東京都武蔵野市 O様邸
竣工/2006年3月 敷地面積/88.93m2 延床面積/71.14m2 規模/地上2階建
今も、将来も快適に暮らせる敷地27坪の住まい
ラウンドウォールに包まれたクリーム色の外観が、街並みの中でひと際優しさを感じさせるO様邸。ご一家はこの地で、30年前に購入した中古住宅をリフォームしながらお住まいでしたが、水回りなどの老朽化と冬の寒さなど、リフォームの限界を感じて建て替えを考え始めたそうです。
しかし、いざ建て替えるとなると建ぺい率の問題でこれまでよりも2~3坪狭くなってしまうという問題が。ご主人様は「マンションの購入も考えたのですが、住み慣れた土地で近くに親が住んでいるし、やっぱり離れがたくて」と当時を振り返ります。

家づくりを検討するにあたり奥様は、「昔からインテリアとか建築雑誌や写真集を見るのが大好きで、『あ、この家素敵だな』と思うと三菱地所ホームさんの住まいだったことが多かったんです。色々なメーカーのモデルハウスを見て回るなかでも、外観から家具、小物まで私の好みにぴったりで、やっぱりいいなって」。ご主人様も「それまでは夏暑くて冬寒い家に住んでいたので、真夏のモデルハウスでエアロテックを体感してすっかり気に入ってしまいました」と、三菱地所ホームでの住まいづくりを決められました。
親御様の介護経験があるご夫妻は、将来自分達の介護が必要になった時でも快適に過ごせるプランを希望されていました。「設計士の方は私たちの希望をきちんと汲み取ってくださって、入浴車や車イスの利用時に外から直接リビングへ入る動線を広くとか、床の掃除が楽なタイルを採用するとか、思った以上にきめ細かいプランを提案してくれて。これなら安心して任せられると確信しましたね」とご主人様。次はどんなアイデアが出て来るのか、打ち合わせの日をご家族で楽しみにしていたのだそうです。


スタイリッシュで機能的な空間を実現
O様邸は、1階にトイレとLDK、2階に洗面・浴室と寝室2部屋という、延床面積約21坪のコンパクトな住まい。「小さい土地ですから贅沢な空間は諦めていました。設計の方は『大丈夫、なんとかします』と言ってくれましたが、本当かな?と(笑)」。ところが住み始めると嬉しい驚きが。「前の家より面積は狭くなっているのに、広く感じるんです。リビングはのびのび寛げますし、廊下や階段、水回りもゆったり。これがプロの空間づくりなんですね。本当に感心しました」とご主人様。

玄関を入ると、白を基調とした床と壁がモダンリゾートな印象。玄関たたきからLDKまで同じタイルを敷き詰めたことで空間が連続性を持ち、広がりを感じさせます。「娘も社会人ですし、三人とも食事の時間はバラバラ。それでインテリアコーディネーターさんと相談してダイニングはいらないと割り切ったんです。その代わりキッチンをカウンター付きの対面式にして、日常の食事はそこで済ませています」と奥様。ご主人様も「その分リビングにゆとりが生まれました。AV機器や細々としたものは造作収納に収まってすっきりしましたし、日の光が白いタイルに反射すると、なんだかリゾート地にいるような気分になります。このカウンターに座って家族を見ている時間が一番好きかもしれません」と、とても満足そうです。


