「近居」のメリットとは?
近居とは、政府の定義によると「親と子の世帯の住まいが別々で、片道1時間以内の距離にある(移動手段は徒歩、自動車、公共交通など)」ことを指します。現在、政府でも少子化対策の一環として三世代の同居・近居の実現に積極的に取り組んでいますが、どんなメリットがあるのでしょうか。
近居に関するアンケート調査では、実際に近居を経験されている子世代・親世代からこのような声が届いています。
※アンケート概要:近居に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチOpen
実施期間:2021年8月27日~2021年9月7日
回答数 :2,345名
■子世代の声
- 近居は理想的な形。自立できる親ならば、同居よりも近居の方が、自分の時間が持てる。
- 妻の両親が亡くなるまで近居していたが、自分たちも子どもの面倒を見てもらえて助かった。想像だが、たぶん義理の両親も「良かった」と感じていたと思う。
■親世代の声
- 近居であれば、いろいろと子どもを助けてやれるし、安心である。
- 娘夫婦が共働きのため孫をわが家で預かるため近居した。
- お互いに自分たちの生活を大事にして、困った時には助け合えるような関係にしたいと思った。
“何かあったらいつでも行ける距離”が気持ちの余裕に
S様ご家族はご結婚をきっかけに、神奈川県の奥様の実家から徒歩15分のマンションに住み替えました。実家近くにたまたま良い住まいを見つけ、実際住んでみると徒歩15分の距離というのは、遠すぎず近すぎずちょうどよい距離だったとか。
ふだんご自身も会社員として働いている奥様ですが、保育園のお迎えなど、育児面ではお母様のサポートにとても助けられているそうです。お孫様も2つの家を自由に行き来できるため、反抗期には安心できる逃げ場として活用できるのも近居ならではのメリットでしょう。一方、お母様も日頃からお孫様の成長を間近で見ることができ、頻繁に一緒に出掛けられるということに喜びを感じていらっしゃいました。
そんな理想的な近居生活を送っているお二人ですが、お互いの関係を保つため、「相手の家庭に干渉しすぎない」「程よい距離感」ということを意識されているそうです。自分たちの生活を大切にしつつ、何かあったらいつでも助けに行ける、という気持ちが、近居生活を成功させる秘訣なのかもしれません。
「家族構成の変化」を機に近居を考える
三菱地所ハウスネットで売買営業を担当している吉田さんに話を伺ったところ、以前から近居のご相談はあったものの、ここ最近で増加したとのこと。近居を考えるきっかけとしては様々な理由がありますが、最近は親世代もしくは子世代における「家族構成の変化」によるものが多いようです。たとえば、ご両親がお一人になってしまった、ご結婚後にお子様が生まれたなどがあげられます。
親御様がお一人になってしまった時、口には出さなくても、心の中では将来に不安を抱えられていらっしゃるかもしれません。
そんな親御様に寄り添うような形でお子様から切り出してあげることで、お話も進めやすくなるように思います。
このようにメリットの多い近居ですが、親世代・子世代で不動産価格や価値観のズレは生じてしまうことも。なかなか住み替えへの一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「三菱地所の住まいリレーサイト」では、近居への住み替えをどのように進めていけばよいのか、ポイントや注意点をご紹介しています。
さらに「三菱地所の住まいリレー」にご相談いただければ、ご自宅の売却、住み替え先の物件探し、賃貸活用まで、お客様一人一人のご事情に沿った、最適なプランをご提案いたします。どうぞ、住み替えに関するご自身の不安やお悩みもお聞かせください。
また、まだ住み替えは先の話…という方でも、今から情報収集しておくことも成功のポイントです。是非お気軽にご活用ください。
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- スタッフ情報・掲載記事の内容は制作時点の情報に基づきます(2021年10月時点)。