新築高騰時代のいまこそ、「中古購入+リフォーム」を同時に考えるという選択を
新築マンション価格の高騰が続く昨今、「予算内で希望のエリアに住みたい」「自分のライフスタイルに合った住まいにこだわりたい」と考える人が注目しているのが、「中古購入+リフォーム」という選択肢です。しかし、物件選びとリフォームを、それぞれ別のタイミングで考えてはいないでしょうか。実はこのふたつを「同時」に考えることで、住まい選びの質が大きく変わります。今回は、住宅のリフォームを手がける三菱地所ホームの村岡壮一郎さんと、住まいの売買仲介を担う三菱地所ハウスネットの青木宏城さんに、同時検討のメリットについて聞きました。
理想の住まいの可能性を広げる「中古物件+リフォーム」
――首都圏では新築マンションの価格高騰が続いています。その中で「中古物件の購入+リフォーム」が現実的な選択肢として注目されている背景を教えてください。
【三菱地所ホーム 村岡】新たな住まいを求める方が「この駅を使いたい」「子どもの教育を考えてこの学区に住みたい」と思ったとき、条件に合う物件が圧倒的に多いのは中古です。もちろん価格の問題もありますが、そもそも新築は供給数が限られます。
最近は「こんなキッチンにしたい」「リビングを広く使いたい」など、住まいに対して明確なこだわりをお持ちのお客さまが増えました。中古のほうが気兼ねなく手を加えられるため、理想の空間を実現しやすい点も魅力だと思います。
――不動産売買を仲介する三菱地所ハウスネットには、実際にどのようなご相談が寄せられていますか。
【三菱地所ハウスネット 青木】「住宅価格が上がっている中で、いま購入するべきか」「金利の先行きが不安だが、どのタイミングが最適なのか」といった市況に関するご相談が特に多いですね。
また、村岡さんのお話の通り、希望エリアでは予算が合わない、条件の良い物件がなかなか出ないといったお悩みもよく伺います。特に駅近や人気エリアは物件数自体が少ないため、理想の条件と予算のバランスに悩む方が少なくありません。
さらに住み替えをご検討中の方からは、「自宅がいくらで売れるのか」「売却と購入のどちらを先行させるべきか」といった声もいただきます。進め方そのものに不安を感じている方が多い印象です。
――中古マンションの価格も上昇しているというニュースを耳にします。
【青木】それでも、新築との価格差は依然として大きいです。たとえば、60平米の新築マンションが約1億円するエリアでも、築年数が経った中古マンションであれば、同等の広さを7,000万円前後で購入できるケースがあります。そこにリフォームを加えれば、新築同様の住空間に住み替えられる。この選択肢には確実なニーズがあると実感しています。
――新築の購入と比較した際、「中古+リフォーム」ならではのメリットは価格以外に何がありますか。
【村岡】最大のメリットは、いま自分たちが使いたい設備を自由に選べる「自由度の高さ」です。
最近、住み替えを検討したものの、最終的にご自宅のリフォームを選ばれたお客さまがいらっしゃいました。理由をお聞きすると、「新築マンションを見に行ったが、価格が高いわりにキッチンがいまの家より狭くなるから」とおっしゃっていたのが印象的でした。リフォームであれば、キッチンの広さは維持したまま、設備だけを使いやすくグレードアップできます。
また、予算配分を柔軟に調整できるのも強みです。「購入価格+リフォームで総予算をここまでにおさめたい」というご要望に対して、「キッチンはこのグレードにし、その分を断熱性能の向上に充てよう」など、売買価格と並行して最適な組み合わせをご提案できます。
――逆に、「中古+リフォーム」だからこそ注意すべきポイントや、事前に想定しておくべきことはありますか。
【村岡】大きく二つあります。ひとつ目は、リフォームには「できること」と「できないこと」がある点です。たとえば「キッチンを別の位置に移動したい」といったご要望は、構造上、簡単にできない場合もあります。知識がないまま計画を進めてしまい、後から「できると思っていたのに……」と落胆されるケースは珍しくありません。
ふたつ目はスケジュールです。マンションによっては工事の許可申請を1カ月前に提出するルールがあり、想定より入居まで時間がかかるケースがあります。「何をどこまでできるのか」「いつから住めるのか」――これらは購入を決める前の検討段階で、必ず知っておいていただきたいポイントです。
――購入前の検討段階でも、リフォームの相談をして良いのでしょうか。
【村岡】もちろんです。購入した後に「思い通りのリフォームができない」となると、悔いが残ってしまいますからね。
三菱地所グループなら「購入・リフォーム・売却」をワンストップで対応
――住み替えの場合、いま住んでいる自宅の売却も並行して進める必要があります。この場合、どのような難しさが生じるのでしょうか。
【青木】住み替えでは「購入」「リフォーム」「売却」という三つの手続きが同時に走ることになります。ここで最も重要なのが、スケジュールと資金コントロールです。たとえば自宅を早く売りすぎると仮住まいが必要になり、無駄な住居費がかかります。
