【場所別】水まわりリフォームのポイントと最新設備トレンド|理想の空間を叶えるアイデア集
水まわりリフォームを検討する際、「カタログを見ても違いがわからない」「わが家にはどんなプランが合っているのか分からない」「どんな設備を選べばいいか難しく感じる」と悩む方は少なくありません。最新の設備は多機能化が進み、選択肢が増えた一方で、自分のライフスタイルに何が合うのか判断しにくくなっています。
この記事では、キッチン・浴室・トイレ・洗面化粧台それぞれのリフォームポイントと最新設備のトレンドを場所別に解説します。あなたの理想の暮らしを実現するために、どんな設備を選べばいいのか、具体的なイメージを持てるようになるでしょう。
1. キッチンリフォーム|毎日立つのが楽しくなる最新機能とレイアウト
キッチンは毎日使う場所だからこそ、使いやすさとデザイン性の両立が重要です。最新のキッチン設備は、調理の効率化だけでなく、家族とのコミュニケーションを生み出してくれます。
ライフスタイルに合わせたレイアウトがいろいろ
対面式キッチン
シンクやコンロがダイニングのほうを向いているレイアウト。リビング・ダイニングを見渡せるため、家族とコミュニケーションを取りながら調理ができます。小さなお子さんがいる家庭や、家族と会話を楽しみながら炊事をしたい人に人気のレイアウトです。
対面式キッチンの中でも、アイランド式はキッチンが壁に接することなく独立した島のようなレイアウト。キッチンがより開放的になり、複数人で調理する機会が多い家庭にもおすすめ。デザイン性が高く、回遊動線(行き止まりが無く周囲をぐるりと回ることができるレイアウト)なのでバリアフリーにも優れています。
壁付け式キッチン
壁付けタイプのキッチンは、対面式に比べて省スペースにレイアウトができます。築年数が経ったマンションでは壁付け式も多く、配管の移動が難しい場合は、既存のレイアウトを活かしながら設備をグレードアップすれば、使い勝手やデザイン性を向上させることができます。
調理を効率化する設備
大型食洗機
大きな鍋やフライパンもそのまま入れられ、手洗いの手間を大幅に削減します。節水効果も高く、毎日の家事負担を軽減できます。
タッチレス水栓
センサーに手をかざすだけで水やお湯が出るため、調理中に汚れた手で触る必要がなく衛生的です。節水効果もあります。
自動洗浄機能付きレンジフード
油汚れが付きにくく、掃除の頻度を減らせます。
デザイン性と機能性を両立
さまざまな素材のワークトップ
人工大理石(人造大理石)なら天然石のような高級感がありながら、耐久性が高くお手入れも簡単。カラーバリエーションも豊富で、理想のキッチン空間を演出できます。最近人気が上がっているのがセラミック。焼き物なので高温に強く、木目デザインなどもあります。他にメラミンなどもありますので、好みに合わせて選びましょう。
2. 浴室リフォーム|生活の質が向上する癒しの空間づくり
一日の疲れを癒すバスタイムは、心身のリフレッシュに欠かせない時間です。最新の浴室設備は、快適性や安全性が飛躍的に向上しており、自宅で温泉のようなリラックス体験ができるようになりました。
システムバス選びの4つのポイント
リラックス機能と快適機能
肩湯・打たせ湯
浴槽に座ったまま肩や首に温かいお湯が流れ、疲れを癒してくれます。
調光照明システム
明るさや色温度を調整でき、リラックスタイムに合わせた雰囲気を演出します。
浴室乾燥暖房機
洗濯物の室内干し場として使えるので、梅雨時期や花粉の季節にも重宝します。冬場の寒さ対策にも活用できます。
ミストサウナ
低温のミストで全身を温めるため、高温のサウナが苦手な方でも気軽に楽しめ、美容効果も期待できます。
水はけの良い床
乾きやすく、カビの発生を抑え、掃除の手間も軽減されます。
3. トイレリフォーム|きれいが続く最新機能と空間づくりのコツ
トイレは毎日何度も使う場所だからこそ、清潔さと快適さが重要です。最新のトイレ設備は、掃除の手間を減らしながら、省エネ性能も向上しています。
タンクレストイレという選択肢
メリット
- 省スペースでトイレ空間がすっきりと広く見える
- シンプルでモダンなデザイン
- 凹凸が少なく拭き掃除がしやすい
- 連続で流せる
- 直接給水のため水圧が低い場合は使用できないことがある(マンション高層階は要確認)
- 停電時は手動での水流しが必要
- 初期費用が高め
