整理収納のコツ

なぜ、リビングは散らかるの?パブリックな空間と、まずは考えましょう!

レジクラ会員の皆様への住まいに関するアンケート「整理整頓」の結果から、今回はリビングの「整理整頓」についてご紹介します。

Q.「整理整頓ができていない」と感じる場所ランキング! 1位クローゼット、2位リビング、3位押入れ
Q.ご自宅の中で「一番整理整頓をしたい」場所は? 1位リビング、2位クローゼット、3位押入れ

このアンケート結果は一見すると、大きな項目の違いはなさそうです。でも、「整理整頓をしたい」という願望のほうで、1位にランクアップするのがリビングであること。ここが注目のポイントです。その理由には、『リビングとは家族あるいは家族以外も集まることがあるパブリック(共用)の空間』として“見られる”という意識が働いているからといえるでしょう。今回は、リビング空間の「整理整頓」術について、改めて考えてみましょう。
(アンケート実施期間:2019年9月10日~9月17日日回答数:861件)

住まいの中の特別な場所、リビングという共用の空間

いまどきの働き方改革を、家庭内にも導入?フリーアドレスオフィス方式でリビング空間を整理。

リビング収納の一角に、“使ったら戻す”家族それぞれの専用引出しカゴを。

リビングは、家のなかのパブリックスペース。つまり共用の場所です。例えるならば、最近、増えつつある“フリーアドレスオフィス”を想像してみてはどうでしょうか。固定の個人デスクがない≒収納は個人用ロッカーと移動用のバッグ。共用空間では、デスクなどに個人のモノを置いたままにすることはなく、持ち込んだら自分のロッカーに片付けることが基本です。

リビングを家のなかのパブリックスペースと家族で理解すると、ルールも決めやすくなります。持ち込んだモノは、それぞれが自分の部屋に持ち帰ること。リビングにも家族それぞれの管理場所を設けること。この2つです。

個人のモノでもリビングで使うことが多いならば、使った後は自分専用の管理場所に収めれば“誰か”が片付けなくてよくなります。誰か頼りではなく、社会の中やオフィスと同じようにルールがあれば、片付けも習慣化もしやすくなるのではないでしょうか。

「モノが出しっぱなしになる」、「家具の配置とモノの置き場所がわからない」この2つはセットで解消したい!

「モノが出しっぱなしになる」、「家具の配置とモノの置き場所がわからない」。この2つはいつもコメントに上がってくるリビングのお悩みです。考えるべきは、どちらかひとつではなく、ふたつをセットで考えなくては解消できないということ。
まず「モノが出しっぱなしになる」の解消。それは“誰か”がではなく、“どこに”が決まっていれば家族の誰もが迷わずしまえます。

次は“どこに”がわかりやすいか、誰もがしまいやすいかです。家族でも背の高さが違うのに、ひとりしか届かない場所では面倒ですよね。みんなが使うリモコンをリビングテーブルの引出しにしまうと、引出しのそばの人しか片付けなくなりますよね。
つまり、家族みんなが、所定の場所に戻しやすいように収納方法も考えてみると、リビングの散らかり方も軽くなるはずです。

生活の中にある「動線」を知ることは、スムーズな収納ができる場所を知るための道標になる。

収納方法を考えるときに、意識しておきたいのが生活の動線です。これは「家具の配置とモノの置き場所がわからない」という方のお悩みを解消する上でも大事なポイントです。

動線は、住まいの中で人がどのように動いているのかという経路です。快適な住まいにはスムーズな動線は欠かせません。そのため、自分の行動する動線上、収納をする家具はどこにあるのかを分かっていると、片付けもしやすく使い勝手のよい空間になります。家具を購入する、配置するという際にも、この動線を考えると最適な位置を想像しやすくなります。

例えば、マガジンラックを購入して、リビングのソファの脇に…。でも、行動を考えてみると、新聞はダイニングテーブルで読んでいて、いつもそのままテーブルの上に。これでは、せっかくマガジンラックを購入しても活かせず、モノも片付かないですよね。

冒頭の2つの質問で上位にあった、クローゼットと押入れ。こちらは散らかっていることが気にはなるものの、プライベートな場所にあり、扉を閉めて隠すことができるなど、「片さなくてはいけない」という切迫感は低いのかもしれないですね。

リビングが散らかってしまうお悩みの「モノが出しっぱなしになる」、「家具の配置とモノの置き場所がわからない」この2つは誰かに見られるからこそ気になる場所なのでしょう。パブリックな場所とみんなで理解して、生活の動線や収納方法を考えていくと、片付きやすい住まいへと変えていくこともできると思います。リビング以外の収納のお悩みなどを解決できるアイデアコンテンツはレジクラサイト内にたくさんあります。ぜひこちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。