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家族の成長をあたたかく見守る心地よく機能的な住まい

東京都杉並区 H様邸

竣工/2013年12月 敷地面積/109.92m2 延床面積/109.07m2 規模/地上2階建

実家を見本に家づくりをスタート

駅から少し離れた住宅街。シンプルな白い外壁にスリット窓がアクセントを加えるH様邸が、落ちついた街並みに調和しています。昨年末、H様ご一家はこの新居での生活をスタートさせました。ご入居前はメゾネットタイプのマンションで暮らしていましたが、お子様の誕生を機に奥様の実家に近いこの地に家を建てることを検討されたそうです。

奥様のご実家も2006年に三菱地所ホームで建て替えられました。「実家は決して広くはありませんでしたが、間取りを工夫していて狭さを感じませんでした。シンプルなインテリアも好きでしたね。私の部屋も天井が高く居心地が良かったんですが、竣工後に海外転勤が決まり結局3か月しか住めませんでした。でも、家を建てるなら実家のようなイメージにしたいと思っていたんです」と奥様は振り返ります。

ご実家の家づくりを見てきたものの、最初の段階は「まずはフラットに考えよう」と複数メーカーの展示場をまわられたそうです。ご主人様は「三菱地所ホームのスタッフの方は皆さん自社の住宅にすごく自信をもっていて、“家を建ててから十年後、二十年後も必ず良い家だと実感できますから”とおっしゃる(笑)。その姿勢に好感を持ちました」と振り返ります。奥様は「モデルハウスの中にはデザインにすごくこだわった個性的なものもありましたが、自分たちがそこでどんな風に暮らしているか想像できなくて。三菱地所ホームの方は、シンプルだけれど新しさもあり“ここはぜひ取り入れよう、ここは変えてみよう”と展示場にいる間にも自分たちの家のイメージがどんどん膨らんでいったんです」。こうして“やっぱり三菱地所ホームにしよう”と決意されたH様ご夫妻。奥様のご実家を知っている人のほうが意思の疎通もスムーズだという考えから、ご実家の建て替えと同じ設計士を指名されたそうです。

ご夫妻が設計段階でお願いしたのは、各居室に行くには必ずリビングを通るような間取りにすること。「男の子だから、大きくなったら家に帰って顔も合わせず自分の部屋に行ってしまいそうで(笑)。それは絶対に避けようと思って」とご主人様。そしてH様ご夫妻のはじめての家づくりは、三菱地所ホームで家を建てた“先輩”でもあるお母様の意見が、とても参考になったと言います。「母は収納とかインテリアが大好きなので具体的なアドバイスをたくさんもらいましたが、母との会話を通して私の中でぼんやりしていた“自分たちが住みたい家のかたち”が見えてきたように思います」と奥様は振り返ります。

将来電気自動車の購入も見据えて、駐車スペースには充電用のコンセントを設置
外壁材をあしらったエントランスホール。左側の姿見部分はコートなどの上着類や普段使うカバンなどを入れられる収納スペースとなっている

上質さと機能性を兼ね備えた住まい

将来お子様がここで宿題もできるようにと設けた仕事スペース
出張が多いご主人様のスーツケースなどを収納。ロフトに入れがちだが、1階でパッキングをしてすぐに持ち出せるよう階段下のスペースに ご主人様の愛読書が納められた2階ホールの書庫

H様邸の玄関を開けると、まずホテルのエントランスを思わせる印象的な壁とライティングの演出が目に飛び込んできます。奥様は独身時代からお仕事で海外のホテルに滞在する機会が多く、ホテルのようにシンプルな住まいを好まれていたそうです。ご主人様も「物がたくさん出ているのは好きではないので、すっきりシンプルなデザインにすることは大賛成でした」と言います。玄関を入って右手に広がるLDKは主要な家具や壁、天井、床を白でまとめ、照明はダウンライトのみに。「素敵な照明もたくさんあって迷いましたが、お掃除のしやすさを考えると埋め込みの照明のほうがいいなと思って」と奥様。生活感が出やすいキッチンはカウンターを高くして調理時の手元を隠し、キッチンの背面は全面扉付きの収納にして来客時には隠せるようになっています。

「通常は収納スペースに合わせて後から入れる物を考えると思いますが、設計士の方に収納する物の詳細を伝えて、何度も打合わせて収納スペースをつくってもらいました。コンセントの位置や個数も事前に決めておいたんです」と奥様。これは快適に家事ができるよう収納を工夫していらっしゃるお母様のアドバイスが活かされているそうです。例えば、キッチンの流しの下にはゴミ箱を置き、流しとゴミ箱の間に底の浅い引き出しを取り付けゴミ袋を入れるスペースとして活用。子供部屋は極論を言うと寝るだけで、それ以外の時間はリビングで家族みんなで過ごすのが理想とのことで、将来お子様が宿題をするスペースとしてキッチンのコーナーには机を置いています。今はご夫妻の作業デスクとして活躍しているため、隣の棚には書類や本をまとめて入れてあります。浴室の棚には下着やパジャマ、おむつを収納。忙しく働くご主人様と子育てに励む奥様にとって、動線に無駄が無い機能的な住まいが実現しました。

