理想の間取りの描き方

理想の間取りの描き方

思いのままに自由な間取りで家を建てられる注文住宅。相談から打ち合わせを経て家ができるまで1年以上かかることも珍しくありません。だからこそ、信頼できる建築会社を選ぶことも大切ですが、どんな家で、どんな暮らしをしたいのかを伝える準備が重要です。そこで今回は、住まいづくりの基本となる間取りのポイントを紹介します。

ポイント1 家族の暮らしに適したスムーズな生活動線

家族の構成やライフスタイルによってパブリックスペースと個室のバランスや、必要な部屋の数はある程度決まってきます。ではどのように部屋を配置すれば、快適に暮らすことができるのでしょうか。そのポイントとなるのが生活動線です。まずは家族の日常を思い返してみましょう。料理や洗濯など家事を行う際に何度も同じ場所を往復したり、家族みんなが同じ動線を辿ることで渋滞を起こしてしまう、ということはありませんか。例えばキッチンと洗濯室、洗濯室と物干し場を近くに配置することで家事がぐっとラクになります。またキッチンから直接洗濯室へ出入りできるようにするなど、回遊性を加味した間取りにすると、家の中の移動や家事がスムーズになります。このように家族の日常の動きを観察してみると、暮らしやすい間取りのヒントが見えてきます。

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ポイント2 心地よい空間づくりに欠かせない採光と通風

明るく風通しの良い家は気持ちが良いものです。一般的には、朝日が入る東に主寝室、日中光が入る南側にリビング・ダイニング、北西の夕日が差し込む場所や採光がうまく確保できない場所にトイレや浴室などの水廻りを配置することが多いのですが、日の当たり方や風の通り方は土地の形状や周辺環境によってさまざまですので、間取りを考える前に確認することが大切です。部屋の配置だけでなく、窓も採光・通風を決める要素のひとつです。例えば大きな窓は採光を確保できる一方で、外からの視線を取り込んでしまう要因にもなります。窓の位置を高くしたり、格子を設けてブラインドにするなど、心地よい採光とプライバシーを守るバランスを意識することがポイントになります。窓から入った風が、対面の窓へまっすぐ通り抜けられるような配置にすると心地よい風を呼び込みやすいでしょう。

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ポイント3 家族が気持ちよくつながる、ほどよい距離感

家族同士の適度な距離感も快適な暮らしには欠かせない要素です。プライバシーを意識しすぎると、一緒に暮らしているのに家族のコミュニケーションが希薄になりがち。その解決策のひとつとして、個室へ移動するために必ずリビングを通るような間取りがおすすめです。2階に居室を設ける場合でも、リビングイン階段にすることで、個室の独立性を守りながら、家族が毎日顔を合わせて自然とコミュニケーションがうまれやすくなります。近年では寝室は寝具と収納が入るだけの最低限の広さにし、活動時間はリビングの一角やスキップフロアに設けたワークスペースやスタディコーナーで過ごすことで、家族が別々のことをしていても、お互いの気配を感じながら過ごせるようなスタイルの家も増えています。

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ポイント4 ライフスタイルの変化を見越した可変性

家を建てるときには、今だけでなく5年後、10年後の家族構成やライフスタイルの変化を予測することも大切です。子供の成長や親との同居で部屋が手狭になったり、逆に子供の独立で使わない部屋ができてしまう。そんな時、ちょっとしたリフォームで間取りを変更することができると良いですよね。しかし、間取りを変えるといっても建物の耐久性や耐震性を支える構造壁や柱を簡単に動かす事はできないので、動かさない部分や変更する可能性のある空間を考えてプランニングすることがとても重要です。家を建てる住宅会社を決める時には、将来のことまで考えて柔軟なプランを提案してくれるか?そのプランを実現する確かな技術力があるか?しっかり見極めていくことが大切です。