- 修理費が高くなることも
清掃性と快適性を高める設備
フチなし形状
便器のフチをなくすことで、汚れがたまりやすい部分を解消し、掃除がしやすく常に清潔を保てます。
自動洗浄・汚れが付きにくい素材
使用後に自動で便器内を洗浄してくれます。また素材そのものが進化して汚れがつきにくくなっているので、掃除がラクになります。
瞬間暖房便座
座った瞬間に温まる機能で、快適でありつつ電気代の節約にもつながります。
オート開閉
人が近づくと自動でフタが開閉するため、触れずに使えて衛生的です。
節水機能
1回の洗浄水量が大幅に削減されており、年間の水道代が数千円単位で節約できるモデルもあります。
おしゃれに見せる工夫
華やかな壁紙
トイレだからこそ少し冒険しても大丈夫。1面だけ柄や好きな色を使ったアクセント壁紙を使うと、おしゃれな印象になります。
収納付き手洗いカウンター
トイレットペーパーや掃除用品をすっきり収納でき、機能性とデザイン性を両立
間接照明
足元や壁面に設置すると、柔らかい光で空間に奥行きが生まれます。天井付け照明の場合は、デザイン性の高いペンダントを選ぶと空間がセンスアップします。
4. 洗面化粧台リフォーム|収納力とデザイン性を両立させる選び方
洗面化粧台は朝の身支度や洗濯など、日常生活で頻繁に使う場所です。収納力と使いやすさを重視しながら、デザイン性も妥協したくないという要望が増えています。
洗面化粧台のタイプは大きく分けて2つ
システムタイプ
洗面ボウル・水栓・下部キャビネットが一体になったタイプ。ミラーキャビネットと組み合わせて使います。既製品のため価格が抑えられ、工期も短いのが特徴です。
価格の幅が大きく、既製品ユニットをベースに各パーツを選んでカスタマイズできるタイプもあります。洗面ボウルの形状や鏡のサイズ、収納の配置やデザインなどを選んで組み合わせることができるので、理想の洗面空間が作れます。最近ではデザイン性が高い洗面化粧台も増え、ホテルライクな空間づくりも可能です。
造作タイプ
既製品ではなく、造作のカウンターに洗面ボウルを設置するスタイル。オリジナリティが高く、収納の形状も自由自在。生活スタイルや好みのデザインにぴったり合わせた、わが家ならではの洗面台が作れます。
収納力と使いやすさを高める設備
三面鏡裏収納
鏡の裏側を収納スペースとして活用。歯ブラシや化粧品など、日常使いの小物をすっきり収納できます。
引き出しタイプのキャビネット
奥まで見渡せる引き出し式は、デッドスペースが生まれにくく収納力が高まります。
ベッセルボウル
カウンターの上に洗面ボウルを置くスタイル。ホテルのような高級感があり、デザイン性が高いのが魅力です。
壁付け水栓
カウンターに取り付けるスタイルに比べ、根元にカルキがつきにくく掃除がしやすくなります。見た目もすっきりとした印象になります。
LED照明
鏡の周囲にLED照明を配置すると、顔全体が明るく照らされ、メイクや髭剃りがしやすくなります。
朝の混雑を解消するアイデア
ダブルボウル
家族が多い家庭では、洗面ボウルを2つ並べることで朝の混雑を解消できます。幅120cm以上のスペースがあれば設置可能です。
メイクスペースを兼ねたカウンター
洗面台の横にカウンターを延長し、椅子に座ってメイクができるスペースを設けると、朝の身支度が快適になります。
まとめ|理想の水まわり空間を実現するために
水まわりリフォームは毎日の暮らしの質を大きく左右します。最新設備は多機能化が進んでいますが、すべての機能が必要とは限りません。自分や家族のライフスタイルに合わせて、本当に必要な機能を見極めることが大切です。
この記事で紹介したポイントを参考に、理想の水まわり空間のイメージを具体的にしてみてください。そのうえで、信頼できるリフォーム会社に相談し、実現可能なプランを一緒に考えていきましょう。
三菱地所のリフォームでは、オリジナル商品「Re Dia」「Re Gran」や「バリアフリー空調 エアロテック」などの独自性のあるラインナップでお客様により快適で心地よいリフォームスタイルをご提供します。
また、三菱地所グループの総合力を活かしたサポート体制で末永く安心したお住まいをご提供します。
監修:一級建築士 尾間紫
- 本記事の内容は2025年12月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。