施主様:Kさんご夫妻(ともに30代)
物件タイプ/分譲マンション 築年数/13年 専有面積/約85m2 リフォーム費用/約1000万円 リフォーム内容/フルリフォーム(浴室除く) 設計・施工/三菱地所ホーム
決め手の一つは、スピード感
Kさん 転居するなら、住み慣れた港区内で考えていました。探し始めて1年以上経ち、あきらめかけていたときに、以前から住みたいと思っていたマンションに空きが出たことを知ったんです。開口部が広く、明るい角部屋も希望通りでしたので、思い切って購入しました。眺望がよく、緑が見えるのも気に入りました。
長谷尾 リフォーム工事の完成を急がれていましたね。
Kさん 仕事の関係で、転居できるのが大型連休しかなく、それまでに何とかリフォームを終えて、入居したいと考えていました。実は3社にプラン提案をお願いしていたのですが、決め手になった理由の一つに、長谷尾さんのご対応の速さがありました。初めてお会いした際、その場で図面に赤鉛筆でプランを描いてくれました。その後もご提案がタイムリーで、そのスピード感に驚きました。
長谷尾 明るく広いリビングにしたい、書斎を作りたいと、新居の生活イメージが明確に伝わってきましたので、ご提案もスムーズにさせていただくことができました。
Kさん こちらは、希望を言っただけなので……。よく私たちの想いをくみ取ってくださったと思っています。既存のLDK+2部屋を、一つの空間に変更するプランをご提案いただきました。書斎は独立したスペースにするのではなく、可動式のガラスの引き戸でゆるやかに区切ることでリビングと一体感が生まれ、ガラス戸を開け放てば、大きな一つのスペースになります。完成したときは、驚きました。こんなに広くなるんだって。


便利さよりも、開放感のある暮らしを

長谷尾 聞くところによると、他社さんのご提案では、収納をたっぷり設けるといった便利さも重視しているようでした。私は、全体としての開放感や統一感を最優先することで、Kさんご夫妻の描かれている住まいに近づけると思い、プランニングしました。今回は、図面上の満足よりも、完成時の感動をイメージしながら、仕事を進めさせていただきました。
Kさん 実は、リフォーム前の天井が、高低差や梁などでガタガタしていたのがかなり気になっていたんです。「フラットにする約束できないけど、やってみる」と言ってくださり、結局、天井の段差をなくしてくれました。埋め込み照明もやりたかったことの一つです。暗い家は気持ちまで暗くなってしまうようで好きではないので、圧迫感のない明るく開放的な住まいにすることができて、大変満足しています。
長谷尾 天井に関しては、本当によかったです。これほどフラットできれいに仕上がるのは、障害物がなく、すべてがうまくいったときだけなんです。天井がフラットなので、空間全体がスッキリして、広く感じられますね。
15、16人が集まっても、余裕のある空間

Kさん 想像以上に広くなったLDK空間には、友人が15~16人集まってもゆっくりすごせます。以前に住んでいたのは、今よりは狭いマンションでしたが、お客さんによく来ていただいていました。リビングが広くなったので、大人数でも気兼ねなく、昼から夜までゆったりすごしてもらえるようになったと思います。
引っ越したその日の夜にも、友人が集まってくれたのですが、この家に越してからは、ほぼ毎週末、仲間が遊びに来るようになりました。ワインを楽しむ機会が増えたので、ワインセラーも購入しました。ご家族で遊びに来る友人も多いのですが、子供たちが書斎のあたりやソファスペースで遊んでいるのを眺めながら、大人はダイニングテーブルで会話を楽しむことが多いです。
長谷尾 広いLDKですから、ご夫妻2人のときは、かなり余裕がありますね。
Kさん ええ。ソファ、ダイニング、書斎、キッチンと、リビングの中に居場所が多く、夫婦それぞれ別のことに集中できて、なおかつ、お互いの存在を感じることができるのも魅力です。2人ともリラックスしているとき、たとえば、私がソファでゴロンとして、妻がフロアでヨガをしているときも、一つの空間にいられるのはいいですね。
LDKに面しているベランダですごす時間も気に入っていますよ。モミジの鉢を置いたのですが、新緑から紅葉まで四季を楽しめます。友人とここで食事を楽しむこともありますよ。
アイランドキッチンに込めた想い

