埼玉県さいたま市 N様邸
竣工/2013年11月 敷地面積/255.13m2 延床面積/245.30m2 規模/地上2階建て(1階賃貸住宅)

1階を賃貸に、2階を我が家に
白い外壁と片流れ屋根がおしゃれなシンプルモダンの2階建て住宅。おじゃましたのは梅雨の合間にここちよい陽射しを映す午後。清々しい青空と家のシルエットが鮮やかなコントラストを浮かべ、思わず立ち止まって見とれてしまいます。
ご入居前は、隣県にお住まいだったN様。ご主人様のご実家が所有される隣地が空いたため、この機会を逃さず一戸建てを建てる決意をされました。ご一家の将来設計と、アパートを経営されているご実家のアドバイスもあり、デザインにこだわった賃貸併用住宅を計画。1階を賃貸住宅3戸、1階の一部と2階をご家族の住居とされました。

人柄、デザイン、全館空調
家づくりにあたっては、5、6年前から住宅展示場などへ通われ担当者の人柄、トータルデザイン、全館空調の3つをハウスメーカー選定のポイントにされたそうです。
「三菱地所ホームさんにおじゃますると、担当の方がいつも丁寧に説明してくださいました。その人柄のよさと、家のデザインや雰囲気が私たちの想いに合っていたこと。そして全館空調エアロテックが最終的に決め手になりました」と奥様。
設計の段階では、ご夫婦の希望を設計士とともにひとつずつ積み重ねていきました。「以前の住まいで、設計士の方が玄関の天然木のポールハンガーに目を留めてくださって。木の枝をフックに見立てたもので、そんな楽しいデザインや工夫、そして私の好みを気づいていただいたことに感激しました。私たちの想いを共有できると感じ、その後の打ち合わせはとてもスムーズでした」とエピソードも明かされました。
家族の想いを積み上げて、理想の住まいへ
家のイメージについては「最初は、若いうちだけでも外観を黒にしようかなと思いましたが、家のイメージ全体をシンプルにという想いから、内も外も白で統一してもらいました。また、部屋の仕切りを抑えたい、部屋数も必要最小限にして広く見せたいなど、わがままな要望にも、担当者や設計士の方は真摯に耳を傾けてくださいました。完成してみれば、イメージ通りのすばらしい仕上がりで、とても満足しています」と奥様。
N様邸は、2LDKに、小上がりの和室、ロフトを配置した間取り。まず1階の玄関に入ると、アロマのさわやかな香りが。外観同様に白で統一され、ホールのローサイドの窓から光を採り入れ、明るい空間をつくっています。玄関から2階へと続く階段を上れば、キッチン、ダイニング、リビングが連なる約25畳のLDKが目に飛び込んできます。大間口の窓からあふれる陽射し。さらに南側から北側へ高くなっていく勾配天井で、より空間に広がりを感じさせます。白色の壁や天井と、メイプル材を使用したフローリング、ウッドブラインドのナチュラルカラーとがマッチし、温もりのあるご家族の暮らしが伝わってくるようです。「南傾斜の屋根を利用して、将来は太陽光パネルで発電を考えています」とほほえみます。

お料理が楽しくなるキッチン
ダイニングキッチンには、奥様いちばんのこだわり、オールステンレスの大きなアイランドキッチンを設置。機能的でスタイリッシュなプロ仕様を選んだのには理由がありました。「料理をつくったり、パンやケーキを焼いたりするのが好きで、将来は小さな料理教室でも開きたいなという想いで選びました。いまは主人や娘を相手に楽しくテーブルを囲んでいますけど」と笑顔の奥様。床はステンレスのキッチンに似合うシックな黒色をコーディネート。「クッション性が高く、コップを落しても割れませんでした」。廊下側のスペースには乾物や飲料のストックに便利なパントリーが。「キッチンまわりがすっきりして、冷蔵庫までパントリー内に収納してしまうアイデアにびっくり。冷蔵庫がリビングから横向きになるのでお客様の視線も気になりません」と満足のご様子です。
また教室と家庭を両立させるため、ダイニングキッチンの周囲をアクリルパーテーションで囲めるよう設計。「半透明のアクリルパネルなので閉じても閉塞感がなく部屋も暗くなりません。教室を開いた時でも、主人がリビングから書斎、トイレまで気にせずに行き来できるよう配慮してもらいました」。