外からO様邸を見てまず目に入るのは、大小さまざまな鉢植えに彩られたウッドデッキのあるガーデンスペース。「元々は駐車場だったのですが、便利な立地ですし、車を手放して庭をつくることにしたんです」。家を建てたときに植栽コーディネートをしてくれた方にアドバイスを受けながら、手間をかけずに季節ごとにレイアウトを楽しめる鉢植えで構成されたそう。「半年に一回、コーディネーターさんに整えてもらうだけで、ほとんど手がかからないんですよ。我が家の第二のリビングですね。ここで主人や近所の方とお茶を飲むのが何より楽しみなんです」と嬉しそうに話される奥様。
暮らしの変化に合わせて住まいも変化
2階の洗面室では、洗濯まわりの家事がまとめてできるようにとオリジナルの洗面台を設置。台の下に洗濯機を収納し、上でアイロンがけができるようになっています。「洗濯物は2階で干すので、1階には乾いたタオルや布きんを運ぶだけ。プランを見たときには想像できなかったのですが、日々便利さを実感しています」と奥様。
この家に住み始めてから、お嬢様の海外転勤が決まったり、お孫さんが誕生されたりと、様々な暮らしの変化があったO様ご一家。変化に応じて住まいの使い方を工夫されているのだそうです。洗面台の下の棚は住み始めてから取り付けられました。「建てた当初は必要なかったのですが、住み続けるうちにやっぱり物が増えるしあった方が便利だなって」とご主人様。「孫がハイハイを始めたらリビングのインテリアを変えようとか、次は何をしようかと考えるのが楽しいんです」。お嬢様が使わなくなった洋室は最近始めたギターの練習部屋にしようと準備しているそうで、「コーディネーターさんや設計士さんが気軽に相談に乗ってくれるし、頼もしいですね」と笑顔で語ります。


エアロテック*の快適さは予想以上
エアロテックについては、「予想以上に快適です。私はひどい花粉症なのですが、家にいる時はほとんど症状が出なくなったんですよ」とご主人様。一番驚かれたのがペットの臭いが無くなったことだそう。「私たちは長年一緒に暮らしていますから臭いの変化には気づかなかったのですが、お客様から『猫ちゃんはどうしたの?』と心配されて(笑)」。
またO様邸の洗面台や洗面室の壁は布張りで、まるでホテルのような上質な空間です。「インテリアコーディネーターさんから薦められて、とても気に入ったので使ってもらったのですが、湿気のある場所に布張りですから、きっと早めに張り替えないといけないんだろうなと密かに覚悟していました(笑)。ところが7年経った今もこの通り。きれいでしょう」。これもエアロテック効果。O様ご一家は住むほどにその良さを実感されているご様子です。
- 三菱地所ホームの全館空調システム

ずっと“住まいづくりを楽しむ家”
この布張りの壁のように、O様邸には心豊かに暮らすためのアイデアが随所に見られます。以前の住まいではご家族でミニチュア雑貨や海外の置物を飾って楽しまれていました。新しい家ではスペースが無いだろうと諦めていたところ、寝室の壁と階段ホールにニッチが設けられ、リビングにもディスプレイスペースが確保されていたのだそうです。「前の家を見ていた設計士の方が気遣ってくださったんです。ここまでしてくれるなんて、と驚きました」とご主人様。また、1階と2階に取り付けたスクエア窓も設計士のアイデア。「絵みたいに景色が切り取られて見えるんですよ。外から見ても可愛らしいし。そんな遊び心を盛り込んでくれるのがうれしかったですね」(奥様)。

「家づくりでは妻や娘とこだわる箇所が違ったり、お互いの新たな一面を発見することもあって面白かったですね」と振り返るご主人様。この家はご家族やご近所の方との関係も深めてくれたようです。「親しい人は玄関じゃなくてウッドデッキから声をかけてくるんです。こっちからの方が気軽に誘えるみたい(笑)」と奥様。「この広さの土地でもこんなに素敵な家が建つんだねって、建て替えを決めた方もいらっしゃるんですよ。この家の前を通るのが楽しみだと言ってもらえたり、もう鼻高々(笑)。庭の手入れにも力が入ります」と笑顔で語ります。

暮らし続けていくなかで、新たに必要になったものはもちろん、興味を持ったことや浮かんだアイデアを住まいに取り込んで快適に進化しつづけるO様邸。「家は建てて終わりではないんですね。ずっと住まいづくりを楽しめるこの家が大好きです」というご夫妻の言葉がとても印象的でした。

- 本記事の内容は2018年6月掲載時の情報となります。情報が更新される場合もありますので、あらかじめご了承ください。