医療現場で認められた除菌力
エアロピュアは医療機器メーカーの日機装が販売する空間除菌消毒装置だ。ノーベル物理学賞を受賞した天野浩名古屋大学教授の指導のもと研究を重ね、除菌効果の高い「深紫外線LED」の実用化に成功。エアロピュアには、その研究の成果である深紫外線LEDが使われており、光触媒と組み合わせた独自の除菌消臭技術が使われている。現在、多くの医療現場に導入されているということからも、その実力は実証済みだ。


「深紫外線を照射することで空気中に浮遊している細菌やウイルス、カビなどを抑制し、光触媒フィルターがアレル物質やにおいの原因物質を捕捉し分解。空気をクリーンに導いてくれます。家庭内感染のリスクを軽減するツールとしても、エアロピュアは力を発揮してくれるのではないでしょうか」(波留さん)
「弊社の全館空調システム『新・エアロテックUV』にもエアロピュアと同じ技術が搭載されています。2020年、深紫外線LEDの効果が宮崎大学の研究で取り上げられたことに触れ、日機装さんと共同で新・エアロテック-UVが誕生しました。それをきっかけに、現在、エアロピュアの販売も弊社で開始しました」(宗石さん)
なぜ、紫外線が除菌に役立つのか。
実は紫外線は波長の長さによって3つに分類される。最も波長が長く、浴びると日焼けを引き起こすのがUV-A。次が、UV-Aよりやや波長が短いものの、長時間浴びると肌が赤くなるUV-B。最も波長が短いUV-Cが深紫外線と呼ばれるもので、オゾン層に吸収されるため私たちが浴びることはないが、非常に強いエネルギーを持ち、遺伝子に対する強い影響力を持つ。この特性が、殺菌や除菌にいかされているというわけだ。

部屋干しの嫌な臭いにサヨナラ
除菌はもちろん、消臭にもエアロピュアは力を発揮する。
「梅雨を迎え、部屋干しが増えるこれからの季節は、生乾きのじめっとした臭いが気になります。エアロピュアはそうした臭いにも効果的に働きかけてくれます」(波留さん)
「ペットのトイレのそばにエアロピュアを置いたら臭いが気にならなくなったというお話を聞くこともあります。なんとなく空気が澄んだような気がする、という主観的な意見もいただきますが、実はそう感じていただくことが大切な気がします」(宗石さん)
サイズは約8畳用と約20畳用の2種類。約8畳用は高さ26.8cm、重さはわずか1.4kgのコンパクトモデルだ。

「ご自宅でお使いいただく場合、使い勝手がいいのは約8畳用。軽量で手軽に持ち運びができますので、個室で使用されたり、ご家族が集まる場所に移動させたりなど、ライフスタイルに合わせてお使いいただけます。必要な時に必要な場所だけ除菌したいという方にもおすすめです」(波留さん)
深紫外線LEDは、これまで紫外線の光源として使用されてきた水銀ランプに比べ、寿命は約3倍。それだけエアロピュアの耐用年数も長くなる。
「お手入れはかんたんで、1カ月に1回を目安にブラシ付きの掃除機でゴミやホコリを吸い取っていただくだけです。通常の空気清浄機のようなフィルター交換も必要ありませんので、お手入れの手間を大幅に削減できます。また、消耗品が出ないため、地球環境にもやさしい製品といえるのではないでしょうか」(宗石さん)
住宅メーカーとしてのミッション
「空気環境を整える」ことに対する意識はコロナ禍において、ますます高まっている。
「コロナ禍以前、空気環境はお客様が意識的に注視するファクターではなかったと思います。でも、実は呼吸というのは人間が最も多く行う身体活動で、肺に空気を入れるということは、皆様が思っている以上に重要度が高いものです。そのため、空気を整えることは住宅の価値において今後非常に重要性を増していくと思います。当社は住宅メーカーとして、家を販売することはもちろんですが、住空間を通して、お客様の人生を良くしたいという思いがあります。お住まいになる方の健やかさを確保するためのひとつとして、エアロピュアを広めていきたいと考えています」(波留さん)
リーズナブルに購入できるチャンス!
エアロピュアは三菱地所ホームのオンラインストアから購入できる。価格は8畳タイプが7万400円で、20畳タイプが19万8,000円(どちらも税込)。
「医療機具メーカーが開発し、実際の医療現場でも使用されているという確かな信頼と、いったん購入すれば、フィルター交換といった追加費用がなく、なおかつ寿命が長いということを考え合わせると、決して高いものではないと思います」(宗石さん)

お話を聞いたのは●三菱地所ホーム 経営企画部 広報戦略グループの波留 麗(はる・うらら)さんと、インテリアセンター インテリアグループの宗石真実(むねいし・まみ)さん。
「当社が家電の販売を取り扱うのは初めての試みです。今後、社としても力を入れていきたいです」と意気込む。