長谷尾 明るいキッチンをご希望されていました。
Kさん アイランドキッチンをご提案いただき、あまり光が届かない既存のキッチンが明るくなりました。子供の頃、客席から離れた台所で料理をしている母を呼びに行くことがありました。母だけが別の場所にいることに、違和感があったんです。友人が遊びに来たときには、妻にも会話に加わってほしいと思っていました。アイランドキッチンはみなで会話をしながら料理ができるのが、とてもいいですよ。
料理は妻がしてくれます。僕はもっぱら「食洗機係」です。食洗機マスターと呼ばれています(笑)。食洗機に洗い物をきっちりと詰め込むのにコツが要ります。お客さんが多いことを考えると、もう少し大きめの食洗機でもよかったかもしれません。
僕の身長が190cm、妻も165cmと、2人とも背が高いので、キッチンのカウンターを高くしていただきました。天板の色がとても気に入っています。フィオレストーンという水晶の入った天板が、キッチンをより明るく見せてくれます。床と一体感のあるカウンターの色もとてもいいですよね。
長谷尾 書斎の使い勝手はいかがでしょうか。
Kさん 仕事柄、時差のある海外とのやりとりのために、早朝に書斎を使うことがありますが、ガラス戸を閉めることで集中できますし、寝ている妻を起こさずに会話ができます。妻も私も、書斎を作ったことで、在宅勤務が可能になりました。
長谷尾 書斎には作り付けの書棚を施工しました。
Kさん 作り付けの書棚は、僕の夢でした。本の高さを計り、棚の間隔を予め決めて設置しました。プリンターを書棚に収めたのですが、表から見えない場所にコンセントを作っていただき、コード類がスッキリ収まりました。他にも置きたい場所の近くにコンセントを作っていただき、家電が好きな僕にはそれがとてもうれしかった。本棚の後ろのコンクリート打ち放し風の壁の色も気に入っています。


家具まで、トータルでコーディネート
Kさん 工期に限りがあったので、どんなものを使ったらよいかあれこれと悩む時間がなかったのですが、キッチンのタイルや天板、水栓金具など、予め候補を絞ってご提案いただいたので、スムーズに決めることができました。あと、リビングから見えにくい場所にパントリーを作っていただいたので、アイランドキッチンをすっきりさせておくのも楽なんですよ。
長谷尾 工期を短縮するため、いつまでに何を決めておかなければならないのか、スケジュールのプランを立てることで、やりとりの流れが止まってしまわないように心がけました。
Kさん フローリングの床材には、幅広のものをご提案いただきました。リビングがより広々と見えるので気に入っています。
長谷尾 それから、眺望の良さもこの物件の魅力ですので、その魅力を最大限に生かすことも意識しました。
Kさん 玄関からも抜けの良い眺望を楽しめるよう、ガラスのドアにしていただいたんですよね。
長谷尾さんにはこの家の長所を引き出しながら、玄関からリビング~キッチン~寝室の動線を整えることで、部屋をより広く使えるようにしていただきました。同時に、家具の相談にも乗っていただけた。たとえば、アイランドキッチンとダイニングテーブルの間は何センチ開ければ人が通れるのかといったこともアドバイスいただき、テーブルの大きさを決めることができました。そういえば、カーテンも勧めてもらいましたね。
長谷尾 ピクチャーレールは、リフォーム後も残したいとのことで、そのままにしましたね。
Kさん 壁に絵をかけたいと思っていたので、どの絵をかけようか、まだ吟味を重ねている最中です。


「いろんな使い方ができる」プランニング
長谷尾 引っ越しておよそ1年が経ちますが、生活をしていて「ここがこうなったらもっといいな」と感じることはございますか。
Kさん 1つだけ。バスルームには手を入れなかったのですが、僕の身長が高いこともあり、既存のシャワーですと、やや腰をかがめなければなりません。レインシャワーのあるバスルームにリフォームして、ゆったりとバスタイムをすごすのが、次の夢です。
長谷尾 Kさんご夫妻は、多彩なライフスタイルをお持ちで、どんな生活シーンにも快適に使えることをイメージしてプランニングさせていただきました。また今後、ライフスタイルが変わったときでも、家の使い方を変えられる自由度を持たせたつもりです。浴室は、Kさんのご要望にあったプランを考えておきます。
Kさん ええ、よろしくお願いします。
- 本記事の内容は2021年12月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

営業担当:三菱地所ホーム リフォーム第一事業部 長谷尾多聞