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丸ビルで角打ち!? 蒸留酒&日本酒&カクテルが楽しめる穴場があった!

東京駅近辺のランドマークである丸ビル。その地下1階に、ジンやラム、テキーラにメスカルといったあまたのスピリッツと日本酒、さらにはバーを併設した酒販店があることをご存じだろうか? バーでは有料試飲をしたり、専門店さながらのオリジナルカクテルを愉しんだり、同フロアの別店舗のフードを持ち込んでお酒と合わせることもできる。この穴場的酒販店の楽しみ方をレポート!

丸の内エリア唯一! 日本酒と蒸留酒の酒販店は“飲めるセレクトショップ”

日本酒約150種類、スピリッツ約250種類という充実の商品ラインナップを誇る酒販店「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS」が登場したのは、2023年4月になる。

丸ビル開業20周年・新丸ビル開業15周年のアニバーサリーイヤーを記念して、両施設を段階的に刷新するなかの締めくくりとして、丸ビル地下1階フードゾーン「マルチカ」が2023年4月28日に全面リニューアル。エリアのワーカーのランチ需要だけでなく多様化するニーズに応え、手土産にしたい逸品やランチや家食に最適なフードなどが充実したバラエティー豊かなフードゾーンへと生まれ変わったのだ。

その一環として、イギリスで日本のSAKE文化を広める酒販店「SAKE COLLECTIVE」と、本店を東京・中目黒に構える“飲める蒸留酒セレクトショップ”がコンセプトの「&SPIRITS」のコラボ店が誕生したのだった。

棚に並ぶ商品はいずれも、“酒愛”の深い代表・黒田亜衣さんが目利きして選んだもの。今をときめく話題の酒ばかりでワクワクしてしまう。

蒸留酒、日本酒、クラフトビール、リキュールをラインナップ。注目の蒸留酒や話題の造り手のレギュラー商品を網羅するツウ好みの品揃えで、このエリアのワーカーの日常使いや観光客のお土産の需要も高い。
お酒を飲む時間帯がコンセプトの日本酒「HINEMOS(ひねもす)」。ラベル、キャップ、キャップシール、パッケージのすべてに「時間」が表現してある。夕方の6時から朝の5時までの12銘柄をラインナップ。日本酒は「CLASSIC」「MODERN」「NEWSTAR」にカテゴライズして販売。

併設バーで、角打ちとは思えない本格カクテルを堪能!

「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS」の大きな特徴は“飲めるセレクトショップ”であること。店内にはバーカウンターがしつらえてあり、ここで対象のスピリッツや日本酒の有料試飲ができる。とくにスピリッツは度数が高く、1本を買う前に試飲ができるのはありがたい。

店内のバーカウンターはスタンディングスタイル。支払いはカード・電子マネーのみ。

特筆すべきは、角打ちとは思えないオリジナルの本格カクテルを20種類以上揃えていることだ。ノンアルコールの華やかなモクテルもオンメニューしている。平日は仕事終わりの界隈のワーカーが多く、週末は遠方からの買い物客や旅行客で賑わう。会食前の0次会、あるいは会食後の〆の1杯に立ち寄るという使い馴れたお客もいる。それがなせるのも、駅直結という絶好のシチュエーションならではだろう。

カクテルレシピの考案を手掛けている店長の鈴木英和さん。バーテンダーや料理人など料理飲食業界で経験を積むこと15年以上。ソムリエ、SAKE DIPLOMA、チーズプロフェッショナルなどの資格を有し、カクテルとチーズのペアリングも提案している。
1杯目に喉を潤したい「丸の内レモンサワー」990円。行幸マルシェで入手した広島の有機栽培レモンを使用。麦焼酎やウォッカ、国産ラムや梅酒などにレモンの果皮を漬け込んだスピリッツに炭酸水を満たしたもの。レモンから梅へと変化していく酸味が新鮮でドリンカブルな爽やかさ。

店長の鈴木英和さんいわく、オリジナルカクテルのみが併設バーの魅力ではないという。

「月替わりのお茶割りを用意しています。全国茶品評会で11度も最高賞を受賞している同フロアの『祇園 北川半兵衛』や中国茶や紅茶など一年を通して多様なお茶割りを提供します。純粋に蒸留酒の飲み比べをしたい場合は、3種類1,540円から可能です。可能な限り、ご指定いただいたスピリッツを使ったクラシックカクテルにも対応しています」

ロンドンと日本の酒販店が融合したこの店を表すかのように、ユニフォームはハンチングに半纏というスタイル。
「ニッポン・ノ・オールド・ファッションド」(左)1,430円。焼酎と泡盛がベーススピリッツ。「ドリヴン・トゥ・ドリンク」(右)1,100円は、ノンアルコールのモクテル。搾りたてのキウイジュースと大葉がすがすがしく香る。

お燗をつけて。フードと合わせて。さらに奥深きお酒の世界へ!

併設バーでは、“映え”よりもお酒との相性で選んだフードも用意している。ピンクペッパーを振りかけた「北海道産 炙り燻製ほっけ」や「本日のチーズ」などのつまみをはじめ、食べ応えのある「まぐろとサーモンの二色丼」といった丼も用意。

同フロアのタイ料理や寿司といった飲食店のテイクアウトした料理を、ここでお酒と合わせることも可能だ。日本酒に関しては、お燗をつけてもらうこともでき、知識豊富な鈴木さんとの会話で奥深いお酒の世界を体験できる。

毎月、異なるテーマのイベントを開催していることも足を運びたくなる理由のひとつ。

丸ビル地下の穴場は、「買う」「飲む」「知る」を通して新しいお酒の世界の扉を開くスポットである。

「まぐろとサーモンの二色丼」980円。豊洲で買い付ける新鮮な鮪と脂ののったサーモンの腹身を使用。とびっこのプチプチとした食感がアクセントに。酢飯は、自然米100%の純米料理酒「旬味」を贅沢に使った「にいだの純米酢」で調味。
手軽なつまみでお燗を楽しむ常連客も。鈴木さんの気さくな接客に“なじみ感”が湧く。

日本酒4銘柄の飲み比べセットをプレゼント!

「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS」協力、日本酒「HINEMOS(ひねもす)」4銘柄飲み比べセット(170ml×各4本、計680ml)を3名様にプレゼント! ※賞品の選定は三菱地所のレジデンスクラブ事務局が発送をもってかえさせていただきます。

HINEMOS TASTING SET for dinner time
乾杯をしたくなる、焼けるような夕焼けの時間帯を表現。ディナータイム(18:00~21:00)にぴったりなお酒のセット。甘口&辛口のスパークリングや国内外の受賞実績多数の純米大吟醸など。

HINEMOS TASTING SET for midnight
深海のように夜が深くなっていく時間帯を表現。23:00以降の時間を楽しむ方に。クラシックでコクとキレがある2酒類の辛口日本酒や、ヘビーな重厚感がある極甘口な日本酒のセット。

HINEMOS TASTING SET for sunrise
夜が明けていく紫がかった輪郭がぼやけるような曖昧な時間帯を表現。2:00からの夜から朝へと移り変わる時間に。レモンサワー風日本酒やウイスキーのような杉樽熟成酒に加え、2%の微アル日本酒といった個性的な日本酒のセット。

「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS」
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビル B1F
  TEL:03-6269-9555
営業時間:平日・土曜11:00~23:00、日曜・祝日11:00~22:00
休:無休(ただし、1/1および法定点検日は除く)※丸ビルのレストランフロアと同様の扱いになります。
https://www.marunouchi.com/tenants/10332/

取材・文●沼 由美子 撮影●佐藤侑治(2024年3月26日掲載)


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