教えてくれたのは●村田 明彦さん

むらた・あきひこ●1974年、東京都生まれ。老舗日本料理店「なだ万」で修業後、2005年に「鈴なり」を開店。良心的な価格で四季折々の本格的な日本料理を提供し続ける。

「鈴なり」
東京都新宿区荒木町7
TEL：03-3350-1178
営業時間：18時～20時30分（L.O.）
休：日曜、月曜、祝日

「子どもの頃からカレーうどんが好きでして」。

そう話す日本料理店「鈴なり」の店主、村田明彦さんの一品は、素朴な見た目とは裏腹に、計算し尽くされた一味違うおいしさです。スープのベースはカレールウ、めんつゆ、牛乳。「カレーと牛乳は好相性。スパイシーかつマイルドに仕上がって老若男女に好まれます」。具材は火の通りやすい豚バラ肉にいいだしが出る舞茸。そして玉ねぎと長ねぎ。甘味の素になるねぎを2種類使うことでぐんと味が深まります。

具材を切ったら、材料を鍋に入れて煮るだけ。冷凍うどんも凍ったまま入れます。「うどんも一緒に煮ることでスープとの一体感が生まれます」と村田さん。一味唐辛子をふれば、和食らしい締まりのある味わいに。香り高く、鮮やかな辛さに体がじんわり温まります。

材料（2人分）

冷凍うどん……2玉
豚バラ肉（薄切り）……60g
長ねぎ……1本
玉ねぎ……70g
舞茸……40g

①長ねぎの白い部分は長さ4㎝に切ってから縦4等分に切る。青い部分は長さ4㎝に切ってから太めのせん切りにする。玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。豚バラ肉は1.5㎝幅に切る。舞茸は手でひと口大にほぐす。

②鍋にAを入れ、中火にかけ、カレールーを溶かしながら汁を温める。

③カレールーが溶けたら、豚バラ肉をほぐしながら入れ、軽く火を通す。

④玉ねぎ、舞茸。長ねぎの白い部分と青い部分を順に加え、ざっと混ぜ合わせる。

⑤冷凍うどんを凍ったまま入れる。ときどき菜箸で混ぜながら2～3分煮て、うどんに火が通れば完成。器に盛り、一味唐辛子をふる。

Yukako Hiramatsu=photo Yoko Yasui=text