お話を伺った人●神原サリーさん
かみはら・さりー/新聞社勤務を経て、フリーランス・ライターに転身。マーケティング会社での企画・広報などを兼務した後、顧客視点アドバイザー&家電コンシェルジュとして独立し、2008年に株式会社神原サリー事務所を設立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」ことをモットーに顧客視点でのマーケティングを提案している。家電関連の連載執筆やテレビ出演も多数。
ホームページ「Sallyの家電アトリエ」
「24時間365日つけっぱなし」が基本!
「空気清浄機は、リビングで過ごしているときだけ、花粉シーズンだけ利用するものと思っていませんか? 実はこれは間違いです。空気清浄機は本来、24時間、365日つけっぱなしにしてこそ真価を発揮する家電なのです」
神原サリーさんはこう語る。室内で生活しているときに舞い上がったホコリやチリ、PM2.5などは床に落ちるまでに約8時間かかるという。そのため、外出中も空気清浄機を作動させておくことで、こうしたハウスダストが床に落ちる前に除去することができるのだ。
空気清浄機を置く場所にも注意が必要だ。
「屋外からの細かいホコリや花粉、ウイルスなどをシャットアウトするためには、外気の入口である玄関や窓のそばに置くのが効果的です。空気清浄機には適用床面積があり、日本電機工業会では、適用床面積を『規定の粉塵濃度の汚れを30分で清浄できるお部屋の広さ』と定めています。ただ、玄関などに置いてより高い効果を得るためには、適用床面積に余裕があるタイプのものを選ぶといいですね」
空気環境が、睡眠の質を下げることも
サリーさんの話を聞くと、「空気清浄機はリビングに1台」という、これまでの“常識”についても考えを改める必要がありそうだ。中でも、睡眠改善インストラクターの資格を持つサリーさんが強調するのが、「寝室の空気環境」だ。
「最近では、『睡眠の質』に対する関心が高まっています。良質な睡眠のためには室内温度や寝具の選び方も大切ですが、忘れてはいけないのが睡眠中の空気環境。寝具からはダニの死骸や繊維由来のホコリなどが舞い上がります。空気清浄していない寝室では、睡眠中に知らず知らずのうちにこうしたハウスダストを吸い込むことで睡眠の質を下げているのです。エアコンが各部屋に設置されているように、子供部屋や寝室にも空気清浄機を置いてほしいですね」
寝室に置く空気清浄機を選ぶ際のポイントを、サリーさんはこう語る。
「運転音が気になるようでは質の良い睡眠は得られませんから、静音性の高さは重要なポイントです。また、寝室は安らぎの空間ですから、インテリアにもしっくりなじむスタイリッシュなデザインのものを選びたいですね」
圧倒的な静音性と、シックな北欧デザインが魅力
ブルーエアは、スウェーデンの空気清浄機専業メーカー。「Blue3000シリーズ」は、ブルーエアの基幹テクノロジー「HEPASilentテクノロジー」を搭載。花粉、ダニなどのハウスダストはもちろん、0.1μmというウイルスレベルの微粒子まで99.97%除去してくれる。円筒形の本体下部360度から部屋の空気を吸い込み、天面からクリーンな空気を排出するというシンプルな機構で、天面にある大型ファンが空気を引き上げる力を最大限に利用して低電力、低騒音を実現している。
「私もアトリエで使っていますが、運転中であることを忘れてしまうほど音が静かです。そして、コンパクトなのに適用床面積が35畳(推奨フロア面積が22畳)とパワフルな空気清浄能力を備えていることに驚いています」
そして、北欧ならではのシンプル&シックなデザインもBlue3000シリーズの大きな特徴だ。本体下部を覆うファブリック仕様のプレフィルターは、スウェーデンの豊かな自然からインスパイアされたという5色がラインナップされ、インテリアや気分に合わせてコーディネートを楽しむことができる。
「大きなホコリはこのプレフィルターがキャッチしてくれます。汚れが気になってきたら、掃除機でやさしくホコリを吸い取った後、本体から外し、面テープを止めた状態で手洗いすれば清潔さが保てますし、空気清浄機能も維持できます。洗い替え用に好きなカラーを何色か用意しておけば、部屋の雰囲気も変わって気分が上がりますよ」
