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これで解決!ソファを上手に選ぶコツ

インテリアは、私たちの暮らしにとけこんだ身近な存在。でも、いざインテリアを選ぶ、コーディネートする、お手入れをするとなると、意外と難しく、いろいろな疑問が浮かんでくるものです。そんな皆様のご質問やご相談にスペシャリストがアドバイスします。知れば知るほど奥深いインテリアの世界をぜひお楽しみください。

ソファの買い替えを考えているのですが、上手に選ぶコツはありますか?

渋谷区K様からのご質問
今使っているソファが古く傷んできたため、買い替えを検討しているのですが、インテリアショップに行くといろいろなソファがあるので、どれがよいか迷って決めることができません。ソファはどのように選ぶとよいのでしょうか?

ソファはリビングの居心地や印象を大きく左右する家具です。そのうえ、いろいろなソファが出回っていますので、K様のようにどのようなソファを選んだらよいか迷われる方も少なくありません。私たち日本フクラでは、ソファを配置するリビングや普段のくつろぎ方に合わせてお選びいただくことで、お客様にとって最適なものを見つけていただけるようお手伝いしています。今回は、そのポイントをご紹介させていただきます。

Point.1 サイズとタイプを検討する

ソファを選ぶ際は、まず配置する場所や普段よく座る人数に合わせて、寸法とタイプを決めましょう。寸法で最も大切なのは横幅の寸法で、一般的に2人掛けに適したものと、3人掛けに適したものがあります。タイプは、ソファの形状から主に3つの種類があり、それによって必要なスペースも変わってきますので、寸法とタイプは一緒に考えるとよいでしょう。

■ソファの横幅

各メーカーで若干の違いはありますが、2人掛けと3人掛けの基本的な寸法は以下のようになります。日本フクラには10cm刻みでオーダーできる商品もあります。

【2人掛け】横幅1,800mm
【3人掛け】横幅2,000mm

■ソファのタイプ

それぞれに特徴がありますので、スペースや使い方を考えて最適なものを選びましょう。

【I型】

一般的な長方形のタイプです。形状がスマートなので、あまり広さのないリビングや、ソファをコンパクトに置きたい場合にお薦めです。複数のソファを組み合わせることで、多人数に対応させることもできます。

【カウチ型】

左右のどちらか片方に、足をのせられる奥行の長い座面があるソファです。ソファタイプよりスペースをとりますが、1人が足を伸ばして寛げるうえ、その横にもう1~2人座ることができます。

【L型】

L字形にレイアウトするソファです。広いスペースを必要としますが、5~6人が同時に座ることができます。二世帯住宅など多人数で寛ぐことの多いご家庭や、来客の多いご家庭にお薦めです。

Point.2 アームの高さを検討する

寛ぐ姿勢に合わせてアームの背丈を検討することも大切です。普段、座って寛ぐことが多い場合は、体をあずけられる背丈の高いアームがよいでしょう。横になって寛ぐことも多い場合は、頭や足をのせやすい背丈の低いアームを選びましょう。

■MEMO 床に座って寛ぐことも多い場合は…

床に座って寛ぐことも多い場合は、座面が低く、かつ前面に凹凸のないロータイプのソファがよいでしょう。座面によりかかったり、肘を置いたり、楽な姿勢で寛ぐことができます。ソファ全体の背丈も低いので、床に座って見たときの圧迫感も軽減できます。

Point.3 座り心地を検討する

快適に寛げるソファを選ぶために、座り心地も入念にチェックしましょう。自分に合ったものを選ぶには、とにかく実際に座って確かめてみることが一番です。その際は、できれば10分ぐらいじっくりと腰をかけて確かめてみて「もう少し柔らかいほうがいい」など、感想をどんどんスタッフに伝えてください。そうすることで、理想の座り心地に巡りあうことができます。
素材や構造によってクッションの硬さは様々です。お好みで選ぶのが基本ですが、柔らかすぎると立ち上がるときに膝に負担がかかるので、ご年配の方は適度な硬さがあったほうがよいでしょう。

