ほとんど無音。なのに心地よい自然のそよ風を再現
あなたは蝶の羽音を聞いたことがあるだろうか? よほど興味がある人でなければないだろう。
2024年春に発表された『バルミューダ』の扇風機「GreeFan Studio(グリーンファンスタジオ)」は、これまでになかった風を5段階での風量で調整できるのが特徴だ。 「風量1の動作音は、たったの10dB程度。これは蝶の羽音レベルなんです」と前田さん。つまり、ほとんど無音というわけだ。かなり音に敏感な人でも、眠りを妨げられることはないだろう。
ほとんど無音、ということは、扇風機の役目を果たさないのではないか? そんな疑問を思い浮かべるが、心配ご無用。「GreenFan Studio」の風は、まるで自然界の心地よいそよ風のように部屋いっぱいに流れる。
ほんの10年ほど前まで、一般的な扇風機はプロペラ状の羽根を回すことで空気のうず巻きを作り、風を発生させていた。それは人工的な硬い風で、“扇風”ならぬ“小さな旋風”だったといえよう。だから首振り機能がONになっているとたまにしか風が当たらないし、風を浴び続ければ、だるさや寝冷えを起こしやすかったのだ。

2010年、バルミューダは独自の二重構造の羽根を開発し、「GreenFan」シリーズを展開。
「内側の羽根と外側の羽根の起こす風の速度が違っていて、それが正面でいったんぶつかり合って、そこからぐっと広がるんです」
こうして自然界の風に近い気流を起こすという。風量1の風を浴びてみると、柔らかく豊かに広がった涼風が体を優しく包み込む。
「だから寝冷えの心配がないんです」
首振り角度も調整自在。オールシーズン使える優れもの
風量4や最大の「ジェットモード」は、パワフルな気流となって部屋の空気を一気に動かし、最大約23mも先まで風が届く。隣の部屋から空気を循環させることも可能だ。サーキュレーターのように使うこともでき、また、エアコンと併用すれば冷暖房効率がアップするので、オールシーズン経済的かつ快適に過ごせる。
もちろん首振りも可能だ。「しかもその角度を無段階で調整できるんですよ」。これまでの扇風機は、首振りの角度をあらかじめメーカーが設定していたのだが、首振りの範囲を好みで決められるというのだ。なので、1人の時は狭く、家族で使う時は広い範囲に、と自在にコントロールができる。
さらに「GreenFan Studio」では脚部には三脚型を採用。よりスタイリッシュになったデザインも魅力のひとつになっている。

お話を聞いたのは●前田国彦さん
まえだ・くにひこ/『蔦屋家電 二子玉川店』コンシェルジュ。確かな商品知識で、ニーズに合った提案をしてくれる。
GreenFan Studio
価格:4万2900円
【主な仕様】
本体寸法:幅598×奥行520×高さ900mm
重量:約3.6kg
電力:AC100V 50/60Hz
消費電力:1.5~36W
電源コード長:約3.0m
風量:4段階+ジェットモード
自動首振り:左右それぞれ最大75°
https://store.tsite.jp/goods/search_list.html?input_search_word=GreenFan+Studio(蔦屋書店オンラインストア)
『二子玉川 蔦屋家電』
東京都世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット
TEL:03-5491-8550
営業時間:10時~20時
休:年中無休(元日を除く)
文●戸羽昭子 撮影●小禄慎一郎(2024年6月掲載)
- 本記事の内容は掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。