「代替肉」ってなに?世界に広がるサステナブルな新しい食習慣

体にも地球環境にもやさしい食品として「代替肉」が注目を集めている。最近はファストフード店のメニューにも使用されるなど、市場規模はどんどん広がっている。なぜ今、代替肉が求められているのか。スタートアップ企業であるネクストミーツ株式会社CMOの牧野勇也さんに聞いてみた。

目次

なぜ、代替肉への変換が求められているのか?

「代替肉とは、植物性の食材を使用し、食感や形、味などを肉に似せた食品のことで、海外ではエンドウ豆、日本では主に大豆が原材料に使われています。日本を含む世界各国で代替肉の開発が進んでいる背景には、地球温暖化問題があります」
 
世界中で二酸化炭素排出量を抑える動きが進むなかで、畜産業が排出する温室効果ガスが問題視されている。
 
「近年行われた研究では、世界中の畜産業の温室効果ガス排出量は地球全体での排出量の15%を占めるといわれ、地球温暖化を食い止めるためにも、動物性のお肉から植物性の代替肉へと置き換えることが求められているのでは」
 
代替肉が注目されている背景には食糧問題もある。世界の人口は2050年には2010年比で1.3倍に、食料需要は1.7倍にまで増え、世界中で慢性的な食料不足がおきることが予測されている。
 
「食肉や食料生産も増産する必要があるといわれていますが、土地や水には限りがあり、異常気象による被害で農作物の不作も起きているのが現状です。そうしたなかにあって、現在、代替肉が注目を集めているのです。弊社では『地球を終わらせない。』を理念に掲げ、代替肉をはじめとした商品開発を通し、この先の地球の未来を作っていきたいと考えています」

本物の肉を噛んでいるような、ジューシーな食感

これまでの代替肉は、ハンバーグやソーセージなど、ひき肉状の代替肉を加工したものがほとんどだった。それには理由がある。

「ミンチ状にすれば、食感の違いがそれほど気にならないからです。実は代替肉の開発においてもっとも難しいのがこの食感で、弊社でも創業当初はハンバーガーのパティなどを販売していました。しかし、他社製品との差別化をはかり、さらに世界市場を視野に入れるためには “日本らしさ”を打ち出す必要がありました。そのような意識があったので、創業から遡ること3年前から 、焼肉専門の代替肉の開発に取り組み、現在、『NEXTカルビ』『NEXTハラミ』という商品を販売しています。これまでのミンチ肉と違い、スライス状であることが大きな特徴で、肉を噛んだときのようなジューシーな食感が出せるよう、あらゆるデータを駆使するなどして、加工には手間をかけています」

NEXT焼肉は、カルビ(写真)とハラミを発売中。味だけでなく、食感もほとんど本物と変わらない。

アレンジいろいろ、代替肉のメニューは無限大

ネクストミーツ の創業は2020年6月。まだ1年半にも満たない若い会社だが、「NEXTカルビ」「NEXTハラミ」をはじめ、鶏肉タイプの代替肉「NEXTチキン」、100%植物性の牛丼「NEXT牛丼」と、これまでひき肉メインだった代替肉の概念を打ち破る新商品を次々と発売している。
 
「『NEXTカルビ』も『NEXTハラミ』も召し上がる際は、油を引いたフライパンで焼き目がつくまでしっかり焼くことがポイントです。そうすることで食感と風味が増します。焼肉として食べていただく以外に、肉野菜炒めや回鍋肉などの肉料理や、焼きそばなどの具材にするのもおすすめです。『NEXT牛丼』はそのまま召し上がっていただくのはもちろん、チーズやキムチなどのトッピングもおすすめですし、牛カレーや牛チヂミなどのアレンジレシピもぜひ試してみてください」
 
記者が「NEXTカルビ」「NEXTハラミ」を実食してみたところ、ともに油を引いたフライパンで両面をじっくり焼けば、大豆特有のやわらかさがなくなり、見た目も食感もまさに焼肉そのもの。市販のたれをつけて食べれば、これが代替肉だと気づかない人もいるのでは、と思うほど再現度は高い。
 
「本物の肉に寄せていこうとすると、どうしても添加物が必要になり、実際市場に出回っている商品の中にも添加物が使われている商品は少なくありませんが、弊社の『NEXT焼肉』シリーズでは添加物は使用していません。さらに、卵や乳製品など動物性の素材も一切使わず、原材料は100%植物性です。ほとんどの商品が高タンパク低脂肪、コレステロールもほぼゼロですので、内臓脂肪が気になる方にも安心しても召し上がっていただけます」

NEXTチキン1.0(タンドリー風味)のイメージ。鶏もも肉よりも高たんぱく・低資質・ノンコレステロール。

代替肉を通し、新しい食の体験が広がっていく

 最近ではスーパーマーケットやコンビニエンスストアでも、代替肉が手軽に手に入るようになった。
 
「弊社の商品は主に全国の『イトーヨーカドー』の店舗で販売しています。関東圏の『イオン』や『ライフ』でも徐々に販売をスタートし、さらに駅構内にある『ザ・ガーデン』、それから新潟県の『原信』というローカルスーパーの一部店舗でも取り扱っていただいています。もちろん、公式WEBショップでも購入は可能です」
 
自宅で調理するだけでなく、「代替肉」を提供する飲食店も広がっている。
 
「一人焼肉の『焼肉ライク』というチェーン店の全店舗で、「NEXTカルビ」を提供していただいています。今まで焼肉店に行ったことのなかったヴィーガンの方や宗教上の理由でお肉を食べられたなかった方が、初めて網の上でお肉を焼いて食べる体験したという声をいただいたこともあります。代替肉を通して、そうした食の体験が広がっていくのは嬉しいですね」

世界発、100%植物の牛丼「NEXT牛丼1.2」。

お話を聞いたのは●牧野勇也さん(ネクストミーツ株式会社CMO)

「地球を終わらせない」を理念としたネクストミーツ株式会社は、安心・安全の代替肉を開発するスタートアップ企業(2020年6月に設立)。自社で生産・品質管理を徹底しており、世界から集まった優秀な研究者が研究開発している。商品はスーパー、外食チェーンなど国内・海外に幅広く流通している。

https://nextmeats.co.jp/

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