神奈川県藤沢市 K様邸
竣工/2012年5月 敷地面積/m2 延床面積/103.51m2 規模/地上2階建
延床面積31坪に、“想い”のつまった住まいを
白色の外壁とダークなタイルのコントラストが映えるK様邸。スタイリッシュな片流れの屋根がひときわ道行く人の目を惹きつけます。K様ご一家は、もともと結婚と同時に建てた県内の一戸建てにお住まいでしたが、奥様のご両親が所有されていた土地を譲り受けたことをきっかけに、新たな住まいづくりを始められました。
まず問題になったのは敷地の面積だったそうです。駐車スペースを確保すると家を建てられる延床面積は以前よりも狭い約31坪に。「以前の家に慣れていたので、この限られた土地でどんな住まいが建てられるのか不安でした」と語るK様ご夫妻。知り合いの方から、三菱地所ホームは自由設計が得意で小さな敷地でも希望にあった素敵なプランをつくってくれると聞いてモデルハウスを訪れたのだそうです。「この家と同じ規模の施工事例をいくつか見せていただいて、これならお任せできるかな、と安心感が持てました。そしてなによりエアロテックの心地よさと建物の格好良さにひと目ぼれしてしまって(笑)」と当時を振り返ります。「実はこの家の外観は、赤坂で見たモデルハウスをイメージしているんです。もちろん大きさや間取りは違うのですが、設計士さんがこの家のサイズに合わせてデザインしてくださって。完成した家を見たときは、想像以上の仕上がりで嬉しかったですね」と声を弾ませるご主人様。奥様は「上の息子は、引っ越したばかりのころ、歩きながら家に見とれて電柱にぶつかってしまったこともあるんですよ(笑)」と楽しそうに教えてくれました。「子供たちは前の家を離れるのが嫌だと大泣きをして大変だったのですが、今ではこの家を“白いおうち”なんて呼んでご機嫌なんです」と微笑みます。



子供が伸び伸びと成長する家づくり


2階建てのK様邸は1階に子供部屋と寝室、2階にオープンなLDKと洗面、浴室を配した間取り。ナチュラルカラーのフローリングと、同素材の白い壁と天井が明るく爽やかな印象を与えてくれます。「設計担当の方に、色や素材を揃えれば空間の印象が途切れないので広がりを感じられますよ、とアドバイスしてもらいました」とご主人様。
以前のお住まいは広くて部屋数も多かったものの、あまり採光に配慮したつくりではなかったとのこと。「でも私はそれも落ち着いた感じでわりと気に入っていて、インテリアもその雰囲気と合わせてダークなアンティーク調で揃えていたんです」と奥様。「ただ、子供たちの成長を考えたときに、この子たちには明るくて開放的な住まいで伸び伸びと育ってほしいと思ったんです」というご夫妻の想いから、“子育てを重視した明るく開放的な住まいづくり”をコンセプトにされました。
家族が集うLDKは光溢れる安らぎの空間
そのコンセプトが最も感じられるのは2階のLDK。もともとは1階に配置する予定でしたが、家の中で一番明るい場所に家族が集まる場所をつくりたいと、より光が入りやすい2階に変更されたのだそうです。仕切りなく大きく広がる21畳のLDKには、勾配天井を活かして設けたハイサイドの窓から自然光がたっぷりと降り注ぎます。「窓には、インテリアコーディネーターさんのアドバイスで、カーテンではなくシルエットシェードとブラインドをつけました。窓枠にきれいに収まって、お部屋がすっきりみえるので大正解でした」と奥様。「日中は照明をつけなくても十分過ごせますし、子供たちも自分の部屋よりここで過ごすほうが好きみたい」と笑顔で語ります。
そんなご一家のお気に入りの場所はリビングに置かれたL字型の大きなソファ。奥様好みのクラシックな雰囲気を持ちながらも、モダンな空間にすっきりと溶けこんでいます。「ラグやクッションカバーは私が選んだんですよ。パープルがアクセントになっていて素敵でしょ?(笑)」とご主人様。このソファで過ごす団らんが一番のリラックスタイムなのだそうです。

今も将来も安心の暮らしやすさ



K様邸の住まいづくりは、お子様の成長に伴って変化する将来の暮らしまで考慮して進められました。「子供たちが大きくなればどうしてもモノが増えますから、それに備えてリビングにはロフトをつけられるように設計してあるんです」と奥様。梁から上の部分をリフォームするだけでロフトとして使えるのだそうです。「壁面に4つ並べたキューブ型の照明も、ロフトになる部分に含まれる上側のふたつは別のスイッチになっているんです。そんな細かいところまで配慮してプランを立ててくれるのか、と驚きました」とご主人様。「まだ先の話ですが、子供が独立したら子供部屋と寝室の壁を取り払って、1階にLDKを移してバリアフリー対応ができるようにもなっています。設計士さんは何十年も先のことまで考えてくださって、本当にありがたいですね」と、行き届いたプランニングにご満足のご様子です。
「実は、最初はこれだけ白くて明るい部屋だと汚れも目立つし掃除が大変なのでは、と心配で(笑)」と明かす奥様。ところが実際に暮らし始めてみると、お掃除はもちろん、家事全般が以前に比べて楽になったと言います。
特に奥様が気に入られているのが、対面式のオープンキッチン。シンクとワークトップが継ぎ目なく一体化したシンプルなデザインはお手入れがとても楽とのこと。「食事の支度をしながら、ダイニングテーブルで宿題をしたりソファで遊ぶ子供とコミュニケーションできるのがいいですね」。
また、洗面室・書斎・寝室の天井には埋込タイプの物干ポールが。「子供がふたりいると洗濯物も多くて。これがあれば雨の日でも洗濯物が干せますし、全館空調『エアロテック』のおかげで冬でも乾きが早いんです。ポールは昇降式ですから使わない時はスッキリしまえるんです」と笑顔の奥様。ご主人様も「天井が高くて窓が多いLDKでも、夏場の熱がこもらないんです。エアコンのように冷風が直接体に当たることもありませんし、とても快適ですね」とエアロテックの機能性を実感されています。
家族の思い出で彩られていく住まいを楽しむ
室内は白色で統一されたK様邸ですが、子供部屋の壁の一面だけは爽やかなブルーに。これは、お子様に好きな色を聞いて取り入れた演出なのだそうで、偶然にもふたりとも答えは「青!」。「やっぱり兄弟ですね(笑)。家の中で思い切って遊べる場所をつくってあげたかったんです。シールやポスターを貼って自分たちの好きなように楽しんでもらえれば」と奥様。ご一家はよくハワイへ旅行に行かれるそうで、ご主人様は「青い壁を海に見立てて、ハワイで買ってきた亀やイルカのステッカーでも貼ってみようか、なんて子供たちとも話してるんですよ」と楽しそうに語りながら、リビングで仲よく遊ぶご子息をあたたかい眼差しで見つめられていました。
お子様の成長が楽しみで仕方がないというご様子のご夫妻。家族の絆を育む“白いおうち”は、これから数えきれないほどたくさんの思い出で彩られていきそうです。



- 本記事の内容は2018年6月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。