身近な自然、公園はどんどん増えています!
小さくても、緑があるって大事ですよね。

爽やかな空気と、緑に癒されるひととき。小鳥たちはさえずり、生き物たちと出会った子どもたちの笑い声が聞こえてくる。身近な生活環境において、自然とふれあう大切な場所のひとつが公園。その数のNo.1は東京都、次いで神奈川県、大阪府が続きます。一方、一人当たりの面積となると、北海道、宮崎県、山形県の順番に。公園の数で上位の都道府県は、家の近所で見かける小さな公園(だいたい区市町村立公園)がたくさんあるということが特徴的、面積は小さくても緑があり自然があるようにと造られているんですね。
1万5,186ヵ所、この数字は…?
全国の都市公園の数は、2005年が9万1,663ヵ所、2015年には 10万6,849ヵ所と10年間で1万5,186ヵ所も増えています。ちなみに、1960年にはわずか4,511ヵ所でした。都市化とともに自然が減っている気もしますが、こんなに、新しい公園が造られ続けているってご存知でしたか?森や山へ行かなくとも、緑が暮らしのそばにあることで、ゆとりや心地よさにつながります。つぎは、もっと身近にある自然や緑の価値についてお話ししましょう。
- 出典元: 国土交通省「都市公園データベース」より、都道府県ランキングは総務省 統計局2013年資料より。公園数は、可住地面積100km2当たりとなります。
もっと「身近な自然」は、あなたのマンションに。
マンションの植栽の価値とは?

公園よりも身近にあるといえるのが、お住まいのマンションの植栽です。その役割というと、通行人から覗かれないための目隠し、防犯の効果、日影をつくる、防音・防火など実利的な価値があげられます。でも本当の価値は、木々や草花によって四季の変化を感じられ、鳥や生き物が集まり、自然を楽しむことができること。日頃からきちんと植栽の維持管理がされているマンションは、成長する樹木が建物を美しく見せる効果もあり、わが家の庭のように植栽にも愛着が高まるのではないでしょうか。
マンションの植栽、ここを見る!

マンションの植栽の基本は、樹木の性質や管理方法を考慮して、適所に配置すること。ですが、実は、土地と建物との関係性や周辺環境との調和など、様々な工夫が考えられています。例えば、わずか1本の樹木や、重なり合う木々によって見た目の緑量を増やしたりと豊かな自然を演出しています。ここで実際の例をご紹介しましょう。

【見方Point.1】
- 点景を活用して、視点と奥行きを創る。
背の低い植栽だけが並ぶと、平坦な印象を与えますが鳥の止まり木となる大きな樹木を右に点景として配しアクセントにしています。その樹木が、隣接の建物を視線から遮り奥行き感を高め、気持ちのよいバランスのアプローチを創りだしています。

【見方Point.2】
- 建物と相反する樹木が、印象を柔らかく。
幹が曲線を描き、横に広がりを創る樹木が、シンメトリーでシャープな建物のエッジを消すように配置され印象を和らげています。頭上に広がる枝葉でさえずる鳥たちの声を聞きながら、時に柔らかな日影の下を歩く心地よいシーンが浮かんできます。

【見方Point.3】
- 広大な敷地に、森を創る。
20数年の時を経て、森のような景観を創りだした遊歩道。枝を広げた大樹はアーチの木陰をつくり、中低木が視線に入る緑量に厚みを持たせています。成熟した樹木の数が多い分、多くの種類の鳥や虫たちが集まり新たな生態系を築いていることでしょう。
お住まいのマンションの植栽を、ゆっくりと眺めてみませんか?きっと小さな自然を再発見できるのではないでしょうか。
- 掲載の建物写真は分譲済物件となります。植栽計画に対する取り組み内容は、物件により異なります。
緑と、自然が日常にある豊かさ。
生き物とふれあうイベントも。

三菱地所グループでは、事業活動を通じて自然と調和した魅力あふれる自然調和型社会を形成することを掲げ、生物多様性への配慮を行っているほか、NPO法人などと協働した取り組み等を推進しています。生物多様性とは、動物、植物、微生物…生きるものすべてと、それによって成り立っている生態系であり、生きものたちの豊かな個性とつながりのこと。人だけではなく、すべてが直接に、間接的に支えあって生きています。自然を身近に感じる日常、暮らしにある緑の豊かさを大切にしていきたいですね。
三菱地所のレジデンスクラブでは、会員の皆様に自然への興味・関心を高めていただけるよう、今後も自然観察ツアーやワークショップなど生物多様性保全に関するイベントを実施予定です。