売却の流れ

“家を売る理由”別、スムーズな売却のためのススメ

「家を売りたい」そう考える時、誰しも何かしらの理由があるものです。「手狭になった住まいを広くしたい」「住まいが古くなり不便を感じる」「もっと便利に、よりよい住まいへ」といったポジティブな理由。転勤、離婚、近隣環境など必要に迫られるケース。相続や保有資産の整理など、住み替えを伴わない場合。また「今の住まいに飽きたから」「タワーマンションに住みたいから」なども理由になります。でも、売りたい理由によっては、売却を進める上で注意するポイントなどに違いがあるのはご存じでしょうか?ここでは、売却理由別のアドバイスとしてまとめてみました。

“家を売る理由”から、売却への備えをすることが成功の道

より良い暮らしのために、買い替えで幸福度を上げたい。

平成30年度の国土交通省の調査によると、マンションの新築または中古購入者の2割以上の方が買い替えをしています(※)。決して少なくない数字ですよね。ずっと住み続ける予定で購入した住まいでも、「子どもが増えたからもっと広い家に住みたい」「家族が寛げる広いリビングが欲しい」「より利便性のよい場所に住みたい」など、より良い暮らしを求めて買い替えを決断するときがあるということでしょう。※出典元:国土交通省 平成30年度住宅市場動向調査より。詳しくは国土交通省のホームページをご確認ください。

売却を決断し、並行して購入を進めるときに気をつけたいこととは…。まず、住宅ローンの状況です。現居の住宅ローンが完済していれば、売却で得るお金は購入資金に充てられるので新居の購入価格を検討しやすくなります。しかし、残債があるなら、売却が完了する時点で一括返済しなければなりません。売却代金で返済できれば問題はありませんが、ローンの残債が売却価格を上回る場合には、不足分を手持ちの資金から補う必要があります。売却物件の査定額を把握した段階で、新居の予算をよく検討することが必要です。

もうひとつ、気をつけておきたいのが、売却のタイミングです。購入より、売却を先にする場合は手元に入るお金が分かっているので、新居の資金計画が立てやすくなります。ただし、新居が決まる前のタイミングに、売却が成立するとその時点で買い手に住まいを引き渡さなくてはならないため、仮住まいへの引っ越しや、その賃料など手間とお金がかかります。一方、購入を先にする場合は、時間をかけて新居を探すことができますが、売却したお金を購入契約時の支払いには充てることができません。また、引渡や決済のタイミングによっては旧居と新居の二重ローンになるということも。
スムーズな売却と購入のためには、ローンの状況やタイミングなどを理解して、最善の策を一緒に考えてくれる不動産会社を選ぶことをおススメします。

転勤の際には、スピーディな決断で新たな環境の生活を充実させたい。

転勤は、ある日、突然の辞令にはじまり、引っ越しまでの準備期間が限られています。持家の場合は、気に入って購入した現在の住まいを、売却するのか賃貸活用するのかと迷われるのも当然のこと。売却と賃貸の違いを少し整理してみましょう。
【売却】売却代金を得て、維持・管理の費用、固定資産税などの支払いがなくなります。ただし、仲介手数料などの諸費用や税金の支払い、残債がある場合はローン完済のために資金を補うことが必要になります。
【賃貸】家賃収入を得て、ローンの金利や固定資産税、マンションの管理費、修繕積立金などが経費として控除の対象になります。ただし、空室のリスク、リフォームなどの初期費用も発生します。空室の期間は、転居先と両方の住居費を支払わなくてはなりません。

空室のリスクや住居費の二重払いの負担を考えて、売却に決めたとしても、買い手を見つけてからローンの審査をはじめ売却成立までには一般的に3ヶ月ほど見ておかなければなりません。新天地での暮らしを確かなものにするためにも、できるだけ早く売却か賃貸活用するのかを決めて動き出すことをおススメします。

相続した不動産を売却し、八方良しで親族間を丸く収めたい。

相続の問題で、親族関係に亀裂が。ワイドショーなどで耳にすることのようですが、家や土地など分割が難しい不動産を相続した場合、起こりうることです。その結果、話し合いが進まなかったり、空き家のまま手つかずで経年劣化させるぐらいなら売却し、現金化するという決断もあるでしょう。特に、相続人が複数いる場合は、売却し現金化することで決められた相続の分配ができるようになります。現金資産になれば、いまの住まいを良くする不動産購入の資金に充てたり、手元に残すなど選択肢がひろがり、まさに八方良しです。ただし、相続税や売却時に必要な書類などは煩雑なことも多いため、いざという時に慌てずに済むように、早めに確認や準備を始めることが大切です。その際は、専門的な知識を持った信頼できるプロのサポートを受ける方が安心できます。

今回は、“家を売る理由”という観点で、売却について気をつけておきたい点などをまとめました。スムーズな売却のためには、早めの行動開始とともに、売却を希望する物件のエリアの実績や買いたいというお客様のリクエストを多く保有している不動産会社を選ぶことも重要です。「三菱地所の住まいリレー」サイトでは、スマホやPCで、WEBから簡単に無料査定・売却相談が申し込めます。ご売却をお考えなら、まずは早めに“理由”を相談するところから始めてみませんか。

また、「三菱地所の住まいリレー」サイトでは、実際にマンションにお住いの方を対象に“マンションの売却”についてリアルな声をまとめた、アンケートも公開されています。ご売却をお考えの方はもちろん、実際の相談や売却査定はまだ先だと思うけど、いざという時に慌てないように情報取集だけはしておきたいという方も、必見です。