【インテリアQ&A】「教えて!メックさん」

第3回 室内を広く見せたい方は必見!

「室内を広く見せたい!」 これはとても多くの方に共通するご要望かと思います。でも、具体的にどうすれば良いかお悩みの方も多いのではないでしょうか。そのような方に是非お試しいただきたい「室内を広く見せるためのポイント」を、三菱地所グループのインテリア会社「メック・デザイン・インターナショナル」がご案内いたします。

家具の買い替えを検討しているのですが、どうせなら部屋が広く見えるようにしたいです。
部屋が広く見える家具の配置は、どうすればできるのでしょうか?(40代・女性)

お部屋の間取りにもよりますが、簡単なところからであれば、床面を見せることがポイントです。空間の大きさに見合わない大きさや数の家具を置いてしまうと、見える床の面積が小さくなり、狭く感じさせてしまう要因となります。逆に、見える床の面積が大きいと、空間に余裕があるように感じられます。
また、床面が見える場所は人が通る導線、つまり通路として使われる事が一般的です。よって、一つの空間の中に、人が通る場所、座る場所等、それぞれの役割を持った場所を確保する事で、見える床の面積が自動的に確保され、その空間に見合う家具配置ができるようになり、空間の大きさに合わない大きな家具や、置いている家具の数が多すぎるということを避けることができます。

床面が広く見えている例1
(画像提供:株式会社カッシーナ・イクスシー)
床面が広く見えている例2
(画像提供:株式会社カッシーナ・イクスシー)

次は、室内の細々したものをできるだけ収納に仕舞うことです。生活をしていると収納から取り出したものをついついそのまま出しっ放しにしてしまう場合も多いかと思います。細々としたものが多く目につくと、乱雑な印象となり、室内を狭く感じさせてしまいます。良い例として、家具メーカーのショールームや、マンションのモデルルームがスッキリ、広く感じられるのは、目につくものが少ないからです。
もし、クローゼット等の収納スペースが少ない方は、置き型の収納家具をご検討されてはいかがでしょうか。その際には、小さな収納家具をところどころに置くのではなく、できるだけ一か所の壁面にまとめて収納家具を配置することをお勧めいたします。さらに、収納家具内部が見えないように扉付きをセレクトされると、お部屋をスッキリ広く見せることができます。クローゼットの中や収納家具の中も整頓しながら物を仕舞えば、取り出すのも楽になりますね。

壁面に収納家具を配置した例
(画像提供:株式会社カッシーナ・イクスシー)

最後は、できるだけ背の低い家具でコーディネートすることです。例えば6畳のお部屋に、二段ベッドが置かれている空間を想像してみるとわかりやすいのではないでしょうか。通常のシングルベッドが置かれている空間より、狭く感じることでしょう。
よって、ソファやテーブルなど、背の高さを選べる家具に関しては背の低いものをお選びになると、視界を遮らないため室内を広く見せることができます。さらには、色味を統一していただくと、まとまった印象になるため、室内を広く感じさせることができます。差し色を入れる場合は、クッションなどでポイント的に入れていただくと、季節感や遊び心をプラスできるので、色を選ぶ楽しみを味わっていただけます。
ここまで、ポイントをいくつかお話しさせていただきましたが、まずはどれか一つだけでもお試しください。室内のスペースには限りがありますので、なかなか物が多くて難しい!というお声もあるかと思います。その場合は、是非、収納の中身をチェックして、断捨離をしてみて下さい。すっきりする事で心の余裕も生まれて、更に楽しい生活をお送りいただけたらと思います。

背もたれが低いソファ
(画像提供:株式会社インテリアズ)
低いセンターテーブル
(画像提供:株式会社インテリアズ)

この記事の担当者


モデルルームだけでなく個人邸のインテリア提案など、幅広い実績がある

飯塚 智子
株式会社メック・デザイン・インターナショナル 提携インテリアコーディネーター

店舗設計・企画を行うデザイン事務所にて、チーフデザイナーとしての経験を経て、2012年に㈱メック・デザイン・インターナショナルのインテリアコーディネーターとして提携契約を締結。
モデルルームだけでなく個人邸など、幅広くインテリアコーディネート業務に携わる。
モダンで大胆な室内演出を得意とし、常に印象に残る空間作りを心掛けている。

手がけた代表作品

ザ・パークハウスオイコス金沢文庫
ザ・パークハウス町田フロント

「メック・デザイン・インターナショナル」とは

メック・デザイン・インターナショナルは三菱地所グループのインテリアデザイン会社です。人と環境に配慮した美しさと心地よさを兼ね備えたインテリアの実現のためには、豊かな経験と知識、 柔軟な発想力、確かな技術力が必要です。デベロッパーのインハウス設計事務所として培った経験を生かし、お客様一人ひとりのライフスタイルやイメージに合わせ、毎日の暮らしを豊かにするご提案をいたします。

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