住宅設備のお手入れ

三菱地所の家事代行30min.に学ぶ! キレイを保つ水回りの掃除ポイント

三菱地所の家事代行「30min.(サーティーミニッツ)」は30分単位で頼める定期利用の家事代行サービスです。今回はハウスキーパーの研修を担当するトレーナー・水戸ひとみさんに水回りの掃除ポイントを教えていただきました!

身近な清掃道具で「キレイ」が持続するポイント

「30min.」は「キッチンだけ」「お風呂場だけ」と、汚れが気になる、あるいは、忙しくてなかなか手が回らないという場所だけをピンポイントで気軽に頼めるのが大きなメリット。利用頻度が選べて、利用時間は30分単位で選ぶことができるため、生活スタイルに合わせて掃除範囲を広げることも可能です。

家事代行サービスは、プロ仕様の特別な道具で仕上げるハウスクリーニングとは違い、訪問先のご家庭にある掃除道具を使用します。そこで、「30min.」のトレーナー・水戸ひとみさんに身近な掃除道具を使い、「キレイ」が持続する水回りの掃除のコツを教えていただきました。

●常備すると便利な道具/重曹 クエン酸 無水エタノール アルカリ電解水 多目的クレンザー 水切りネット マイクロファイバータオル お風呂用スポンジ キッチンペーパー ゴム手袋 スプレーボトル
※素材や加工状況によって使えない場所もあるため、各洗剤の使用上の注意を確認してからご使用ください。

【シンク編】

シンクには油汚れやカルキ汚れなど、複数の汚れがこびりついています。油汚れはアルカリ性洗剤と中性洗剤で落とすことができますが、意外と厄介なのがカルキ汚れです。カルキ汚れは、水道水に含まれている炭酸カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が固まったもので、放っておけばどんどん蓄積してしまいます。そこで、月に1回のクレンザーを使ったお掃除でキレイをキープしましょう。

  • 使用したもの/多目的クレンザー スプレーボトル ゴム手袋 水切りネット キッチンペーパー

お手入れの手順

①多目的クレンザーを指ですくい、角に置いていきます。
②スプレーでクレンザーに水を含ませ、やわらかくします。
③ゴム手袋をはめた手の指先で円を描くようにしてクレンザーをシンクになじませます。コーナーは汚れがたまりやすいため念入りに。
④全体にクレンザーをなじませたら、汚れを拭き取るイメージで、まず縦方向になぞり、次に横方向になぞります。
⑤水をかけながら四つ折りにした水切りネットを使いクレンザーを洗い流します。
⑥キッチンペーパーで水を拭き取ります。

POINT!

スポンジはクレンザーの研磨効果を弱めてしまうため、シンクはゴム手袋をはめた指で磨くのがおすすめ。指先にひっかかりが感じられなくなれば汚れが取れている証拠です。

Before

こんなにキレイに!

【ガスコンロ編】

ガスコンロまわりのベタベタした汚れは調理中にはねた油がほとんどです。放っておけば油にホコリが吸着し頑固な汚れになりかねませんので、気づいたときに拭き取りましょう。ガスコンロのお掃除には油汚れに強い無水エタノールとアルカリ電解水を使用します。

  • 使用したもの/無水エタノール(キッチン用アルコール除菌スプレーでも可) アルカリ電解水 キッチンペーパー マイクロファイバータオル ゴム手袋

お手入れの手順

①スプレーボトルに無水エタノール(90ml)と水(10ml)を入れ、エタノール水を作ります。マイクロファイバータオルで指を包み、エタノール水を指先に染み込ませ汚れのある場所にピンポイントで軽く押し当てます。タオルはメラミンスポンジでも代用できます。
②エタノール水を軽く含ませたキッチンペーパーを上から下、左から右など、一定方向に拭き汚れを取り除いていきます。
③ガスコンロから五徳を外し、汚れがある箇所にアルカリ電解水を吹きかけ、約20分放置します。汚れがアルカリ電解水に溶けたら汚れのあったところは指先でなじませ、汚れを取りやすくします。
④キッチンペーパーで汚れを拭き取ります。

POINT!

キッチンペーパーで汚れを拭き取る際、円を描いたり往復させたりすると汚れが広がってしまいます。一定方向に拭き取るようにしましょう。

Before

こんなにキレイに!

【バスルームの排水口編】

バスルームの中で最も汚れがたまりやすいのが排水口です。体や髪の毛を洗うときに出る皮脂汚れや髪の毛が主な原因といわれていますが、石鹸カスも見逃せません。髪の毛や皮脂汚れなどと石鹸カスが混ざるとドロドロの汚れとなり、排水口にこびりついてしまうのです。悪臭やつまりの原因にもなるこれらの汚れは、重曹とクエン酸水で取り除きます。

  • 使用したもの/重曹 クエン酸水 スプレーボトル 使い古しの歯ブラシ ゴム手袋

お手入れの手順

①スプレーボトルに水1カップ(200ml)とクエン酸小さじ1を入れ、よく振り混ぜてクエン酸水を作ります。排水口に重曹をふりかけ、その上からクエン酸水をスプレーします。
②泡が出てきたら、そのまま約30分放置します。
③30分後、使い古しの歯ブラシを使いヘアキャッチャーと排水口をこするようにして汚れを取り除きます。
④シャワーで残った汚れを洗い流します。

POINT!

重曹の量は汚れの程度に合わせて調整しましょう。汚れが多ければ小さじ3杯、少なければ2杯を目安にふりかけます。

こんなにキレイに!

【洗面台編】

家族が毎日使う洗面台はすぐに汚れが溜まってしまいます。洗面台の汚れは水垢に加え、石鹸カスや皮脂なども含まれます。これらの汚れは黒ずみやカビの原因にもなりますので、クエン酸水を使用しこまめに取り除きましょう。

  • 使用したもの/クエン酸水 スポンジ マイクロファイバータオル ゴム手袋

お手入れの手順

①スポンジにクエン酸水をスプレーします。
②スポンジでやさしく円を描くようにシンクをこすります。
③水をかけて汚れを洗い流し、マイクロファイバータオルで水気を拭き取ります。
④蛇口の裏側や根本部分は乾いたマイクロファイバータオルの両端を持ち、左右に動かして磨きます。
⑤使用したスポンジは水気を切りネットに入れて乾かします。紫外線に当て雑菌の繁殖を防ぎましょう。

POINT!

洗面台の排水口の汚れはバスルームの排水口と同じ手順で重曹とクエン酸水を用いて取り除くことができます。

こんなにキレイに!

お話を聞いたのは●水戸ひとみさん

2021年の「30min.」の事業準備期間から携わり、ハウスキーパーの研修を務める。キレイをキープするには「100%を求めない」こと。「気合いを入れすぎると、疲れてしまい長続きしません。たとえ80%の仕上がりでも、それをキープすることで徐々に100%に近づいていきます」。