逆に売却が長引けば、購入資金やローンの計画が崩れてしまいます。さらに、購入代金やリフォーム費用は売却代金が入る前に準備しなければならないケースも多いため、「お金が入る時期」と「支払う時期」のズレを考慮することが不可欠です。
また、不動産価格が上昇しているいま、売却益が出るケースも増えています。売却代金をそのまま次の資金に充てられると考えがちですが、実際には税金や仲介手数料なども発生します。ここを見誤ると資金がショートし、希望のリフォームができなくなる恐れもあります。
――そうした課題は、どのように解消すればよいのでしょうか。
【青木】まずはご自宅の査定を早めに行い、売却額の目安を把握することです。目安が分かれば、購入・リフォーム・売却を一本化したスケジュールを組むことができ、無理のないプランを立てられます。
また、売却が長引く不安に対しては、「この金額・この期間であれば確実に資金化できる」という下限価格を設定して販売活動を行う方法もあります。「売れなかったらどうしよう」という心配は、かなり軽減できるはずです。
――三菱地所ホームと三菱地所ハウスネットが連携してサポートすることで、具体的にどのようなメリットが生まれますか。
【村岡】中古物件を探す段階から、リフォームのプロが関われる点です。実際、ハウスネットの仲介でお客さまが内覧される際、リフォーム担当が同行することもあります。現地でお手伝いしながらご要望を伺い、プロの目線から「ここは変更可能です」といった助言ができます。「物件価格+リフォーム費用」の総額が早い段階で見えるため、お客さまも生活イメージを具体的に描け、決断がスムーズになります。
【青木】住まい探しからリフォーム、売却までワンストップでサポートできることが最大の強みです。通常、住み替えでは不動産会社とリフォーム会社を個別で探し、何度も説明しなければなりません。しかしグループ内で連携していれば、「自宅がいくらで売れるか」から「リフォームにいくらかけられるか」まで、最初からトータルの資金計画を描けます。ざっくりとした予算感からでも、その範囲で住み替え全体をプロデュースできるのは、お客さまにとっても大きな安心感につながるのではないでしょうか。
――費用面での優遇など、グループ連携ならではのメリットはありますか。
【村岡】グループ会社からのご紹介の場合、リフォーム工事金額が最大3%割引になる特典などをご用意しています(※工事金額100万円以上などの適用条件あり)。
早めに相談することで「未来の住まい像」が見えてくる
――実際に両社が連携して、スムーズに進んだ事例を教えてください。
【青木】印象的だったのは、三菱地所グループが過去に分譲した中古マンションをご購入いただいたお客さまのケースです。リフォーム会社は数社で相見積もりを取られていましたが、最終的に三菱地所ホームを選ばれた理由は「プレゼン資料が分かりやすく、完成後のイメージが明確に描けたから」でした。
加えて大きかったのが、自社グループの分譲物件だったため、建物や設備の特徴を熟知していたことです。その地域にはお部屋ごとに特注設備が使われている物件も多く、実績のない会社では想定外の追加費用が発生することもありました。グループならではのノウハウと安心感を高く評価していただけた事例です。
【村岡】スピード面で連携が生きた事例もあります。ハウスネットで物件を購入されたお客さまから、「壁紙の張り替えをできるだけ早く終わらせたい」というご要望がありました。早い段階で引き渡し時期の情報が共有されていたため、事前準備を徹底し、引き渡しからわずか約1カ月で工事を完了させることができました。私が知る限り、最短レベルのスピード感でしたね。
――最後に、「具体的には決まっていないけれど、住まい選びに悩んでいる」という方へメッセージをお願いします。
【青木】住まいへの疑問や不安を感じたとき、あるいは今の暮らしにちょっとした「もやもや」を抱いた段階で、気軽にご相談いただくのが一番です。まずは無料査定で「現在の自宅の価値」を知ること。そして、売却時に手元にいくら残り、次の住まいにいくら充てられるかのシミュレーションを行うこと。このふたつをしておくだけで、将来の住み替え像がぐっとリアルになります。
【村岡】無料の相談会を開催すると、「リフォーム予定はまだないけれど」とふらっと立ち寄られる方がいらっしゃいます。そこで「いまのお住まいで困っていることはありませんか?」とお尋ねすると、「この部屋だけ寒い」「家族が増えて部屋が足りない」など、色々な本音が出てきます。私たちは、そうした困りごとひとつから「こんな解決方法がありますよ」とご提案するのが仕事です。今すぐでなくても、これからの暮らしを考えるきっかけとして、ぜひお気軽にご相談ください。
- 本記事の内容は2026年11月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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