美術館を2倍楽しむ方法!-2.ここだけの「美食」と芸術を一緒に!

展示作品がテーマの食事やアートなスイーツ、地産地消の食材にこだわったメニューなど美術館のレストランやカフェでしか楽しめない「食」がいろいろあるのをご存じですか?美術館を2倍楽しむシリーズの2回目は、“味覚の秋”にふさわしく「美食」。美味しさだけじゃなく、美しさにもこだわった食の芸術を巡りに出かけてみませんか?

鑑賞作品へ思いを巡らせながら、美食を。

箱根の森に誘われて、1日を過ごしたい。

<神奈川:ポーラ美術館>
2002年に開館、15周年を迎えたポーラ美術館のコレクションは、ポーラ創業家2代目の鈴木常司氏が収集したもので、西洋絵画、日本の洋画、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸、古今東西の化粧道具など総数1万点にのぼります。展示室にもこだわりがあり、印象派の作品が美しく鑑賞できるよう「7月のパリの夕暮れ」を再現した光ファイバーによる照明を採用しています。自然と景観に配慮して森に溶け込むような建物と、箱根の四季を楽しむことができる森の遊歩道もこの館を訪ねる魅力のひとつになっています。

食を旅する“名画の一皿”。

企画展のコースメニューの一例

館内レストラン「アレイ」では、企画展にあわせた期間限定のコースが用意されており、画家が好んだメニューやゆかりの地の名産など、趣向を凝らしたメニューは毎回好評です。
コースは少しボリュームが…という方には、「TABLE FOR TWO」の低カロリーでヘルシーなセット(506.2Kcal)もおすすめです。このメニューを召し上がっていただくと、開発途上国の子ども達の学校給食1食分にあたる20円がNPO法人TABLE FOR TWO Internationalに寄付されるという日本発の社会貢献運動に食を楽しみながら寄与することができます。

  • レストラン「アレイ」のご利用にはポーラ美術館入館料が必要となります。
  • 【リンク】ポーラ美術館特典

都心の邸宅街に、ひっそりと佇む。

<東京:原美術館>
1979年、現代美術専門館の草分け的存在として東京・品川に開館した原美術館。私邸として使われていた建物は1938年の建造で、旧日劇や上野の東京国立博物館本館等を設計した渡辺仁の代表的な作品のひとつです。コレクションは、1950年代以降の日本、欧米、アジア、中南米諸国の現代美術作品1000余点、その内容は絵画、彫刻、写真、ビデオ、インスタレーション等、多岐に渡っています。年間3-4回の展覧会に加え、講演会、パフォーマンス等各種イベントを通して国内外の現代美術が紹介されています。

ここにしかない食のアートを楽しむ。

カフェ ダールのイメージケーキ

「カフェ ダール」では、展覧会の開催期間中にのみ食べられる期間限定の「イメージケーキ」がお楽しみのひとつ。いつもユニークでオリジナリティがあり、まさに食するアート! 緑豊かな中庭に面したガラス張りの店内で、のんびりカフェタイムを過ごすのがおすすめです。もうひとつ注目したいのが、週末限定のガーデンバスケット。ペアメニューとして、プチオードブルにラタトゥイュやフイッシュフライ、野菜のディップなどと、ハウスワインのフルボトルがセットになっています。秋空の下、お庭を眺めながらいただくとピクニック気分も味わえます。本格的な定番メニューもいろいろそろっているので、アートとともに幾度も訪ねてみたくなるレストランだといえるでしょう。

  • 「カフェ ダール」のご利用には原美術館入館料が必要となります。

その地ゆかりの食と芸術を。

加賀前田家を知る上でもはずせない。

<石川・石川県立美術館>
金沢随一の著名な観光名所、兼六園の隣に位置する石川県立美術館。収蔵品は幅広く、加賀前田家ゆかりの古美術品から石川県にゆかりのある作家を中心とする日本画、油彩画、彫刻、工芸品などの現代作品までと、バラエティーに富んでいます。特に、加賀蒔絵などの大名道具や、古九谷から再興九谷までの九谷焼のコレクション、多くの重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心とする伝統工芸作品等々…。石川県の芸術的個性を生かした地方色豊かな美術館なので旅の途中に立ち寄りたい場所です。

地元天然素材の塩や玄米がスイーツに。

「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」は、石川県出身のパティシエ辻口博啓氏がプロデュースしています。こだわりは、能登や金沢の地元天然素材。揚げ浜塩田方式で精製される「珠洲の揚げ浜天然塩」や低タンパク高アミノ酸の「輪島産発芽玄米」など、この地でこそ堪能できる素材をふんだんに使用しています。また、金沢産はちみつを使ったドーナツや能登のセイアグリー健康卵を使用したバウムクーヘンなどの焼き菓子がテイクアウトできるので金沢のお土産としても人気です。カフェでは、「和」と「スイーツ」の新しい融合、コンセプトGと題し、最高級日本茶の代名詞ともいわれる「宇治の本玉露」と、趣向を凝らしたオリジナルスイーツをコースでいただけます。

  • 「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」は美術館休館日も営業しております。

森とともに——雄大な地のアートを。

<北海道:札幌芸術の森美術館>
札幌芸術の森は、北方の新しい芸術・文化の創造を目指し1986年にオープン。四季折々の表情を見せる広大な敷地に、国内外の64作家74点の彫刻作品を常設展示している札幌芸術の森野外美術館と、札幌芸術の森美術館、工芸館があります。札幌および北海道ゆかりの作家や人類の始原である“森”に関わりのある作品なども数多く収集し、札幌芸術の森美術館としては約1500点のコレクションを所蔵しています。豊かな自然の中で、観る、体験する、創る活動を通して芸術と出会い、人々と交流することができる場所として親しまれています。

避暑地の四季をアートと一緒に。

ごちそうキッチン「畑のはる」は、北海道ならではの旬な野菜をメインに、懐かしい昔ながらのお料理で、野菜のおいしさを伝えているビュッフェレストランです。メニューは、季節や日替わりで用意されているので訪れるたびに新鮮な「美味しさ」と出会えるのも魅力のひとつ。食事の後は、パティシエが、素材の美味しさをそのままに趣向を凝らしたデザートも味わえます。お子さまたち向けの、キッズコーナーもあるので、家族で広い窓から四季折々の野外美術館の風景を楽しみながらゆっくりと食事を楽しんでいただけるレストランです。

  • ごちそうキッチン「畑のはる」のご利用にあたっては野外美術館の入場料は必要ございません。

いかがでしたか?ゆっくりと満足のいくまで美術鑑賞をと考えていると、思いがけず時間がかかるものです。心にもゆとりをもって鑑賞する上で、館内のレストランやカフェを利用するのは美術館ファンの上級コースといえるのではないでしょうか。作品を見て終わるだけではなく、この場所でしか食することのできない美食の数々を求めながら美術館を旅してみませんか。