「実際に住んでみて『駅近マンション』の良さを実感したことがありますか？」

編集部が調査したアンケートでは、実に78％の人が「ある」と答えました。具体的に「住んでよかった」と思った瞬間はどんなときなのか。「ある」と答えた人に、さらに具体的な事例を聞いてみたところ、下記の回答が上位に挙がりました。

「たくさん買い物をしてもラク」（45.0％）
「夜も街が明るいので安心」（40.6％）
「銀行や郵便局が近い」（37.6％）
「コンビニが近い」（28.3％）
「電車の通勤、通学が思っていた以上にラク」（23.3％）

上記以外では、駅から近いことでプライベートの行動範囲が広がり、楽しみが広がったというエピソードが目立ちました。

「時間や行動範囲の組み立てが自由気ままで、楽しくなった」（56歳・男性）
「今までは映画に行くにも電車に乗らなければならなかったが、今は自転車で駅の映画館にいつでも行ける」（67歳・女性）
「旅行が何より楽。歩いて最寄りの駅から新幹線で出かけられる」（61歳・男性）
「割とお客さんをお呼びしやすい」（57歳・男性）

たしかに、駅から遠いと休日に家から出るのが億劫になりますし、お客さんを自宅に招待するのも気が引けてしまいます。

「寒さも暑さも気にならないので、行動範囲が広くなった」（53歳・女性）、「夜中にスイーツが食べたくなったとき、とっさに買いに行ける」（27歳・女性）という声も。季節や天候に左右されずにストレスなく外出できるのは、住んでみなければ実感できないメリットです。

なかにはこんな“細かすぎる”エピソードも。
「昔、駅から遠い家に住んでいたときは駅まで自転車で行っていたのでスカートをあまり履けなかったが、（駅が近く）自転車が必要なくなり、服装を自由に楽しめるようになった」（40歳・女性）
駅から近いメリットがファッションにまで影響するとは意外でした。

通勤・通学時間が短くなるのはもちろんですが、駅から近いことで、ちょっとしたことで時間を無駄にするストレスがなくなったという声もありました。

「駅まで信号がないので、信号待ちのイライラがない」（55歳・女性）
「電車遅延の際に家から情報が聞こえる」（36歳・女性）
「駅に着いたとたん大雨が降り出し、止みそうにないので走って帰った。もし雨宿りをしていたら、1時間以上帰宅が遅くなっていた」（55歳・男性）
「次の予定までに少し時間が空くとき、いったん家に帰って用事をすませ、また出かけることが可能」（68歳・男性）
時間を有効に使えれば、体力だけでなく精神的にも楽に暮らせそうです。

中高年世代からは、時間を気にせずにお酒を飲めるのがストレスフリーという証言も。

「飲み会のとき、最終電車まで安心して飲める」（63歳・男性）
「酔っ払って記憶をなくしていても、ちゃんと家の布団で寝ている」（57歳・男性）
1秒も無駄にせずに飲みたい、という執念が感じられます。

細かいお金の支出が減ったという声もありました。

「築年数が経っても値段が下がらない。不動産屋さんの『売ってください、このマンション限定で欲しがっている人が何組もいます』という広告が心をくすぐる」（56歳・女性）
こんな証言を聞くと、駅近のメリットがリアルに感じられます。

日常生活レベルでも、ちょっとしたお金の節約ができるようになるようです。

「バスの乗り継ぎが要らないし、バス終了後のタクシー利用の心配も要らない」（49歳・男性）
「近所にスーパーが複数あるので、必ずどこかで必要なものを特売している」（63歳・女性）
「駅ナカの百貨店の高品質弁当の半額セールを狙いやすい」（40歳・男性）
「映画のレイトショーも見に行きやすい」（61歳・男性）
塵も積もれば山となる。小銭が貯まりやすい駅近物件は、経済的にもおトクといえそうです。
10年、20年と経ったとき、その差は大きく広がっているかもしれません。

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