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イベントアフターレポート

開催日
2026年6月16日(火)

【イベントレポート】クラシックコンサート〜ジョージ・ハリオノ 特別演奏会〜in 東京芸術劇場

ロシア音楽を代表する二人の作曲家、チャイコフスキーとラフマニノフ。その華やかで情熱的なピアノ協奏曲を堪能するコンサートが、東京・池袋にある東京芸術劇場の大ホールで開催されました。レジデンスクラブとしては過去最大規模となる1,999名様をご招待し、美しいピアノの響きに誰もが酔いしれた、その感動のステージを振り返ります。

金色に輝くパイプオルガンが特別な音楽空間へと誘う

会場に足を踏み入れてまず目を引くのが、ステージ後方に鎮座する金色のパイプオルガンです。ひときわ存在感を放つ、その優雅な佇まいはホール全体を荘厳な雰囲気で包み込み、訪れた人々を特別な音楽空間へと誘います。

この日の演奏を担うのは、新しい時代の“楽しいオーケストラ”を目指し活動を続けている東京21世紀管弦楽団。指揮は、ピアニストとしての才能も高く評価されている渡邊一正氏が務めます。

ソリストには、2023年開催の「チャイコフスキー国際コンクール」で見事第2位に輝いたイギリス出身のピアニスト、ジョージ・ハリオノ氏。9歳でソロリサイタルデビューを果たし、みずみずしい感性と情熱的な表現力を兼ね備えた実力派と評されています。

壮麗な序奏とともにピアノ協奏曲の世界が幕を開ける

1曲目は「チャイコフスキー作曲 ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23」。多くの人が一度は耳にしたことのある壮大で華やかな冒頭の旋律は、クラシック音楽を代表する名フレーズとして広く親しまれています。指揮者がタクトを振り上げ、会場が一瞬の静寂に包まれた次の瞬間、壮麗な序奏が始まり、そこにハリオノ氏の奏でるピアノの力強く豊かな和音が重なり、感動のステージが幕を開けました。

ひとたび演奏が始まると、開演前に気さくな笑顔で写真撮影に応じてくれた姿から一変。全身で音楽を表現するかのように鍵盤と向き合い、ときに繊細に、ときに情熱的に旋律を紡いでいきます。

曲が終わり、休憩に入るとバーコーナーで、ワインを片手に演奏の感想を語り合ったり、余韻に浸ったりする人々の姿が。優雅なひとときを楽しめるのも、クラシックコンサートの魅力のひとつです。 

アンコールは「I LOVE YOU」。静かな感動が客席を満たしていく

休憩をはさんだ2曲目は「ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18」。
オーケストラ演奏で始まるチャイコフスキーのピアノ協奏曲に対し、こちらはピアノの独奏からスタート。鐘の音を思わせるような重厚な和音が静かに繰り返され、次第に力強さを増していきます。そこに弦楽器の奏でる主題が重なり、ラフマニノフの魅力の一つでもあるロマンティックな世界に客席は一気に引き込まれていきます。

「チャイコフスキーとラフマニノフの協奏曲を、全楽章聴けるなんてとても贅沢なコンサートですね。ピアニストが全身を使って弾いている姿にとても感動しました」と語るのは、ご友人と共に訪れたN・S様(70代)です。ピアノを習っているというご友人のK・K様(60代)は、ピアニストに釘づけだったそう。「世界的なピアニストが目の前で弾いている、その音を生で聴くことができて幸せです。ジェントルマンな振る舞いも素敵でした」。

演奏を終えても会場の拍手は鳴り止まず、迎えたアンコールにハリオノ氏が選んだ曲は、尾崎豊の「I LOVE YOU」! オーケストラ奏者が楽器を置き、静かに見守るなか、ハリオノ氏の奏でる繊細なピアノの音色だけが会場に響き渡ります。

終演後のロビーにあふれる感動の余韻

終演後のロビーでお客様にお話を伺うと、皆様、感動の余韻に包まれているご様子で、口を揃えて「素晴らしかった!」とおっしゃいます。

「クラシックコンサートはたまに行きます」というE・M様(40代)は、「チャイコフスキーもラフマニノフもとても好きな曲なので感動しましたし、アンコールの『I LOVE YOU』にはぐっときました。ピアニストはとてもチャーミングな方ですね」とすっかりファンになられたご様子です。一緒にいらした14歳のご子息も「すごくきれいな音で、めっちゃうまかった」とキラキラした瞳で語ってくださいました。

この日、ロビーではジョージ・ハリオノ氏のCDが販売され、終演後には購入者を対象としたサイン会も開催。ハリオノ氏は一人ひとりに丁寧にサインをし、笑顔でファンの方々との交流を楽しんでいました。

CDを購入されたY・K様(50代)は、「今日演奏した曲に加え、私の好きなブラームスの曲が入っていたので、これはもう買わなければと。クラシックは好きで、よくコンサートに行きますが、その中でも今日のピアニストは素晴らしかった。全身からエネルギーが感じられ、元気をもらった気分です」と軽やかな足取りで会場をあとにされました。

会場で販売されたCD『ジョージ・ハリオノ デビュー!!』。2024年11月に行われた、ピアノ協奏曲日本デビュー公演の模様が収録されています。
CD購入者限定の特別サイン会を行ったハリオノ氏。気鋭のピアニストと直接触れ合える貴重な機会に、会場には長蛇の列ができました。

 ハリオノ氏が奏でる力強く、そして繊細なピアノの響きは、多くの人の心に深く刻まれ、終演後も豊かな余韻となって残っていたに違いありません。

終演直後、とびきりの笑顔でカメラに応えてくれたジョージ・ハリオノ氏と指揮者の渡邊一正氏。