災害への備え

わが家は大丈夫?
防災備蓄のマストアイテム30―防災を考える

ひとことで防災備蓄品といっても、食料や水、医薬品や生活用品、燃料、衣類…。リストにしていくと膨大な数が上がってきます。今回は、「食料と飲料」「生活用品」「これも忘れずに!」の3つのポイントでまとめています。こちらの記事をご覧いただき、ご家庭の備蓄品を点検してみましょう。

いま、備蓄は「ローリングストック」が主流!

備蓄と、消費を繰り返し、いつでも備えを

災害時の対策として「水・食料・携帯トイレ・医薬品など、普段と変わらぬ生活を3日続けられるように備蓄をしておくこと」が、多くの行政で推奨されています。従来の備蓄の考えでは、長期保存の非常食などを中心に、消費期限ごとに買い替えるという発想でした。近年では、ローリングストック法(循環備蓄)という考え方が広く提案されています。備蓄した食料や水、常備薬や乾電池など期限が来る前に、日常生活の中で消費して、代わりに新しいものを補充し続けるサイクルで安定して備えていくのです。

被災生活は、経験のないストレスが続く毎日です。少しでも馴染んだ食事ができれば落ち着くこともできるでしょう。被災1日目は、賞味期限の早い冷蔵庫内のものから消費。冷凍庫のものもあわてて食べるのではなく冷蔵室に移し自然解凍させれば庫内を冷やし食品を長持ちさせる効果があります。そう考えると、冷凍食品も備蓄品のひとつに考えられるかもしれませんね。

【食料・飲料のマストアイテム10】

被災時の生活は、「水」の大切さを実感します!

水がいらないトイレの備えを

首都直下型地震の際、ライフラインの中で上下水道の復旧には時間がかかると想定されています。お風呂や洗濯、食器を洗うなどは制約され、水を使わない工夫が必要な毎日です。給水車が来ても確保できる水には限りがあり、ポリタンクなどで住まいまで運ぶのはとても大変です。

<ザ・パークハウス 津田沼奏の杜>凝固剤の使用体験

更に水を使えなくなって困るのは「トイレ」。1日に何度も利用し、家族が多ければそれなりの回数の備えが必要となります。避難所などの共用トイレも衛生環境は保てるとはいえません。
凝固剤が入った「非常用簡易トイレ」や「非常用トイレ袋」を用意し、自宅にあるものを工夫して、できるだけ自宅内でできる環境を備えることはいますぐにでも必要なことだといえます。

【生活用品のマストアイテム10】

もしもの時は孤立せず、協力し合える関係に!

マンションで、被災生活を

9月11日・防災の日にともされた白色の東京スカイツリー

もしも、災害発生したら…。特に、都市部においては定住人口に対し、帰宅困難者の収容など避難所は大幅に足りなくなることが予想されており、行政も被災する中で、行政の支援だけに全てを期待するのは危険です。

被災時のマンション生活は、共同生活であると理解しお互いに協力し合う、声を掛け合う、そして自ら行動するというスタンスで一緒に乗り越えられる関係を大切に築いてはいかがでしょうか。

【これも忘れずに!のマストアイテム10】

補:記事内でご紹介した防災備蓄品のマストアイテム30は、これが揃っていればよいという考えではなく一般的に優先順位が高いと考えられているものをまとめています。各家庭のご家族の構成によって必要なものは異なります。また、通帳・保険証といった非常用の持ち出し備品とは異なります。