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【リアルエピソード】60代以上が告白する「お金」の後悔!30~40代に伝えたいアドバイスとは?

お金の話は誰しも関心がありますが、面と向かって聞きにくいものです。そこで、60代以上で「お金の後悔がある」と回答した方にアンケートを行い、具体的なエピソードや30~40代に伝えたいアドバイスを聞きました!

【調査概要】60代以上の男女300人を対象に、レジクラ編集部がインターネット調査アンケートを実施(居住エリアの限定なし)。アンケート協力/アイブリッジ(2024年4月に実施)

「ムダ遣いしなければよかった」と思うことは?

「投資」や「家」などの大きな出費や「健康」は、現在の暮らしに影響を及ぼすだけに深く後悔している人が多いようです。その中でも印象的なエピソードをご紹介します。

「商品先物で失敗しました。失くしたものが大きすぎて、後悔先に立たず。悔しいのと自分への腹立たしさと家族への申し訳なさで、30年以上経過するのに今だに悪夢で苦しめられてます。奥さんには本当に申し訳ない思いでいっぱいです」(62歳・男性)

「途上国支援を謳ったファンドに投資したら、担当者と連絡が取れなくなった。運営会社の登録住所を調べたら占いの館だった」(60歳・男性)

「若い頃に建てた家は日当たり悪く、間取りのせいで寒くて暖房費がかかりすぎる。高くてももう少し日当たりのよい土地を買うべきでした」(66歳・男性)

「屋根修理の飛び込み営業に不安を煽られ、25万払ってしまった。もっと調査確認すればよかった」(62歳・男性)

「リゾートマンションを買ったはいいが、結局、あまり使うこともなく手放すことになった。あの時、株か金でも買っておけば」(67歳・男性)

「当時は普通と思われていた葬式及び墓地。現役だったこともあり、予想以上の出費となりました。今になって墓守をする者もなく、歳をとれば私も墓守ができないので墓じまいを考えています。主人の望むように散骨しておけばよかったと思います」(68歳・女性)

「最近は購入したものに対する対価として払うのではなく、体調を崩したことで払うことが多くなった。ついこの前も、アルコール性肝炎の検査料を払いました。肝硬変手前との診断を受けて、若い時にもう少し加減していればとの思いにさいなまれています」(63歳・男性)

「情に流されて、親のために生活費を出しすぎた」(70歳・男性)

「前歯がぐらつくようになった。もっと歯医者に通っておけばよかった」(60歳・男性)

「エステサロンに大金を使ったことは、今思うととても後悔している。当時はとても高い栄養クリームや化粧品などを毎月のように購入していた」(74歳・女性)

「もっと、お金をかけておけばよかった」と思うことは?

使わなければ幸福というわけではないのが、お金の使い方の難しいところです。若い頃にお金をかけておけばよかったと悔やむこともあるようです。

「子どもたちが小さい時に、もっとかわいい洋服を着せたかった。一生のうちで親が希望する物を着せられる唯一の時だった」(66歳・女性)

「NISAが導入されて投資について学び始めた。投資はリスクのあるギャンブルのようなものと思っていたが、学び始めると割と手堅い商品もあるとわかった。もっと早くから資産形成を始めておけばよかった」(60歳・男性)

「円安に加え体力的な問題で海外旅行ができないので、海外旅行にもっとお金をかければよかった」(70歳・女性)

「自由に使える時間がたくさんあったときに、もっと資格試験や技能講習にお金を使っておくべきだった」(61歳・男性)

「30年余り昔のことです。オーディオシステムをグレードアップする時に、予算をケチってしまいました。当時は独身だったので、もっとお金をつぎ込むことが可能でした。その後結婚してから『ああ、あのアンプにしておけば』『ああ、あのレコードプレーヤーとカートリッジが欲しかったのに』と後悔しました。今はグレードアップするだけの小遣いがなく、30年超の歳がいったシステムで、悲しい想いをしながら音楽を聴いています」(69歳・男性)

「25年ほど前、敷地20坪3階建ての建売住宅の融資を銀行にお願いしたところ『今の年齢と年収を考えると倍の値段でも融資するので、別の物件を考えたらどうか』と提案がありました。立地が気に入っていたのでそのまま購入しましたが、子ども2人も独立し、5人の孫が帰省するいまとなっては『もう少し広ければ』と当時を思い出しては後悔しています」(70歳・男性)

「中古の自動車を買ったときに、安い車を選んだ。年式のわりに走行距離も少なくお買い得だと思ったが、あちこち修理か必要になり、去年は公道で走行不能になってしまった。修理代がかさんでしまって悔やんでいる」(64歳・男性)

「お金を使うべきときに(興味を持ったものを買わずに)悩んでしまい使わなかった。後から自分の人生に必要だったと気づいた」(70歳・男性)

「英語の勉強にお金をかけて習っておけばよかった。そしたら、少しは会話ができたかもしれない」(64歳・女性)

「年を取ってあまりお金を使いたいことがなくなってしまったので、若い時にもっと使っておけばよかったと後悔している」(73歳・女性)

30~40代に伝えたい「お金」のアドバイス

現在30~40代の方に向けて、お金の後悔をしないために伝えたいメッセージ&アドバイスをうかがいました。

「1年前の給料額で暮らしましょう。今年との差額分は貯蓄や投資に回しましょう。老後までの30年40年という時間でお金は増やせます」(70歳・男性)

「投資は慎重に、でも少しずつでも始めた方がよい。家を買うとか、子どもの教育費やらがかかる年代なので、貯蓄や保険も考えて」(68歳・男性)

「誰にでも老後はあります。人生の稼ぎ時に、働き盛りの時にお金を使いましょう」(63歳・男性)

「流行に左右される高価な洋服より、ブランド品を買うなどした方がよい。洋服は価値がなくなるが、ブランド品のアクセサリー、バック等はいつまでも価値があります」(73歳・女性)

「厚生年金をかける形態の月給取りでしたが、いざ年金生活になると足りません。個人年金とか投資とか、将来のことをきちんと考えておくべきだと言いたい」(74歳・男性)

「お金は生きた使い方をしてこそ、価値が出ます」(67歳・男性)

「将来の有利性が示唆されることなら、思いつくことや興味あることは何でも手を出してみたらいい。たとえ成就しなくても、良い思い出になったり、その経験が別件でインスピレーションを生むかもしれない」(61歳・男性)

「お金をかけなくていいから、自分なりのおしゃれを楽しんでほしいです」(66歳・女性)

「計画的に使ってください。でも、たまには自分にご褒美をあげてください」(64歳・男性)

「自分の歯を大切にしよう」(60歳・男性)


いかがでしたでしょうか。人生の先輩ならではのエピソードをたくさんお寄せいただきました。ぜひ、皆様の今後の人生設計の一助としていただければ幸いです。


経験者に聞いたリアルな「不動産相続」事情