り、ホコリや髪の毛が溜まりやすい場所です。掃除機を出すほどではないけれど、少し気になる…そんな日常の小さな汚れも「ついで掃除」で解決しましょう。
【リビング・寝室】
ホコリは人が動かない夜間や早朝に、空気中から床へと舞い降ります。朝起きてリビングへ向かう“ついで”に、フローリングワイパーをさっとかける習慣をつければ、日中ホコリが舞い上がるのを防げます。また、テレビ台や棚の上などホコリが目立つ場所の近くに、お気に入りのデザインのハンディモップを置いておくのもおすすめです。テレビのCM中や、電話をしながらなど、“ながら時間”でサッと撫でるだけで、ホコリのないクリーンな空間を維持できます。
【玄関】
家の顔である玄関は、常にきれいにしておきたい場所です。外から帰ってきた“ついで”に、脱いだ靴を揃えて下駄箱にしまうことを徹底するだけで、たたき(床)が散らからず、掃除がしやすくなります。たたきの砂やホコリは、週に一度、「燃えるゴミの日」にゴミを出す“ついで”に、ほうきでサッと掃き出す、あるいは濡らした新聞紙をちぎって撒き、ホコリを絡め取ってそのまま捨てる、といった習慣も手軽でおすすめです。
もう一歩先へ! 汚れを寄せ付けない「予防掃除」のススメ
「ついで掃除」に慣れてきたら、ぜひ次のステップである「予防掃除」にも挑戦してみましょう。これは、そもそも汚れが付きにくいように、あらかじめ対策を施しておくという考え方です。掃除の手間そのものを、さらに減らすことができます。
- キッチンのコンロ周りの壁に、汚れ防止シートやマスキングテープを貼る。
- シンクや洗面台、浴室の鏡に、撥水効果のあるコーティング剤を塗っておく。
- 冷蔵庫の野菜室や調味料を置く棚に、新聞紙やキッチンペーパーを敷いておく。
- 浴室のドアや窓のサッシなど、ホコリが溜まりやすい溝にマスキングテープを貼っておく。
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三菱地所の家事代行30min.に学ぶ! キレイを保つ水回りの掃除ポイント