一行書くだけで十分! 夢を実現する手帳の使い方

スケジュール管理ツールとして使われることが多い手帳ですが、近年は日々の気づきや体験を書き留めたり、健康や趣味に関するデータを記録したりと、その使い方は多様化しています。手帳スタイリストの田河早紀さんが、夢や目標の実現につなげ、日々を充実させるツールとしての手帳の活用法を解説します。

目次

週1回の「手帳タイム」で日々の過ごし方が変わる

私は手帳を活用することで、これまでさまざまな夢や目標を実現することができたと実感しています。始まりは高校卒業後、将来に悩んでいた頃。日々、手帳に「理想の自分」を書き出して、どうすればそれを実現できるのかを考えていました。書き続けているうちに、自然と「PDCA(計画・実行・評価・改善)」のサイクルを回す形になっていき、念願だったウェディングプランナーになる夢を叶えることができたのです。その後も商品企画部への異動や、大手総合広告会社への転職が叶ったりなど、手帳を書く習慣によって夢や目標が明確になり、着実に実現につなげることができています。

現在は週に1回「手帳タイム」を設け、1週間の中での出来事を簡単に振り返ったり、翌週のタスクややりたいことを書き出しています。感情を言語化したり、予定を整理することで、頭の中が整理されて、次の1週間を余裕を持って過ごせると感じています。期日忘れや忘れ物も減らすことができるので周囲からの信頼感も高まりますし、やりたかったことが実行できれば充足感を得ることができます。

手帳を通じて日常の充実度を高める4ステップ

では、私がおすすめしたい、効果的な「手帳タイム」にするための4つのステップを紹介します。

ステップ1:1週間を振り返る

前週を1日ずつ振り返り、その日の出来事や感じたことを書き出します。時間がとれなければ、1週間まとめての振り返りで構いません。私は「その日の良かったこと」も4つ書き出すようにしています。「今日のランチはおいしかった」「いつもより早起きできた」など、ささいなことでも「良かったこと」として書き出すことで、日々のちょっとした出来事にも幸せを感じられるようになるからです。

ステップ2:翌週の「やるべきこと」と「したいこと」をリスト化する

次に、翌週の予定をリストアップします。その際、やるべき「ToDo」に加えて、自分のためにやりたいと思うことを「My ToDo」として書き出すのがポイントです。やりたいことが思い浮かばない場合は、「疲れを癒すために、お気に入りの入浴剤を入れた湯船につかる」「理想の体型になるために、ヘルシーでおいしい料理を作る」など、「自分のためにやってあげたいこと」を考えてみると良いでしょう。

田河さんの手帳。デジタルよりも記憶に定着しやすく、気持ちやコンディションも振り返りやすいため、手書きすることにもこだわっている。

ステップ3:一つのテーマについて深く考えてみる

振り返りと予定を書き出したら、何か一つテーマを設定して、じっくり考える時間を作ります。「理想の朝時間の過ごし方」「習慣化させたいこと」など、今すぐ重要ではないけれど考えておきたいことを深掘りすることで、自己理解につながり、次の夢や目標が見えてきます。

田河さんの開発しているオリジナル手帳「STYLING MYSELF JOURNAL」には、じっくり考えるためのテーマ「53WEEKS THINKING LIST」が掲載されている。

ステップ4:月や年単位でも振り返りと目標設定をしてみる

月末の手帳タイムには、月ごとの振り返りと目標設定をしてみましょう。達成できたことや課題を整理し、最初に立てた目標との距離感を確認。うまくいかなかった部分は、翌月のToDoリストやMy ToDoリストに反映します。年末年始には人生の中でやりたいことや、ライフプランを書き出して自分自身の棚卸しを行います。それを年間・月間・週間の目標へと落とし込むことで、大きな夢の実現や目標達成につながっていきます。

田河さんは、月末は年始に立てた目標に対する進捗状況を書いたり、習慣化させたいことをチェックするためのハビットトラッカー(画像下部)も活用している。

手帳習慣を続けるためのコツ

「手帳タイムを毎週続ける自信がない」という人は、手帳タイムを「楽しいイベント」にしましょう。新しい文房具を買ってみる、お気に入りのカフェに行くなど、ちょっとした工夫で手帳を書くためのモチベーションが高まります。

また、「たくさん書こう」「しっかり書かなきゃ」と手帳を書くことを大げさに考えないことも大切です。1日の振り返りは、良かったことやハイライトを一行書くだけで十分です。体調が悪かったり、忙しくて書けない週があればスキップしても大丈夫。新たな1週間へと向かうための気持ちの切り替えとして取り組めると良いでしょう。

続けていると、手帳を書いている週と書かなかった週では、充実度に差があることを実感できるようになります。メリットがわかれば、自然と続けられるようになるはずです。まずは1カ月、手帳タイムを試してみてください。

  • 本記事の内容は2026年2月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

お話を聞いたのは●田河 早紀さん

たがわ・さき/手帳スタイリスト。中学時代から20年以上手帳を愛用し、手帳を通して自身のキャリアを切り拓いてきた。2018年から手帳スタイリストとしての活動をスタート。現在は大手総合広告代理店に勤務しながら、夢を叶える手帳術を提唱する活動を行っている。自身で開発したオリジナル手帳、「STYLING MYSELF JOURNAL」も現在販売中。
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