理想の住まいの選び方

リフォームアイデアで、新スタイルの暮らしの条件を叶えよう!

新しい生活様式への変化は、住まいに大きく影響を与えています。リクルート住まいカンパニーが実施した「コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査(首都圏)」によると、約7割の方が「住まいに求める条件に変化が起きている」という結果となっています。
今回の記事では、新生活様式にもフィットする、快適な暮らしのためのリフォームアイデアをご紹介します。
「まだリフォームまでは…」「住み替えも考えたい」という方は、今後の住まいプランを考えるために参考にしてはいかがでしょうか。

住まいに求められている広さのニーズ。いまよりも広さがほしい空間とは?

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前出のSUUMO調べの調査による住まいに求める条件の中でも、住空間の結果に注目してみてみましょう。25%と一番多かったのは「仕事専用スペースがほしくなった」、次いで22%に「収納量を増やしたい」「広いリビング」「部屋数」など住まいに広さを求めるニーズが目立っています。さらに、「リビングの間仕切りスペース」が加わると、仕事目的や在宅時間の長さによるプライベートな空間の必要性が強くなっていると考えることができるでしょう。

住まいの広さを改善するとなると、面積そのものが広くならないと叶えられない条件と思いがちですが、リフォームで望ましい空間に変更できることもあります。住まいに求める条件を踏まえながらご紹介してみましょう。

家庭内でルームシェア。可動間仕切りで独立感ある空間づくりを。

「自宅での仕事は、リビングダイニングで」という場合が多いようですが、リモートワークが増加中の昨今は、家族の様子や音が気になって集中しにくいことから「仕事専用のスペース」が求められています。

そこでリフォームプランとしては、部屋の一部を可動間仕切りで分割し小部屋をつくる方法が考えられます。例えば、子ども部屋をシェアした場合。写真はガラス張りの可動間仕切りですが、音は軽減されるため、子どもの様子が見えつつもひとつの部屋としての独立感があるので仕事も集中しやすくなるでしょう。

リビングでのワークスペースアイデアについては、以下の記事も合わせてごらんいただき、これからのリモートワークに最適な環境づくりのプランを検討してみてはいかがでしょうか。

“脱ダイニングテーブル”で、リビングをより広く!

次に、「広いリビング」ではキッチンをリフォームして、“脱ダイニングテーブル”の発想でカウンターテーブルを取り入れてみるのはどうでしょうか。一般的にダイニングテーブルを置く場合、4人掛けで幅120cm×奥行き80cm以上のサイズが必要といわれています。また、快適に使うためには、座る、立ち上がる、人が通るなど考えて、周囲に5~60cmのスペースを確保しなければならず、畳2枚ほどがダイニングテーブルで占められることになります。

カウンターテーブルにリフォームすると、後ろ側一方向にスペースを確保すれば充分となり、リビング側の広さに余裕が生まれます。カウンターは一直線の横並びだけでなく、キッチンのコーナー部分を活用しL字型で家族が座ると、対面しないことでの会話がしにくいという心配も少なくなるでしょう。配膳や片付けがしやすいという点も便利で、ときには料理店のように、作り立てを順番に出していくような演出で家族をもてなすこともできます。

キッチンからリビングまで毎日の生活をフォローする“スグレもの収納”パントリー。

「収納」を増やすならどこを考えるでしょうか。おうちでの食事が増えて、食材や飲料などをストックとしてまとめ買いしたものの置き場所に困っている。リビングで仕事をした際、PCや資料などのしまい場所がない。こうした理由も増えてきているはずです。キッチン脇にパントリーを設けるリフォームは、思いのほかスグレものの収納空間として役立ちます。

特に、缶詰・レトルト・乾物・調味料などの保存食品はレベルも上がっていて、種類もとても多くなっています。調理を時短したり、1品足りないときに利用するなど、毎日のように使うため、まとめて収納しておく場所としてパントリーの必要度がアップしています。また、キッチンで使用するもの以外にも収めることができ、リビングに不足しがちな収納をフォローしてくれます。

新生活様式ならではのニーズにも既に対応済みのプランが。

1階プラン部分図

最後に「シューズインクローゼット(SIC)」と「玄関近くの洗面所」についてです。このふたつは、外からの花粉やホコリ、ウイルスなどを室内にできるだけ持ち込まないという新生活様式ならではのニーズとして注目度が上がっているといえるでしょう。

三菱地所レジデンスの戸建住宅「ザ・パークハウス ステージ」シリーズで、既に導入されている(※)プランの部分図を一例として紹介しましょう。ポイントは、玄関を入るとすぐに大型のSICがあり、靴のほかに、コート、大型の旅行鞄、アウトドアで使用する用品などを収めてから、ホールの洗面所で手洗いを済ませてLDKにはいる導線が設計されていることです。このプランの場合、トイレから出た後の手洗い場としての役割もあります。マンションのリフォームでは、玄関回りにここまでゆとりを持つことは難しいかもしれませんが、戸建住宅のリフォームではぜひ参考にしていただきたいプランです。
※1棟ごとにプランが異なります。部分図は、参考例となります。

三菱地所のレジデンスクラブ「住まいの総合相談窓口」では、中立的な立場のコンシェルジュが三菱地所グループ各社の総合力をもって幅広いニーズにお応えしています。リフォームと住み替えでのお悩みなども、まずはお気軽にご相談ください。オンラインでお話を伺い、アドバイスをさせていただくことも可能です。ぜひ、皆様の住まい探しのお役に立てていただきたいと思います。

  • 本記事の内容は2020年9月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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