みんなが思い思いに
くつろげる小上がりの和室とリビング
リビングは、ご家族の憩いの場をイメージ。奥様が見立てたという、かわいらしいギャッベと、以前のお住まいから愛用されているという大きな円卓を家族3人が囲みます。壁面に組み込んだオリジナルのテレビ台は少し宙に浮かせ、足元をすっきりと。お掃除もしやすくなっています。
リビングの隣、小上がりのある和室は奥様のご希望でした。小上がりに座って、ソファのようにリビングを囲むのにちょうどいい高さとなっていて、お客様にも好評。畳の空間があることで、落ち着いたくつろぎ空間が出来上がりました。小上がりには間接照明をつけて足元を照らす配慮も。小さなスペースですが、リビングに広がりを出したり、お子様が遊んだり、お昼寝したり、さまざまな使い方ができます。
その和室とリビングの上には、勾配屋根の形を利用して約9畳のロフトを設置。明かり取りの小窓があり、ここからリビングにも明るい光が射し込みます。
健やかな笑顔がいっぱい!空気のきれいな居心地のいい住まい
お風呂大好き家族が楽しむバスルーム
ご主人様のご希望は、自分専用の書斎と大きなお風呂。書斎は主寝室の奥に配置。L字の間取りなので、ベッドでご家族が休んでいても明かりもれが気になりません。造り付けのデスクでは、最近はじめたスペイン語を熱心に勉強されているとのこと。
お風呂は、以前のお住まいの浴槽が狭かったため、広いスペースにこだわりました。
160cm×200cmの浴室スペースを確保しワイド浴槽を採用。窓からバスコートが見える開放感あるお風呂となっています。「新しいお風呂になってから、主人がまめにお風呂掃除をしてくれます。毎日きれいな浴槽で子供と一緒にゆっくり入浴できるようになりました。みんな長風呂で困っちゃいますけど」とほほえむ奥様。


N様邸には、お料理教室が開けるほどのキッチン、太陽光発電の屋根のほかにも、将来を見据えたプランが。リビングの奥の洋室は、現在小学生のお嬢様の部屋。大好きなぬいぐるみや、最近お気に入りだという新幹線のミニチュアコレクションに囲まれてすっかりごきげんのお部屋に。およそ10畳あるこの部屋には、リビングへの出入口を2つ設けて、将来ご家族が増えたときに2部屋に変更できる配慮がされています。

家族の健康を考えて、エアロテック
N様邸の特長は、キッチンからダイニング、リビングまで広がる大空間。この空間の快適を担っているのが、エアロテックです。「私がひどい冷え性ということもあり、家族が快適に過ごすにはどうすればいいか、そんな想いでいろいろ調べて辿り着いたのが全館空調でした。全館空調を採用しているハウスメーカーを3社候補に選びましたが、部屋ごとの温度設定ができるのはエアロテックだけでした」と奥様が振り返ります。
空調を効かせるために部屋を仕切る制約がなく、N様邸の大空間をきれいな空気と快適な温度で包んでくれます。実際に入居されての感想は「すっと風が部屋を通っている感じです。暑過ぎず、寒過ぎず、トイレや洗面所、ロフトまで、室内のどこにいても快適です。部屋にホコリがたまりにくいので、ふだんの掃除は市販のお掃除シートで軽くすませるだけ。うれしいですね」と奥様。以前の住まいは、風呂場などのカビがひどかったこともあり、家の防カビ・防菌対策もエアロテックで安心とのこと。

最後に今回このお住まいにキャッチフレーズをつけるとしたら?とお尋ねしてみました。“空気のきれいな居心地のいい家”と迷わず即答。大空間に育まれる笑顔のたえないご家族の暮らし。みんなの健康を支える快適なお住まいは、ご家族とともに成長していくことでしょう。
- 本記事の内容は2018年6月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。