ガーデニング

初夏に植え始めるのにオススメな緑鮮やかな草木
~種類と育て方のコツ~

新緑を楽しむ草木類
初夏に出回る緑鮮やかな草木を育ててみませんか?鮮やかな新緑をお庭で楽しむのにぴったりです。今回ご紹介する草木は、庭木として地植えできる低木や木です。街中の園芸ショップなどではあまり出回っておらず、郊外型のホームセンターの園芸コーナーなどに置いているかもしれません。初夏の時期だと、きれいな新緑を付けたばかりの苗から育て始められていいですね。
それではまず、草木類の種類をご紹介しましょう。

アオダモ/モクセイ科

アオダモ(青梻)の名前の由来は、枝を水に浸けると青くなることからきているそうです。
木製の野球バットなどにも使われている木です。葉筋がくっきりと現れていて、鮮やかな葉色が美しく、小さな白い花を咲かせます。
余談ですが、実際に水が青くなるのかどうか、実験をされた方がいらっしゃったので、そのHPをご紹介いたします。

レモンライム アンド クリッパーズ/モクセイ科

プリペット(セイヨウイボタノキ)の一種。
黄色地の葉に緑の斑入りの葉で、春先に小さな白い花をつけます。
日向から半日陰で育ちます。

スモークツリー/ウルシ科

切り花としてもよく使われます。
ピンク色のモヤモヤした部分は花ガラです。地植えだとかなり大きく育ちます。

ブラックレース/セリ科

いま人気のチョコレート色系のパープルブラックの葉が個性的です。
繊細なレースのようなピンクの花を咲かせます。

レモンマートル/フトモモ科

葉からレモンのようなシトラス系のいい香りがします。
料理や精油としても使われるようです。

フィソカルパス ルテウス(アメリカテマリシモツケ)/バラ科

春先には鮮やかな黄金色の葉が、夏から秋にかけて次第に美しい黄緑色へと変化していくさまが楽しめます。
切り花でもたまに出回っていることがあります。

ギンバイカ/フトモモ科

葉を揉むと香り立つことから、お酒に葉を浸けて香りを移して祝い酒として用いられたり、ヨーロッパでは「祝いの木」として結婚式の飾りやブーケにもちいられたりしていたそうです。
夏にはふわふわとしたクリーム色の愛らしい花が咲きます。

ロータス ブリムストーン/マメ科

ライムグリーンの葉色がきれいで人気です。常緑低木で、黄色い花を咲かせます。

買ってきたらまず一回り大きい鉢に植え替えを!

買ってきたばかりの苗は、成長を促すためにも、必ず一回り大きいサイズの鉢に植え替えをしてください。

レモンマートルの6号サイズくらいの苗であれば、一回り大きなテラコッタの鉢に植え替えます。

この位の大きなサイズの鉢に植え替えると、かなり成長します。

庭木類は、外の環境で育てます。最低でも半日くらいの日当たりがないと丈夫に育たないでしょう。
また室外の鉢は乾きやすいので、土が乾いてきたら水をたっぷり与えてください。

観葉植物とは違う!庭木類を育てる際の注意点

・冬には葉が落ちます

庭木類の中でも落葉樹は、冬に葉が落ちて丸坊主になります。その間は、水の管理だけで大丈夫です。春の新緑の芽生えを待つ必要がありますので、辛抱強い人におすすめといえるかもしれません。
そのかわりに、冬を越して新芽をつけたときの感動もひとしおです。四季の移り変わりを教えてくれる草木だといえます。

・風対策をしっかり

安定感のある重い鉢を用いたり、置き場所を考えたり、風対策を配慮してください。

・夏場の水やりはたっぷりと

夏場は乾燥しやすいので、水やりは怠らず。基本的に室内で育てる観葉植物とは違い、室外は乾きやすいものです。
″外の環境で育てる庭木である″という意識で育ててください。

著者:寺井 通浩
東京都渋谷区上原にある、フラワー&グリーンショップ「からならの木」のオーナー。
「植物と暮らす」をテーマにガーデニングやディスプレイを手がける。月に1回花の教室も開催するほか、個人宅のコーディネート相談も受け付ける。