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■MEMO 首もサポートしてくれる快適なソファも

最近は、ヘッドレストの付いたソファや、高い背もたれで首もサポートし、体全体が支えられているような座り心地が得られるハイバックのソファもあります。使わないときは低く畳めて重圧感を感じさせないものも出ていますので、ぜひ検討してみませんか。

Point.4 生地を検討する

ソファの張り地は、素材と色柄の2つの点から選ぶのがポイントです。素材は、大きくレザー、ソフトレザー(合皮)、布地の3種類があり、それぞれ性質が異なるのでよく理解して選びましょう。色柄は、ソファ単体で考えるのではなく、他のインテリアとのバランスを考えて選ぶのがポイントです。特に面積の大きい床やカーテンとの色の組み合わせで、部屋の印象は大きく違ってきますので、どのような部屋にしたいかイメージを固めて選ぶようにしてください。

■ソファの基本3素材

【レザー】

水分や乾燥に弱く、専用クリームなどのメンテナンスキット(別売)によるお手入れが必要となりますが、他の素材では得られない独特の高級感が魅力です。使いこむうちに増してくる風合いも楽しめます。

【ソフトレザー】

人工的にレザーの質感に似せた素材です。水や汚れに強くお手入れが簡単なので、小さなお子様やペットのいるご家庭にお薦めです。レザーと比べ、価格もリーズナブルです。

【布地】

綿など柔らかな風合いの天然素材から、ポリエステルなどメンテナンス性に優れた合成繊維まで、様々な種類があり、色柄やテクスチャーも豊富です。

■ソファと床の色の組み合わせ例

日本フクラのご紹介

今回訪問した日本フクラの大崎ショールームには、数多くの種類のソファや張り地が取り揃えられており、経験豊かなスタッフがソファ選びをきめ細かくサポートしてくれます。ショールームは全国の主要都市にありますので、買い替えを検討されている方はぜひ足を運んでみませんか。ショールームに行く際は、部屋の図面や写真を持参すると、より的確なアドバイスをいただけます。

【日本フクラ 大崎ショールーム】
〒141-0032
東京都品川区大崎2-9-3 大崎ウエストシティビル3F
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜
TEL:03-5436-7791
ホームページ:http://www.hukla.co.jp/

インテリアのお手入れMEMO Vol.9

ソファのお手入れについて、丹治さんに聞いてみました。

ソファのお手入れ

  • 日頃のお手入れ
    【ソフトレザー・布地の場合】
    定期的に掃除機や柔らかいブラシでゴミやほこりを取り除いてください。ソフトレザーは、引っ掻くと傷が付きやすいので掃除機の使用は避けましょう。
    【レザーの場合】
    定期的に柔らかい布で乾拭きしてください。3~4ヶ月に1回程度、メンテナンス用のクリームを塗ると、しなやかさや美しさを長く保つことができます。
  • 汚れが付いたら
    【ソフトレザー・布地の場合】
    中性洗剤を入れたぬるま湯に布をひたし、固く絞って拭いてください。その後、固く絞った布で洗剤を充分に拭き取り、乾拭きをします。
    【レザーの場合】
    革や汚れに合った専用のクリーナーを使って汚れを落としてください。

三菱地所ホームからのワンポイントアドバイス

最近の布地のソファは、自分で取り替えができるカバーリングタイプのものが増えてきました。生地が破れたり汚れたりした際に、カバーのみ取り替えられるので便利です。また、季節などに合わせて気軽にイメージチェンジを楽しめることも魅力です。水洗いができるカバーもありますので、ぜひソファを買い替えの際は検討してみませんか?今回取材にご協力いただいた日本フクラには、ソフトレザーのソファにも、カバーリングタイプのものがあります。

三菱地所ホーム株式会社 インテリアセンター
宮川裕子(みやかわゆうこ)