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イベントアフターレポート

開催日
2026年8月8日(土)

【イベントレポート】全国地ビール醸造者協議会 presents日本全国クラフトビール紀行 個性を引き立てるオードブルと共に

夏らしい青空が広がる絶好のビール日和に、クラフトビールを存分に楽しむイベントが8月に開催されました。今回のイベントには、52組のロイヤル・プレミアム会員様をご招待。ビールの専門家による解説を聞きながら、個性豊かなビールと料理のペアリングを堪能しました。クラフトビールの奥深い魅力に触れた、当日の様子をレポートいたします!

地域ごとに異なる個性と飲み心地を楽しむ

まずは、この日の講師である宮崎ひでじビール代表取締役の永野時彦さん(一般社団法人 全国地ビール醸造者協議会副会長)の講義からスタート。クラフトビールの成り立ちや地域ごとの特徴など、おいしさの秘密を学びます。

「地ビールは、小規模だからこそ顔が見える、魂のこもったビールを届けられます」と語る宮崎ひでじビールの永野時彦さん。地ビール誕生から30周年を迎えた2025年。その歩みと変遷をたどる講義に、参加者は熱心に耳を傾け、スクリーンに映し出された内容を写真に収める姿も見られました。

永野さんいわく、クラフトビールとは全国各地の小規模な醸造所などで、その地域の特性やストーリー性を生かしてつくられるビールのこと。原料や製法、発酵方法などによって、香りや色、苦み、コク、口当たりなどにさまざまな違いが生まれるといいます。

実際、この日会場に用意された12種類のビールのラインナップをみると、フルーティーで華やかな香りのものや、すっきり軽やかなもの、深いコクを楽しめるものなど、その味わいは実に多彩。さらに、吟醸酒と同じ酒米を副原料にしたり、爽やかなカボスをたっぷり使用したり、ほかにも赤味噌や山椒、干し椎茸など、地域の特産品を原料にしているのも、クラフトビールならではの魅力のひとつです。

それぞれの造り手が登壇し、ビールに込めたこだわりや醸造の特徴、その土地ならではの風土や文化について紹介。地域の魅力も学ぶことができました。

ペアリングによって、さらに広がるビールと料理の味わい

「食中酒としてビールも負けていません!」と熱く語るFar Yeast Brewingの山田司朗さん。「炭酸」「苦味」「ロースト」「甘味」「酸味」という、ビールが持つ5つの要素を「味わいをつくる道具」と表現し、料理との合わせやすさを教えてくれました。

個性豊かなビールをより引き立てるのが、趣向を凝らしたオードブルプレート。永野さんとともに講師を務めたFar Yeast Brewing代表取締役の山田司朗さん(一般社団法人全国地ビール醸造者協議会理事)によれば、「ビールはワインに比べて、どんな料理にも合わせやすく、ペアリングがしやすいのも魅力」とのこと。

その上で、押さえておくべき3つのコツが。まず1つ目は「強さを揃えること」。軽いビールには軽い料理、しっかりした味わいのビールには濃厚な料理を合わせるのが基本です。2つ目は「似た香りでつなぐこと」。柑橘系の香りを持つビールには柑橘を使った料理を合わせるなど、共通する要素をひとつ見つけると、相性がよくなります。そして3つ目は「泡と苦味でリセット」。脂やコクのある料理には、スタウトなど炭酸と苦味のしっかりしたビールを合わせて口の中をスッキリさせるのが、ビールも料理も美味しくいただくポイントです。

ペアリングで提供されたフード。(プレート上から時計まわりに)〆さば山椒サルサ、甲州牛のブレザオラ、エビと香草のトムヤムポテト、若鶏の軟骨ともも肉のガランティーヌ、旬の白身魚 昆布締め。
甲州牛スネ肉の黒ビールグレーズ。
色や香りの違いを楽しめるのも、飲み比べならでは。次々と新しいクラフトビールが注がれるたびに、テーブルはどんどんと賑やかになっていきました。

知れば知るほど、クラフトビールがおいしくなる!

イベント開始早々は真剣な表情で講師の話に耳を傾けていた参加者の皆さまも、ビールと料理が運ばれてくると、次第にリラックスした様子に。会話も少しずつ弾み、気づけばお隣同士はもちろん、講師を交えたり、テーブルを越えた参加者同士で会話を楽しんだり、会場は次第に和やかな雰囲気に包まれていきました。

この日、ご主人と参加されたK・W様(70代)は、普段からビールがお好きで、特に黒ビールをよく飲まれるそう。「黒ビールにはあっさり系のおつまみが合うと思っていましたが、濃い味のお料理が合うというお話を聞いて、実際に『甲州牛スネ肉の黒ビールグレーズ』と一緒に試してみたら、その通りでした。おかげで食の楽しみが増えました」と嬉しそうなご様子。

ご兄弟で参加された、J・H様(50代)はビールの味はもちろんですが、「クラフトビールについての講義がとても面白かった」とおっしゃいます。「温度が変わるとビールの味が変わるという話が興味深くて、実際飲んでみて、それがよくわかりました」。

ご一緒のK・H様(50代)は「いつもは『とりあえず生ビール』派でしたが、ビールをゆっくり飲む楽しみがあるということを知りました。クラフトビールのことをいろいろ教えていただきながら飲むのは楽しいですね」とくつろいだ笑顔でお話いただきました。

テーブルを回る6醸造所の造り手と、参加者がビールの味わいやクラフトビールの楽しみ方について語り合いました。

奥深いクラフトビールの魅力をもっとたくさんの人へ

講師を務めた永野さん、山田さんともに、「もっとクラフトビールのことを知っていただきたい」と声を揃えます。

「まだまだ話し足りないのですが、今回はクラフトビールを飲んで、皆さんに楽しんでいただくことが目的。とてもいい機会を持つことができました」(永野さん)

「ビールイベントというと屋外のビアガーデン形式が多いと思います。今回のようなスタイルのイベントはあまり経験がないので正直不安でしたが、みなさんに楽しんでいただけたようでホッとしました。クラフトビールの味わいに加え、食事とのペアリングを楽しめることをもっと広めていきたいですね」(山田さん)

「ビールはのどごしを味わうもの」という先入観を少し横に置いて、一口ずつじっくり味わってみると、そこにはこれまで知らなかったビールの世界が。個性豊かなクラフトビールを片手にビール談義に花を咲かせる、そんなくつろいだ時間が流れる楽しいイベントとなりました。

  • 本記事の内容は2026年10月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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