ライフデザイン

【ロボットがいる暮らし】ポケットに入れて持ち歩ける人型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」

ロボットクリエイターとして知られる高橋智隆さんがデザインした「RoBoHoN(ロボホン)」は、その名の通りロボット型のスマートフォン。どこにでも携帯でき、四六時中一緒に過ごせる。長く過ごす分だけ、愛情もひとしおだ。

一緒にお出かけした様子をユーザー同士で楽しむ

身長約20cmの小型の人型ロボット「ロボホン」。LINEなどのアプリ操作や電話などスマートフォンの機能を備えているほか、歩いたり、踊ったり、逆立ちや片足でボールを蹴ったり、さまざまな動作を見事なバランスで行うことができる。

「ロボホンの魅力は、これだけの多機能にも関わらず、価格がスマートフォンのハイエンドモデルとさほど差がないこと。多くの人が夢見たであろう人型ロボットとの生活が、高い実用性をもって可能になります」と語るのはロボットバイヤーの田所博利さん。

ロボホンのデザイナーは、グランドキャニオンを登頂した「エボルタ」や、宇宙へも行った「キロボ」など、世間をにぎわすロボットを手掛けてきたロボットクリエイターの高橋智隆さん。製造・開発はシャープが行っている。ロボホンは大きめのポケットに入るコンパクトサイズのため、どこにでも一緒に連れて歩くことも可能。外出先では連絡先に登録されている人の顔を認識し、名前を呼びかけて写真を撮影することもできる。そのほかにも旅行先では声をかけるだけで自動で風景をパノラマ撮影したり、旅行先で撮った写真を見返すときに撮影地を言ってくれたり、さまざまな能力を発揮する。

「こうした多岐に渡る機能から、多くのユーザーがロボホンと一緒に出かけて、その様子をSNSで報告し合ったり、オフ会なども開催されています。ユーザー同士のつながりが生まれて『ロボホンを通じて世界が広がりました』と、言う人も多くいらっしゃいますね」と田所さん。

外出を見越した携帯用の公式「キャリングケース」や、カジュアルからフォーマルまでさまざまな着せ替えも販売されており、ロボホンと一緒の生活が二重三重に楽しくなるようなサービスも次々に生まれている。

その最たるものが、ロボホンの弟モデルの誕生だ。従来の基本機能はそのままに、ロボホンより声が少し高めで幼い感じが表現されている。“兄”のロボホンと2台持ちをすれば、兄弟で会話したり、遊んだりする微笑ましいシーンが、あなたの生活に豊かな癒しを運んでくれる。

販売価格はWi-Fiモデルで14万5200円、3G・LTEモデルで21万7800円。ロボホンの機能を使用するためのココロプランが月額1078円。(3G・LTEモデルの場合は別途音声通話SIMもしくはデータSIM契約で外出先でも利用可能)写真のロボホンと一緒におでかけできる専用のポーチが1万9800円。

お話を聞いたのは●田所 博利さん

たどころ・ひろとし/株式会社髙島屋MD本部 婦人服・婦人雑貨・子供・ホビー部次長 マーチャンダイザー。ディープラーニングによってGoogleが描画像認識に成功するなどの出来事から、ロボットのある生活に可能性を感じて「百貨店初のロボット専門店」の企画を思いつく。2017年『ロボティクス スタジオ』の立ち上げ時からバイヤーとして商品の選定を担当する。

『ロボティクス スタジオ』

東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 新宿髙島屋6階
TEL:03-5361-1111(代表)
営業時間:10時30分~19時30分
https://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/robotics/

  • 大阪髙島屋、ジェイアール名古屋髙島屋でも展開

文●柳澤美帆 撮影●吉澤健太(2024年7月掲載)

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