暮らし快適メモ

地震に備えて防災対策を見直しましょう

ご自宅の防災対策について今一度見直してみませんか?

家具固定はしっかりできていますか?

これまでの地震被害で建物の中でケガをした人の大半は、家具の転倒や落下が原因となっています。大地震が発生した際には「家具は必ず倒れるもの」と考えて対策を行うように、消防庁などからアナウンスされています。
食器棚や本棚などの大きな家具、電気冷蔵庫や大型液晶テレビなどの電化製品がしっかり固定されているかどうか、もう一度点検してみましょう。

家具転倒防止器具でしっかり固定する

家具類の固定は、壁の木下地の位置を確認して家具転倒防止器具をしっかりと木地下に差し込みます。
家具転倒防止器具には、L字型金具、木製家具の連結金具、ワイヤー、ポール式などの種類があります。
家具の重さや種類、固定する場所によって適切な器具を選びましょう。
また、家具の前下部に差し込むストッパーを併用すると強度が高まります。
これら転倒防止対策に加えて、家具の下に重いものを置くようにすると重心が下がってより倒れにくくなります。

ガラスには飛散防止フィルムを

強い揺れの際には、食器棚から飛び出した食器類や割れたガラスが家族を襲う凶器になり得ます。
姿見や食器棚のガラス部分には、ガラス飛散防止フィルムを貼りましょう。
開き戸は、開かないように留め金を付けるか、耐震ラッチを取り付けます。
食器棚の他にもガラスを使った家具があれば、そちらにもガラス飛散防止フィルムを貼りましょう。

水や食料の備蓄は、家族の人数×7〜10日分

地震災害に備えた飲料水や食料の備蓄は、最低1人3日分、南海トラフなどの大地震に備える場合は7〜10日分が望ましいと言われています。家族の人数×7〜10日分の備蓄があると安心です。
食料品や飲料は、ふだんから家族がよく飲み食べするものを少し多めに買っておき、使いながら備蓄していくと、消費期限切れを心配する必要がありません。
避難する際に持ちだす非常用持ち出し袋は、年に一回チェックして必要なものが入っているか懐中電灯やラジオが電池切れしていないか確認しましょう。

地震保険の内容確認を

地震保険は、地震・噴火・津波を直接または間接の原因とする火災・損壊・埋没・流失によって建物や家財が被害を被ったときに保険金が支払われるものです。
通常は火災保険とセットで契約しますので、意識されている方は少ないかもしれません。
地震保険の契約は、建物と家財それぞれに契約します。
地震保険の保障内容については、証書を確認して把握しておきましょう。

<解説>
三菱地所ホーム株式会社 アフターメンテナンス部
佐久間 智さん