室内にアンティークな彩りを!ドライフラワーで作る“スワッグ”の魅力

花や草木の美しさを長く楽しめるドライフラワー。ブーケにして吊す“スワッグ”は、壁にかけると、澄んだ空気が流れてくるような趣がある。花を育て、ドライフラワーにして、スワッグを作り、飾る――。そのすべてを楽しむことも、好きなところだけ取り出してもOK。スワッグの魅力、初心者でもチャレンジできる作り方について、フラワーデザイナーでありドライフラワー専門店Tida Flower(TOKYO FANTASTIC表参道店)を運営するスズキトモコさんに伺った。

生花とは違う、ドライフラワーの魅力とは

最近はドライフラワーを専門に扱うショップが増えてきました。ドライフラワー特有の色味や風合いが注目され、ウエディングブーケにしたり、季節の小物と組み合わせてリースやオブジェにしたりと、皆さん自由に楽しんでいらっしゃいます。
 
花や草木を束ねて吊す“スワッグ”も、外国で親しまれてきた、すてきなアレンジの1つです。花だけではなく、黄金色の穀物類や、力強い枝などと組み合わせれば、印象は自在に変化します。そんなドライフラワーは長期間飾れることが大きな特徴。それはメリットである反面、生花好きの人にとっては少し物足りなく感じるところかもしれません。ですが、ドライフラワーも豊かに表情を変えます。
 
きちんと乾燥させたドライフラワーは、1年ほど経つと、アンティークな風合いを増していきます。また、飾っているスワッグに、新たなドライフラワーを加えたり、ほのかに香るユーカリを乾燥させてプラスしたりすれば、新鮮な美しさをキープできるでしょう。

手軽に始めよう!個性が活きるスワッグづくり

スワッグのさらなる魅力は、ハンドメイドできること。まずは市販のドライフラワーを使ってみると、そのおもしろさを手軽に味わえます。
 
花材を選ぶときは、メインの花を決めて、クッションとなる草花や穀物類などを考えます。時間をかけて花材をそろえても、ブーケづくりを何度やり直しても、劣化しないのはドライフラワーならでは。各々のペースで取り組んでみてください。

[手順1]花材と道具を用意する。

ヒマワリと、同系色のビリーボタンをメインに、個性的なフーセンポピー、ふんわりしたカスミソウなど7種類をチョイス。道具は麻紐と花切りばさみ。

[手順2]下準備をする。

不要な葉や枝を切り、高さを整えます。こうすることで、仕上がりがきれいになります。

[手順3]順番に束ねていく。

吊したとき背面(壁側)となる方からつくっていきます。支えとなるよう、まず多めの束を取って、そこに重ねていくようにすると、形をつくりやすくなります。

根本から扇を広げたように束ねると、華やかにまとまります。

[手順4]仕上げる。

麻紐で縛り、壁にかけるためのループをつくります。

麻紐にかぶせるようにリボンなどで飾っても。その他スワッグに合う生地でラッピングするなど、インテリアに応じたアレンジを。

育てた花やいただいたブーケは、しっかり乾かして花材に

生花からドライフラワーにするときは、しっかり乾かすのがポイント。下準備として、水分を多く含む節から枝を切り離し、バラバラにしたら、余分な葉を落としましょう。このとき花弁の周辺の葉も忘れずに落とします。

乾かすときに、便利なのが洗濯用ハンガーです。花が下になるように留めて、直射日光を避けた風通しのよい室内に吊して乾かします。品種にもよりますが、最低でも2週間程度。花の付け根が乾燥して固くなり、爪で茎を削っても水分がしみ出さなければ完成です。ブーケをドライフラワーにする場合も、束をほどき、同様の手順で干してください。束ねたまま吊すとカビてしまいます。

手に入りやすく、ドライフラワーに適しているのは、千日紅、スターチス、ユーカリ、カスミソウ、バラ、あじさいなど。ただし、品種やコンディションによって仕上がりはさまざまです。たとえば、満開まで咲かせた後では花びらが落ちやすいため、少し前から干すのがおすすめ。花の変化を味わいながら、試行錯誤しながら――。これもまた、ドライフラワーのおもしろさです。

月に一度の手入れで、美しさがよみがえる

基本的に飾っておくだけで、世話がいらないスワッグですが、だからこそ、汚れがたまったりすると、寂しい見た目になってしまいます。月に一度、やさしく束をゆすってほこりを落としましょう。清々しい美しさがよみがえります。
 
終わりを自分で決められるのもスワッグのよいところかもしれません。最後は束をほどいて、状態のよいものは花だけにして瓶詰めにしたり、エッセンシャルオイルをしみこませて洗面台に置くのもおすすめです。環境にやさしい点も魅力の1つだと思います。

●取材協力:TOKYO FANTASTIC 表参道店(本店)

「ドライフラワーのある暮らし」をテーマにしたライフスタイルストア。店舗内のドライフラワー専門店Tida Flowerでは、豊富なドライフラワー花材、スワッグ、フラワーボトルなどを扱っている。
住所:東京都港区南青山3-16-6
電話:03-3478-8320
URL:https://tokyofantastic.jp/

お話を聞いたのは●スズキトモコさん

フローリスト、フラワーデザイナー。ライフスタイルストアTOKYO FANTASTICプロデューサー。女子美術大学芸術学部卒業。フラワーデザイナーとして活動をする中でドライフラワーの魅力にはまり、2015年に東京・表参道に器とドライフラワーを扱う表参道店をオープン。2020年には器を扱う青山店、2021年には生花を扱うボタニカル店をオープンした。現在、オリジナル作品の出展をはじめ、ワークショップ開催、テレビ出演など多方面で活躍中。