「ストリーマ技術」で花粉や菌を酸化分解
ダイキンの「加湿ストリーマ空気清浄機MCK55X」には、ダイキン独自の空気清浄化技術「ストリーマ」技術が搭載されている。これは「ストリーマ放電」によって有害物質を酸化分解する技術。プラズマ放電の一種であるストリーマ放電は、一般的なプラズマ放電と比べて酸化分解力が1000倍以上。空気成分と合体した高速電子が強い酸化分解力をもつため、ニオイや菌類・室内汚染物質のホルムアルデヒドなどに対しても持続的に作用するという。
「捕らえた浮遊物質にストリーマ照射することで、例えば花粉の中の細胞質に含まれているアレルギー物質まで無力化することができます。つまり花粉の芯まで分解するということですね。加湿フィルターや加湿する水もストリーマで除菌してくれるので衛生面でも安心。また、一般的な加湿機能付き空気清浄機は、加湿時には空気清浄機能が低下してしまうのですが、ダイキン製品はその心配がないのもおすすめポイントですね」
365日、24時間つけっぱなしとなると、お手入れの手間も気になるところ。
「MCK55Xには『TAFUフィルター』が搭載されています。水や油をはじく効果が高い素材が使われているので汚れが広がりにくく、10年後でも従来の静電HEPAフィルターと比べて約1.4倍の集塵効率を維持できるのです」
そして、サリーさんがこだわるのが静音性とデザイン。
「コンパクトなスリムタワー型なので、インテリアにもしっくりなじみます。運転音も気にならないので、寝室や子供部屋にも、ぜひおすすめしたいですね」
外でも「清潔なパーソナル空間」を持ち歩く
現在は、花粉やウイルスを防御するため外出時のマスクが欠かせない日々。「屋外でもクリーンな空気を」と感じている方は多いだろう。神原さんが紹介してくれたのが首掛けタイプの空気清浄機だ。
「光触媒技術を応用して、顔の周りの空間を常に除菌・脱臭してくれる優れもの。これがあれば『私だけのクリーン空間』を持ち歩くことができます。この快適さ、ぜひ体感してほしいと思います」
花粉もウイルスも気になる季節、最新の空気清浄機で、「新鮮な空気を胸いっぱい吸い込む気持ちよさ」を味わってみてはいかがだろう。
カルテックの「MY AIR」は、首にかけて使うまったく新しいタイプの「パーソナル空間除菌脱臭機」。75gと軽量で、長さ12センチのコンパクトなデザインなので、付属のストラップで首に掛け、外出中も常にキレイな空気のなかで過ごすことができる。また、専用の充電台を使えば、デスクワーク中や、赤ちゃんの枕元などでも使用可能だ。
除菌・脱臭効果のカギは、独自開発の光触媒技術にある。「光触媒」とは、酸化チタンなどの触媒に光を当てて化学反応を起こすことで、表面に接しているウイルスや細菌、においや汚れの元になる有機物を分解する技術のこと。日本大学や理化学研究所と共同で行った実験では、同社の光触媒を使って新型コロナウイルスを99.8%以上不活化させる効果があることが実証されたという。
サリーさんは出張の際、新幹線の中で使用しているという。
「人が1分間に呼吸する空気の量は約7リットルと言われています。MY AIRは、これと同等の清浄した空気量を顔の周りに送る風量に設定されているのです。私も新幹線の中で使っているのですが、薬品を使うわけでもなく、何かを噴霧するわけでもなく、機械の中で無害にしてしまうので安心感があります。MY AIRとマスクの併用が、移動中の私の“ニューノーマル”に。新モデルのKL-P02では新たに花粉フィルターが搭載されて花粉症の方にもうれしい仕様になっています」
1回(約4時間)の充電で約8時間使用が可能。家にいる時は充電スタンドに置き、出かけるときにサッと首にかける……スマホ感覚で気軽に利用できる。メンテナンスの手間がない点もポイントだ。
「本体から光触媒フィルターを取り外して、3~4か月に1度、熱湯で15分程度つけ置き洗いするだけで、脱臭・除菌効果が半永久的に持続します」
清潔なパーソナル空間を持ち歩く……これこそニューノーマル時代のアイテムといえそうだ。
取材・文=梅澤 聡
