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【プレゼントあり】初心者もハマる!ミニチュアハウスの奥深き世界

おうち時間が充実する趣味の人気が高まっている。なかでも、実際にありそうなモダンデザインの家や店舗などを表現した「ミニチュアハウス」がSNSで投稿されるなど、静かなブームになっている。作るだけではない、その奥深い魅力に迫った。

目次

コロナ禍で売り上げ激増!時間をかけて集中して作れる!

中国・ロボタイム社のミニチュアハウス製作キットを日本で独占販売するプラザクリエイトは、コロナ禍で売り上げが増加。3年前に開設されたオンラインショップ「つくるんです」での出荷数は、ウッドパズルのシリーズと併せ、2021年6月で累計100万個を突破する見込みだという。そのうち80万個が2020年からの1年半での売り上げだ。「つくるんです」営業担当の西岡明子さんはこう語る。

「2020年の注文数の伸びはすごいものがありました。4月に3回目の緊急事態宣言が出たこともあり、現在も伸びています。やはり巣ごもり需要で購入される方が多く、購入者アンケートでも『自宅でできることを探していました』『仕事が休みの日に集中して作っています』という声が寄せられています」

上から「ミッドナイトドリーム」「ラブリーバルコニー」「パーティータイム」(各5280円/プラザクリエイト)は、重ねて3階建てにできる新商品。

自分好みのテイストにアレンジしたり、アニメのキャラを住まわせたり。

平日も休みがある、かつ、週末は外には出かけにくい。そんな状況でおうち時間が増え、家での過ごし方のひとつとして、ミニチュアハウスを作る人が増えているとか。同社には「なかなかハードルが高くて手を出せずにいたら、作成キットがあったので、やってみようと思った」という感想も。

購入者は女性が多く、女性と男性で6:4ぐらいの割合だという。コア層は30代から40代の女性とあって、人気のキットは、今どきのシンプルなインテリアの室内や、ベーカリーやカフェ、花屋などの店を模したもの。ひとつのキットを完成させるのにはトータルで24時間前後かかり、ピンセットやカッターを使った細かい作業も多く、決して簡単ではない。キットの箱を開けた瞬間、部品の数の多さにびっくりする人も。だが、それだけに完成した際の達成感と感激はひとしおだ。
 
さらに、椅子などを組み立てた後、サンドペーパーでこすってビンテージ感を出したり家具に塗る色を変えたりし、自分好みのテイストにアレンジできるのも楽しい。自分の暮らす家とは違うデザインの空間ができあがると、気分転換にもなる。

コミックファンやアニメファンが自分の“推し(おし)キャラ”を住まわせる家としてミニチュアハウスを求める場合も。Instagramなどには、ミニチュアハウスの中にアニメのフィギュアやアイドルのアクリルキーホルダーを入れ、まるでキャラクターがそこでくつろいでいるかのように撮影した写真が多数アップされている。
 
「『キッチン』というミニチュアハウスでは壁に写真を飾りますが、その写真を自分の好きなアイドルのものにするというアレンジも。書斎を作る『スタディ』では色を黒く塗って『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる魔法使いの本屋にした方もいました。物語に出てくる舞台をいちから作り上げるのはたいへんですが、既存のキットをアレンジするならやりやすいですよね」(西岡さん)

人気商品の「ミニチュアハウス スタディ」(4290円/プラザクリエイト)。細かい作業があるが、ワイヤーを使った部分はなく、比較的作りやすい。すべてのキットでライトが点けられる。

手芸工作用の紙ひもで、おしゃれなハウスをハンドメイド

作品としてミニチュアハウスを作り、その製作キットを少数販売しているミニチュアハウス作家もいる。『紙バンドで楽しく ミニチュアハウス』(ブティック社)の著者・村田美穂さんは、手芸工作用の紙バンド(ひも)を巻いたり重ねたり編み込んだりし、シックな世界観のミニチュアハウスを作ってきた。
 
「10年ほど前、DIY(自作)をしてインテリアに凝ってみたいと思いましたが、そのときは賃貸に住んでいたのであまり室内をいじることができず、『こんなおうちに住めたらいいな』というあこがれから、かごバック製作に使っていた紙バンドでオリジナルのミニチュアハウスを作り始めました」(村田さん)
 
年に1度程度募集するオンライン講座は全国から20名前後、即日で定員満席になり、キットも完売。キット購入者の年代は10代から70代までと幅広く、女性中心だが男性もいるという。
 
「やはり『自粛生活がミニチュアハウスを作る良いきっかけになった』という方がいますね。キットを買ってくださった方に『おうちの中で集中してできるものがあって楽しい』と言っていただくと、心からよかったなと思います。私自身もそうですが、かわいいと思えるものができたときはすごくうれしいですし、家族や友人からもほめてもらえるので、達成感を味わえます。みなさん、完成品はおうちに飾ったり友達にプレセントしたりして、楽しんでいるようです」(村田さん)

村田美穂さんの最新作品でキットが完売した「ピアノのある部屋」。
紙ひもにはシックな色のものも多く、それらを使えば色塗り作業は少なくて済む。

“世界の街角”を手作りながら、海外旅行している気分に

村田さんのミニチュアハウスは「パリのパン屋」「モロッコの布屋」「プリンスエドワード島の家」など、世界各国の美しくロマンティックな風景をA4サイズほどのスペースに再現している。
 
「自分が行ったことのある、または行ってみたい国の写真を眺めながら、立体的にイメージしてデザインしました。ほとんどが“行ってみたい”未訪問の国ですけれど(笑)。特に今は、外国に行きたくても行けないという思いがありますよね。キットを購入した方から、『作りながら旅行している気分になりました』という感想もいただきました」(村田さん)

  海外旅行ができない今、ミニチュアの世界で旅情を味わう。そんな楽しみ方もある。ロボタイム社の商品もアメリカンな明るい雰囲気で、まるで海外で生活しているような臨場感がある。世界に羽ばたけないのなら、世界の街角を手作りして手元に置く。ミニチュアハウスはコロナ禍の現在に癒しをもたらしてくれる存在になっているようだ。

村田美穂さん作「モロッコの布屋さん」はカラフルかつ異国情緒たっぷりで著書の中でも人気に。
同じく、村田美穂さん作の「パリのパン屋さん」。まるで、バゲットの香りが漂ってきそう。

お話を聞いたのは・・・

株式会社プラザクリエイト
ソウゾウ事業本部 つくるんです部
西岡明子さん
https://www.tukurundesu.com/
 
ミニチュアハウス作家
村田美穂さん
https://dtaste-zakka.com

取材・文=小田慶子

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