もう少し、広ければよかった!
アンケートの回答で目立ったのが、家族計画の大切さがひしひしと伝わるお話でした。部屋数を増やすか、それとも一部屋の広さを重視するか。両立できない課題をどう捉えるかが、理想の間取りへ近づく第一歩といえそうです。
「元々3LDKだったのを、リビングを広くするために2LDKにしました。しかし、子どもが大きくなると個室を欲しがり、与えることができないので後悔しています。広いリビングもいいけれど、壁のある個室も必要な場合があります」(43歳・女性/2LDK)
「2LDKにして一部屋をもう少し広く取ればよかった。部屋数だけにとらわれず(狭いと使いにくいので)に家族構成を考えることをおすすめします」(49歳・女性/3LDK)
「リビングが家具を置いたら思いのほか狭く、炬燵が設置できなかった。家具を設置した時のイメージを持って、広さを確認した方がよい」(66歳・男性/3LDK)
「各部屋の大きさが4~5畳とやや小さく使い勝手がいまいち。2部屋、壁を取り除き一続きにしたい。ついでにクロゼットも大きくしたい」(55歳・男性/4LDK)

動線、扉、音……住んでみて気づいた盲点!
間取りは図面を見ただけでは分からないことも多々あります。購入前にチェックしたい細かいポイントがあります。
「子ども部屋にしようと考えていた部屋の形が使いにくいと最近気づいた。狭くはないが、玄関にあるシューズクローゼットの凸部分が邪魔をしていたり、ウォークインクローゼットである分、ドアの開きスペースが必要だったり……。ベッドと学習机を置く位置がいまいちだった」(31歳・女性/3LDK)
「北側の小さい部屋は子ども部屋にと思っていたが、寒いし暑いし、結局リビングに勉強机も置くようになった。リビングに勉強机を置いて一緒に過ごすのがよい」(61歳・女性/3LDK)
「リビング脇の部屋を仕切ってもう一部屋にできるが、仕切るための扉の開け閉めの方向までは気にしてなかった。今後リビングの家具を配置するのに開け閉めの方向がよくなかった。考慮してダイニングなどももう少し小さめにすればよかった」(39歳・女性/3LDK)
「北側を向いている部屋が、冬場は結露が激しく、カビの発生などもあり、倉庫部屋としての機能しか果たしていない。南側の部屋は冬も暖かいので、建物の向きと配置の大切さは、住んでみて初めて実感しました」(58歳・男性/3LDK)
「全体的に使い勝手の悪い間取りだけどリビングの横に風呂があるので湿度と温度がリビングに響く」(52歳・女性/3LDK)
「リビングの横に部屋があるから、TVの音がうるさい。生活リズムにあった部屋の位置に気をつけるべき」(49歳・女性/3LDK)
後悔しないで!物件を購入する人へ「間取り」のアドバイス!
物件選びでの「間取り」のアドバイスを聞きました。
「家具を配置する事を考えておいた方がいい。特に搬入を考慮した玄関と廊下の位置関係」(68歳・男性/3LDK)
「北に向いている部屋があっても全てでなければ、涼しかったりするので、必ずしも悪くないと思う」(40歳・女性/3LDK)
「自分たちの生活しやすい間取りを良く考え、お風呂は1日頑張ったご褒美なのでリラックスできる広めがいいかなと思います」(43歳・女性/3LDK)
「収納がなかったり小さいと不便。洗面所とお風呂の脱衣所も狭いと不便。家族の人数がハッキリと決まってから購入した方がよい」(46歳・女性/3LDK)
「方角は正確に見た方がいい」(57歳・男性/4LDK)
「新築マンションは実際に住んでみないと分からないことが多いので、プランBまで用意して、柔軟に対応するとよいと思います」(53歳・男性/3LDK)
「なるべくシンプルな間取りの物件をベースに。今は後から間取りを組み替えられる家具があるので、生活環境の変化と共に変えていくと、生活に変化もつくのでよいと思います」(60歳・男性/2LDK)
「いずれ子どもが成長した時にどう使うかを考えて部屋の使い方を考えた方がいいと思う。荷物はどんどん増えるので、途中で部屋を変えて荷物を移動するには大変過ぎる」(40歳・女性/4LDK)
いかがでしたでしょうか。居住者ならではのリアルな声をたくさんお寄せいただきました。ぜひ、皆様のマンション購入の際に、今回のアンケート結果を頭の片隅に置いていただければと思います。