ガーデニング

ご自宅にクリスマス飾りを!
モミのスワッグの作り方

みなさん、こんにちは。今回は、クリスマスに飾りたい、オレゴンモミの枝を使ったスワッグの作り方をご紹介します。

クリスマスの壁飾り「スワッグ」の意味

スワッグはドイツ語で「壁掛け」を意味し、リース同様、クリスマスの伝統的な飾りです。冬でも常緑のモミは、西洋では生命の象徴として古くから魔除けや神聖なるものとして扱われてきました。日本の門松もやはり常緑の松を用いて、神の依り代(よりしろ)と考えられてきたのと似ています。
リースは円状であるのに対し、スワッグはブローチやブーケなど多様な形をしていること、そしてリースの方が、より宗教的な意味合いが強いという点が異なります。
スワッグに用いるベースのグリーンは、常緑のものならスギでもモミでもなんでもいいのですが、今回はオレゴンモミを使用します。オレゴンモミは、別名「ノーブルファー」とも呼ばれ、美しい青みかかった緑の葉が格別です。他のモミより香りがとても良く消臭効果に優れ、森の香りが部屋中に広がります。また、葉が密集して肉厚なので、リースにすると綺麗ですし、ぱらぱらと落ちないのも特徴です。

スワッグの作り方

それでは、スワッグの材料をご紹介していきましょう。今回はオレゴンモミを台にして、自然素材のパーツをアレンジして作っていきます。

用意するもの

材料類

  • オレゴンモミ
  • 飾り用の自然素材パーツ
    (今回は、ピナスカプリシャス、シルベストコーン、トウガラシ、エゾマツのトウヒなどを用意)
ピナスカプリシャス
シルベストコーン
トウガラシ
エゾマツのトウヒ

道具類

  • グルーガン
  • ハサミ
  • 麻ヒモ

道具類一式
(中央の持ち手のあるものがグルーガン。熱でスティック状のグルー(ノリ)を溶かして接着するためのもので、100円ショップなどでも手に入ります。)

スワッグの作り方

では、さっそくスワッグを創っていきましょう。

(1)モミの枝は、欧米では下に向けて吊り下げることが多いですが、お好みで枝葉の向きを上にしてもいいですよ。

(2)枝葉の流れに沿って、パーツをアレンジしていきます。大きなパーツから位置を決めて、グルーガンで接着していきます。パーツのお尻にグルーガンを押しつけてノリを付けます。この時、ノリが糸を引くので注意。くっついても後でとれます。パーツを枝に接着し、枝葉の中に押し込むように固定します。押しつけて、1分ほど固定。これでOKです。大きいパーツはグルーを多めに付けるといいでしょう。

(3)エゾマツのトウヒや松ぼっくりをアレンジとして加えてみます。

(4)同じく、ピナスカプリシャス、シルベストコーンなどを、全体を見ながらレイアウトしていきます。

(5)トウガラシは色のアクセントになります。先に、2~3本ずつまとめて軸の部分で接着して、房を作っておきます。出来上がった房を間に差し込んでいきます。

(6)出来上がりです。寒い冬に、緑のスワッグの壁飾りはやはり見た目にも気持ちいいですね。リビングなどに飾ると、クリスマスの雰囲気も盛り上がります。

上の写真は、アレンジしたものです。
1点目は、スワッグの向きを変えて吊り下げたところ。
2点目はリボンやオーナメントをあしらってみました。思い思いにアレンジできるのも、手作りの良さですよね。

いかがですか?クリスマスの飾りは、自分のセンスで手作りするといいものです。デザインに悩んでしまう初心者の方は、写真をお手本にしてパーツをレイアウトしていくとよいですよ。

著者:寺井 通浩
東京都渋谷区上原にある、フラワー&グリーンショップ「からならの木」のオーナー。
「植物と暮らす」をテーマにガーデニングやディスプレイを手がける。月に1回花の教室も開催するほか、個人宅のコーディネート相談も受け付ける。