マンションリフォーム

【独自調査“連載vol.1”】マンションリフォーム検討者は必見!「いつ」・「いくら」経験者538名の声を一挙公開

築10年を迎えたけれど、そろそろリフォームした方がいい? 実際にリフォームした人は『いつ・いくら』かけたのか……。マンション管理会社の三菱地所コミュニティ株式会社は「マンションリフォーム」に関するアンケートを実施し、新築・中古など購入形態別のリアルな数字を徹底調査! 本コラムを読めば『自分はあと何年で、いくら準備すべきか』が見えてきます。
【調査概要】
調査期間:2025年7月13日(日)~7月31日(木)
調査方法:インターネット調査(調査元:三菱地所コミュニティ株式会社)
調査対象:三菱地所のレジデンスクラブメルマガ会員のうち、マンションリフォーム経験がある538名

目次

みんなは「いつ」マンションをリフォームした?

最もリフォームが集中した時期は「新築購入者=入居後10~14年目(29.1%)」「中古購入者=入居後5年未満(63.6%)」でした(図1)。

<なぜ差が生まれるのか?>

  • 新築購入者は耐用年数が10年前後に設定されている「給湯器やディスポーザなど設備機器」の劣化が目視できる頃に“必要に迫られて”リフォームする傾向が。
  • 中古購入者は購入時点で築10~20年が主流のため「入居前or直後に水まわりと内装を一新しておきたい」という“快適さ優先”の動機が目立ちます。

図1:<購入形態別>マンションリフォームを実施した時期

<あなたはいつ? チェックリスト>

  • 給湯器など住宅設備機器の使用年数が10年を超えた
  • 住宅設備機器から「異音」や「水漏れ」などがある
  • 家族構成が変化し、間取りが使いにくい
3項目中2つ以上当てはまれば「リフォーム検討時期」かも?

みんなはマンションリフォームを何回した?

図2:マンションリフォーム実施回数

マンションリフォームの実施回数は、「1回(58.9%)」が最も多い結果となりましたが、2回目・3回目のリフォーム経験者も多くいることが分かりました(図2)。

<マンションリフォームを複数回行う理由は?>

「給湯器のお湯が出ない」「水栓の水が漏れる」「換気扇が動かない」など設備の不具合や故障がきっかけで必要に迫られてリフォームを行うケースが少なくありません。そのため、壊れた箇所を都度改善する形でリフォームを繰り返す傾向が。

<リフォームの見逃しがちな“落とし穴”>

設備が壊れるたびにリフォームを行うことには見逃しがちな落とし穴が。工事範囲が重なる設備(例:お風呂と洗面所)を別々の時期にリフォームすると、養生費用や施工費が次の工事で再度発生するなど余計なコストがかかるケースも。
こうした無駄を防ぐためには、設備の耐用年数や工事範囲を事前に把握し、効率的なリフォーム計画を立てることが大切です。リフォームを一度にまとめることで、費用の節約や工事期間を短縮させる効果があります。

みんなのリフォーム費用はいくら?

マンション購入後に“どこまで手を入れるか”は永遠の悩みですね。
1回目のリフォームにかける費用は、「新築購入者=100万円未満(59.5%)」「中古購入者=100~499万円(45.4%)」が多いことが分かりました(図3)。

<なぜ差が生まれる?>

  • 新築購入者では耐用年数を迎えた設備機器(給湯器やディスポーザ)の交換が1回目のリフォームで発生します。
  • 中古購入者ではマンション購入時点で築20~30年が経過しており、水まわり設備をまとめてリフォームする必要があります。

図3:<購入形態別>マンションリフォーム費用

「みんなの回答から見えたこと」をマンション管理会社の目線で解説!&次回予告

マンション購入後、築10年を迎える頃は設備の経年劣化や生活スタイルに合わせたリフォームを検討するタイミングかもしれません。300万円程度の費用を準備しておくと、大掛かりなリフォームにも安心して取り組めます。計画的な資金準備が理想の住空間づくりへの第一歩です。

<管理会社が読み解くマンションリフォームの「2大ピーク」と「費用」>

▶ポイント①:リフォーム時期は2つのピーク

  • ピーク1)入居5年以内(主に中古マンション購入直後の“フルリフォーム”組)
  • ピーク2)入居10〜14年目(新築マンション購入組が設備寿命&家族変化で動く時期)

特に10〜14年目がピークとなる背景には、メーカーが多くの住宅設備を「耐用約10年」と設定していることが影響しています。給湯器や水まわり設備は突然壊れると日常生活が止まってしまい影響が大きいため、リフォームの「時期」と「費用」を考慮した計画が重要です。

▶ポイント②:みんなのリフォーム費用が“100万円未満”でも油断は禁物

主な設備のリフォーム費用(部材+工事・税込)をご紹介します。

  • 給湯器:10〜45万円
  • トイレ:15〜40万円
  • ユニットバス:70〜220万円
  • 内装(壁紙+フローリング1室):45〜80万円

水まわり設備を一度に刷新するとリフォーム費用が300万円を超えるケースが少なくありません。リフォーム費用を「100万円未満」で抑えた先輩は、「リフォーム箇所の分割」、「標準グレード選択」、「補助金申請」などで費用をコントロールしていました。


●次回予告

先輩たちが「やって良かった」「失敗した」と感じた具体的なポイントを深掘りします。リフォーム会社選びのコツや“妥協して後悔したコト”など、リアルな声をお届けしますのでお楽しみに!


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