奥様の着物やご主人様の思い出が染み込んだラグビー道具を収納するロフト。太陽光発電に伴う非常時の予備電源もここに設置
キッチンの奥の廊下には食品ストック棚を設け、そこから一直線に収納、ダイニングテーブル、和室と続く使い勝手の良い動線

くつろぎをもたらす大好きなインテリア空間

主寝室はカーテンもオリジナルのものをオーダー

間取りや収納を決める作業と平行してインテリアのイメージを固めていったという奥様。

そんな奥様がインテリアで特に力を入れたのが2階の主寝室。ベッド背面の壁紙がアクセントになっています。「インテリアコーディネーターさんに一部分だけ壁紙を変えましょうと提案いただいて。イメージを見せてもらったら、すごく格好よくて。ぜひ取り入れたいと思ったのですが、1階も2階もすべて無地の壁紙ですから、これは失敗できない!って(笑)。取り付けた時のイメージがわくようにと大きなサンプルを持って来ていただいて、納得するまでいくつも種類を見せていただきました」「決めるまではかなり悩みましたが、これにして大正解。革のような質感が気に入っています」とご主人様。この部屋の深いこげ茶色のベッドは以前から使っていたそうですが、いつかはこのベッドが似合う寝室がほしいと夢を描かれていたそうです。「家のテーマカラーはベッドの色でもあるこげ茶、そして白、グレイにしようと決めていました。この寝室は天井も高くしてもらって、カーテンもオリジナルです。ホテルっぽいでしょう(笑)。寝室づくりは本当にうまくできたなぁ!と思います」と大満足のご様子です。

このテーマカラーは親御様と後々同居される可能性も考え設えた和室にも取り入れられています。このモダンな雰囲気をご夫妻はとても気に入られているそうです。奥様は「私はお茶を10年習っていたので、いつかここでお茶をたてたいですね。今は友人が遊びに来た時の子供たちのお昼寝スペースになっていますが(笑)」と笑顔で語ります。

外溝まわりのフェンスをロートアイアンに。ぐっと瀟酒な雰囲気に
モノトーンで色調を抑えモダンな印象のリビング横の和室

HEMSを採用し“見える化”を楽しむ

H様ご夫妻の毎日をさらに快適にしてくれているのがエアロテックです。「私は実家でエアロテックの快適さを経験済みでしたが、子供が生まれてからはさらにその良さを実感するようになりました。以前のマンションはガスファンヒーターを使っていましたが触ると危ないですし、エアコンも子供に風が当たらないかとすごく気になっていて。その点エアロテックは安心です」と奥様。ご主人様も「私と義父は、毎年花粉症で苦しんでいますが、義父は家の中では快適に過ごしているようなので、私も期待しています」と言います。また、太陽光発電はご主人様たっての希望で導入されました。「家の電力を“見える化”して管理できるHEMS(ヘムス)を採用したので、発電・売電・消費電力がリアルタイムで分かるんです。面白いですよ。ちょくちょくタブレット端末でチェックしています。これから日照時間が長くなるので発電量が増えるはず。ますます楽しみで(笑)」とご主人様。「子供が大きくなったら“今日も発電しているね”って一緒に確かめたいんですって」と奥様。

そんなお気に入りのHEMSで、エアロテックのコントロールも。タブレット端末で各部屋の運転のオン・オフもできて大変便利そう。「この間家族で旅行に行きましたが、帰宅の日時を入力しておくと、エアロテックが自動で作動して帰ってきた時にあたたかく快適でしたね」と奥様もHEMSにはご満悦のご様子です。

明るい陽が入る子供部屋。将来は机とベッドが置かれる予定
落ち着いた色合いが寛ぎを覚える、スロープシーリングが生む空間を活かしたバスルームとトイレ。トイレの壁は布張りでホテルのような上質な空間に。奥様のご実家も同様の設えになっており、カビなどの心配がないのは実証済
H様母子

H様邸に週に一度は訪れているという奥様のお母様は、「三菱地所ホームの家はつくったら終わりではないですから、子供の成長に合わせて家のレイアウトを変えるなど、楽しみながら住み続けてほしいですね」とご夫妻を優しく見守ります。家族でつくりあげた新しい住まいは、ともに成長していき、これからも明るく賑やかな声を響かせ続けるでしょう。

  • 本記事の内容は2018年6月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。