住まいの悩みはプロにまかせよう!

Vol.8「転勤で自宅を貸す場合、どんな準備が必要ですか?」

ご所有の不動産の賃貸活用を検討されているオーナー様から、よく聞かれる「準備のポイント」とは? 2人のプロフェッショナルに聞きました。
(左:三菱地所ハウスネット 賃貸受託運営部 渡邉優雅 右:アーバンライフ住宅販売 芦屋駅前店 高 将大)
※肩書きは取材当時のもの。三菱地所ハウスネットとアーバンライフ住宅販売は2020年10月に合併しました。 

――転勤などで自宅を貸すことを想定したとき、事前に知っておきたいことは何でしょうか?

ご自宅や、ご所有の不動産を賃貸で活用する際には、借主様にとって、魅力のある「商品」になるように準備し、新たに作り上げる必要があります。借主様から見れば、壁に傷や染みがある部屋には、住みたいとは思いません。できる限り清潔な室内と、使い勝手のいい設備がある居住空間に作り上げたほうが、空室期間も短くなりますし、安定した収入が見込めます。

――では、自宅を魅力のある「商品」に作り上げるには、どの程度、自分で手を入れる必要がありますか?

室内クリーニングのほか、例えば家具を移動した際に、壁のクロスが部分的に日焼けしていれば、貼り替える必要があります。

また、ガスコンロや建具に不具合があったとしても、オーナー様が長年「ちょっとしたコツ」で使い慣れていて、その不具合を正しく認識されていない場合があります。そうした設備は修繕をおすすめしています。

給湯器は不具合がなくても、耐用年数を超えている場合は、交換をご提案しています。短期間であっても、空室になることで突然、故障する場合があるためです。

これらの室内修繕・クリーニングについては、オーナー様ご自身でご手配いただくこともできますが、借主様が入居された直後の不具合対応や工事のクオリティーを保つため、私どもの提携業者のご利用をおすすめしています。三菱地所グループが手掛けた物件の品質を維持し、お貸し出しすることも、ご提案の一つです。

――部屋に残しておいてもいいもの、撤去したほうがいいものは何ですか?

設置された設備はオーナー様にメンテナンス義務が生じるため、基本は何もない状態で貸し出すのが理想的です。ただ、撤去が大変な造り付けの食器棚などは、不具合がない限りは残していただいています。

エアコンや照明器具は「商品」の一部となり、故障した際にはオーナー様に修繕義務が発生します。エアコンは貸し出す際に内部洗浄をしていただきますが、借主様退去時は、借主負担にて実施しますので先行投資とお考えください。また、デザイン性の高い照明器具やカーテンなどは、借主様の好みもありますので、撤去をお願いしています。

ちなみに、オーナー様が退去される際、ガスは止めますが、水道・電気の契約は継続をお願いしています。室内クリーニング時や、入居希望者の案内時に使用するためです。新たに借主様が入居される際に、水道や電気の契約を切り替えることになります。

――賃貸活用を「三菱地所の住まいリレー」にお願いするメリットとは?

三菱地所ハウスネットは約1万2000戸、アーバンライフ住宅販売は約3300戸の賃貸物件を管理しており、長年にわたる豊富な実績とノウハウがあります。

さらに三菱地所グループの分譲マンションに関しては、どこよりもそのブランド価値を熟知しているという自負があります。オーナー様の不動産を魅力ある商品にしてお貸しできるようお手伝いいたしますので、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。