1. あなたの目的で選ぶ!最適なリフォーム業者の見極め方
リフォーム業界はこの20年で大きく変化しました。以前は大手企業が市場の大半を占めていましたが、現在は地域密着型の小規模業者や、デザイン力・コスト面に強みを持つ専門業者など、多様な業者がサービスを提供しています。重要なのは「どこが有名か」ではなく「あなたの目的に最適な業者はどこか」を見極めることです。
【主なリフォーム対応業者6タイプ】
①近所の工務店 ②ハウスメーカー系リフォーム会社 ③設計事務所や建築家 ④ホームセンターや家電量販店のリフォーム部門 ⑤住宅設備建材メーカーの指定工務店 ⑥デザインや性能向上が得意なリフォーム専門会社
大規模な構造変更・全面改修なら
おすすめ:ハウスメーカー・大手リフォーム会社
家全体のリフォームや耐震改修など、建物の構造に関わる大規模工事には技術力の高い大手企業が比較的安心です。特に建物を建てたメーカーなら構造を熟知しているため、より信頼性の高い施工が期待できます。充実したアフターサービスと長期保証制度も大手ならではの強み。品質管理体制が整っており、安心感を重視する方に向いています。
コストを抑えて家族のような付き合いを求めるなら
おすすめ:地元の工務店・中小リフォーム会社
フットワークの軽さと柔軟な対応が魅力です。地域に密着した中規模の企業なら、何か問題が起きたときにも素早い対応ができます。「顔の見える関係」で長期的な信頼関係を築きやすく、急な相談にも親身に応じてくれることでしょう。中間マージンが少ない分、場合によっては大手より費用を抑えやすくなります。
小工事や単体工事なら
おすすめ:畳店やガラス店など専門店やホームセンター
畳の表替えやふすまの張り替え、割れたガラスの交換、洗浄便座の交換、エクステリアのフェンスの取り付けなどの小工事や単体工事は、それぞれの専門店やホームセンターに依頼をすると、その場で話を進めることができるなどフットワークよく、また費用も安く済ませることができます。
お気に入りの設備メーカーが決まっているなら
おすすめ:住宅設備メーカーの指定工務店
TOTOやLIXILなど、使いたい設備が明確な場合は、メーカーの指定工務店なら、商品の詳しい説明が受けられます。メーカー保証も充実。ただし他メーカーとの比較検討がしづらい点は理解しておきましょう。
デザインやオリジナリティ・性能を重視するなら
おすすめ:設計事務所・リフォーム専門会社
「他にはない空間」を実現したい方に最適。それぞれの専門知識を持ったスタッフが在籍し、最新トレンドを取り入れた提案やハイレベルでの性能向上が期待できます。ただし会社ごとに得意分野があるので、何を得意としているかを見極めるのがポイントです。
2. 水まわりに強い優良業者を見極めるためのチェックリスト
キッチン・浴室・トイレなど複数箇所を同時にリフォームする場合は、リフォーム会社を選ぶ際の基本となる以下の5項目を確認しましょう。
事業者団体への加盟状況
業界団体に所属している会社は一定の信頼性があります。団体の審査基準をクリアしているので、審査内容を確認すると参考になります。
建設業許可の有無
請負金額500万円以上のリフォームには建設業許可が必須です。許可を取得している業者は、実績と信頼性の目安となります。
リフォーム瑕疵保険への加入
加入できる工事であれば、万一業者が倒産しても修理費用が保険で賄われるため安心です。
アフターサービス・保証制度
工事後の不具合対応や定期点検の有無を確認しましょう。内装リフォームなら1年以上、構造に関わる工事なら5年以上の保証期間が目安です。ただし法律で義務化されているわけではありません。
実績
水まわリフォームの施工件数や、類似物件での経験が豊富な業者を選びましょう。ホームページで施工事例が掲載されているならそれもしっかりチェック。
3. 初めての「相見積もり」で見るべき比較ポイント
リフォームにおいて、複数社に見積もりを取ること(相見積もり)が一般的になっています。
何社に依頼するのがベスト?
検討事項が多いのであまりにたくさん依頼をするのはおすすめできません。3社程度が目安です。
3社がおすすめの理由
- 3社程度の見積もりを比較することで、価格や提案内容の違いを客観的に把握しやすい
- 4社以上だと情報が多すぎて、逆に混乱してしまう
- 実際に自宅を見に来てもらう必要があり、多すぎると時間が掛かり個別対応が大変
総額だけでなく提案内容と保証範囲を比較する
「施工費が安ければベスト」とは限りません。以下の項目を総合的に比較しましょう。
1. 提案内容の質
- 要望をどれだけ汲み取っているか
- プロの視点から的確な提案があるか
- 視覚的に分かりやすい提案になっているか
- メリットだけでなくデメリットも教えてくれるか
2. 見積もりの詳細度
- 工事項目が具体的に記載されているか
- 「一式」の内訳を詳しく説明できるか
3. 設備のグレードと仕様
- ショールームで実物を確認
- メーカー・型番を比較し、本当に必要な機能か検討
4. 工期とスケジュール
- 契約、着工までのスケジュール(製品の決定、準備期間など)
- 着工から完成までの日数
- 着工前の近隣へのあいさつはどうするか
- 工事中の生活への配慮
5.契約
- 工期の設定は適切か
- 支払い条件はどうなっているか
- 約款の内容確認
- トラブルが起きた時の対処法の確認
6. 保証とアフターサービス
- 保証期間と範囲の違い
- 緊急時の対応体制
相見積もりのマナー
- 予算・希望の工事内容・相見積もりであることを事前に伝える
- 相見積もり先の業者を同時に呼んで一斉に現地調査を行わない
- 他社の見積もりやプランを見せて相談するのはルール違反
- どの業者にも同じ情報を伝える
- 依頼しない場合は早めにお断りを
まとめ
リフォーム会社選びは、理想のリフォームを実現するための最も重要なステップです。
この記事のポイント
- 会社のタイプによって強みが異なる
- チェックリストを活用して優良業者を見極める
- 相見積もりは3社程度がベスト
- 総額だけでなく、提案内容・保証・対応を総合的に比較
「安さ」だけで選ぶのではなく、「信頼できるパートナー」を見つけることが、満足度の高いリフォームへの近道です。
三菱地所のリフォームでは、オリジナル商品「Re Gran」「Re Dia」や「バリアフリー空調 エアロテックリフォーム」などの独自性のあるラインナップでお客様により快適で心地よいリフォームスタイルをご提供します。
また、三菱地所グループの総合力を活かしたサポート体制で末永く安心したお住まいをご提供します。
監修:一級建築士 尾間紫
- 本記事の内容は2025年11月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。