宮古諸島の宝物

宮古諸島の定番みやげといえば、「モンテドールのバナナケーキ」!やみつきになるおいしさの秘密とは

宮古島を代表するスイーツみやげといえば、モンテドールのバナナケーキ。地元の方々や宮古島フリークには有名な洋菓子です。SNSやネットには、ふんわり!やさしい味!ホームメイド感がすごい!といったファンの声が目白押し。ところが、作り手さんを直撃した記事が見当たらない……。ぜひ、作り手の想いを聞いてみたいと、モンテドールを訪ねました。
※取材および撮影は2020年10月上旬に行ったものです。

目次

子どもから大人まで安心して食べられるよう
自然の味わい・風味を徹底しています

モンテドールの本店(もう1店舗はイオン系のなかに入っている)は、宮古島の繁華街からすこし外れた、海に近い場所にありました。ピンクの外観が印象的で、一度見たら、忘れられない。現在は「ドラゴンフード株式会社」という会社が運営しています。

 取材に応対してくれたのは、モンテドール・サブマネジャー妹尾祐佳(せのお・ゆか)さん。首都圏にある自然食品をあつかう会社でつとめていたのを、モンテドールで働くために宮古島に移住してきたそうです。さっそく、モンテドールの歴史について、話を聞いてみました。

「1960~1970年代ことになります。数人の菓子職人が島のお祝い事に出すための菓子づくりを学びに、那覇に渡りました。今のように交通の便がよくわけでもなく、島と島を行き交うこともあまりなかった時代です。職人たちはバナナのパウンドケーキを宮古島に持ち帰り、島民にふるまいました。それをきっかけに、宮古島ではお祝い事や進物用の菓子として、バナナケーキが愛用されるようになり、少しずつ観光のお客様のお土産としても買われるようになっていきました」(妹尾さん、以下同)

 40年の歴史を持つモンテドールも、この間、紆余曲折あり、現在は東京にあるドラゴンフードという会社が運営しています。モンテドールは社名ではなく、ブランド名ということになります。妹尾さんもドラゴンフードの社員で、社をあげて、本気の経営を行っているそうです。妹尾さんの話を聞けば、「本気」でバナナケーキと向き合っているかがわかりました。

「おいしいことは大事です。だからといって、身体に負担がかかるようなものは出したくありません。大切な人にお渡しする菓子ですから、年配の方からお子様まで、みんなが安心して食べられるものでなければならないと思っています。たとえば、香りがたつとわかっていても、バナナの香料は使いません。日持ちするから、製造工程が短くなるからといって、余計なものを使わないことも決めています。一方で、コストはかかっても、有機紅花油や国産バター、てんさいグラニュー糖など、自然な素材を選んで使っています」

バナナケーキのやさしい甘みは、完熟したバナナの味そのもの。わざとらしい甘さや香りはなく、本来のおいしさを追求している。

「まるでホームメイドみたいなやさしい味わい」
ホッとするケーキに、宮古島のたのしさやおいしさを込めて

本店には工場が併設されていて、すべてのバナナケーキは、ここで1つ1つ作られています。日々、ああでもない、こうでもないと議論しながら、味の向上になるヒントを探しているそうです。「土産物なのに、家でつくったみたい」というオリジナリティ(レジデンスクラブマガジン編集部でも、事前に購入していただきましたが、たしかにやさしく、家でつくったようなおいしいケーキでした)が評判ですが、「まだ完成じゃない」と言います。

「宮古島に来てくださった方が、来てよかった、楽しかった、という想いを抱いてくれたからこそ、お土産を買って帰ってくださる。そこを意識しています。まずは、宮古島のたのしさ、おいしさが詰まっていること。偏っていなくて、シンプルであること。そして、安心して誰にでもよろこんでいただけるものを作っていきたい。そのうえで、お土産ものとしてのインパクトや『もっと食べたい!』というような味にしていけたら、うれしいです。私がいた自然食品の世界は、一言で言えば、狭くて閉じられている。お土産物の世界は、広くてオープン。まったく異なる世界ですが、ここでチャレンジしていけることは、とてもやりがいがあります」

宮古諸島にある本店でしか味わえない生バナナジュース。笑顔の素敵な妹尾さんの情熱が込められた至極の一品。

バナナケーキに使われているバナナをそのままジュースに
現地でしか味わえない「賞味期限15分」のおいしさ

賞味期限15分――。
 本店を訪ねたら、ぜひ試してもらいたいのが、モンテドールの生バナナジュースです。バナナは酸化しやすく、すぐに色が変わってしまう。見た目も味もおいしいのは15分かぎり、というわけです。

「私たちは、バナナについては得意で、よく知っているつもりです。シュガースポット(バナナの皮に浮き出てくる斑点)がどの程度出たところが一番おいしいのか、ということをはじめとして。ケーキと同じ材料を使って、ジュースを作ってお出ししたところ、非常に好評をいただいて、驚いています。生ジュースも、もっとおいしくできるよう、いろんなトライをしていきたいです」

 どこまでも前向きな妹尾さん、そして、モンテドール。伝統にあぐらをかかず、まだ見ぬ理想のおいしさを追求する姿を見て、バナナケーキの未来が楽しみになりました。もちろん、現時点でも十分においしいのですが。


(撮影=古谷千佳子、構成=レジデンスクラブマガジン編集部)

モンテドール 本店
沖縄県宮古島市平良字西里7-2
0980-72-3765
営業時間/10時~20時30分(時短営業中は20時)
定休日/なし
ホームページ/https://www.montedoll.com/shop-montedoll.html
アクセス/下地島空港から車で約20分

※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。
詳しくは店舗にご確認ください。

下地島空港限定デザインで販売されている、モンテドールの「宮古島スティック」。
バナナの風味とともに感じる黒糖の甘さがやさしく広がる。

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