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マンションの間取りの特徴と見方
縦長リビングタイプの特徴
多くのマンションで採用されているスタンダードな間取りで、縦長のリビングと隣り合う居室がバルコニーに面するタイプです。
(住み心地の特徴)
- リビングに壁面が多くテレビや収納などの家具を配置しやすい。
- バルコニーに面した明るい居室を確保できます。
- リビングと隣の居室を隔てる壁がスライド式の場合はリビングスペースを広げることもできます。
- キッチンやダイニングスペースはバルコニーから奥まったところになるため、自然光が届きにくくなります。
横長リビングタイプの特徴
多くのマンションで採用されているスタンダードな間取りで、横長のリビングがバルコニー全体に面するタイプです。
(住み心地の特徴)
- リビングスペースとダイニングスペースを左右に振り分けてゾーニングしやすい。
- キッチンやダイニングがバルコニーに近いため自然光で明るいダイニングキッチンを確保できます。
- キッチンと逆側の奥まった居室の壁がスライド式の場合は、リビングを広げることができます。
- 奥まった居室を個室として使う場合は、角住戸でなければ窓がないため、昼間でも照明が必要になります。
ワイドスパンタイプの特徴
ワイドスパンタイプとは、バルコニー開口部の幅が広い間取りです。
(住み心地の特徴)
- リビング以外にバルコニーの面した明るい居室を複数確保することができます。
(図)玄関からリビング入口と居室入口の方向が分かれているこのタイプの場合、来客を招き入れるパブリックスペース(リビング)とプライベートスペース(居室)の動線を分けやすくなります。このタイプはタワーマンションで多く見られます。
(図)居室の入口がリビング内にあるこちらのタイプの場合、居室は必ずリビングを通って入る動線となります。自然と家族が顔を合わせ会話もしやすいため、子ども部屋にも適しています。
またリビングと居室間で家族の気配を感じ取りやすいことは、居室を個室として使う場合に、リビングの物音が気になりやすい側面もあります。
住み心地にかかわる、間取り図のチェックポイント
●キッチンと洗面室の間の動線は家事のしやすさに直結
家事が集中するキッチンと洗面室間を直接行き来できる間取りは家事動線を短くできます。また、廊下やリビングを通る通常の動線と別の動線があることで、家族全員が身支度などで忙しい朝などに動線がぶつかることなく家事を進めやすくなります。
(図左)キッチンから洗面室、リビング、バルコニーに直接つながる3WAY動線タイプ。
(図右)玄関から廊下を通らずに、洗面室、キッチン、バルコニーまで出られるタイプ。
●洗面室の入口は廊下にあるか、リビング内にあるか
(図左)洗面室の入口がリビング内にあると、キッチンと行き来しやすいので家事動線が短くなります。構造上、リビング内に洗面室入口がある間取りは縦長リビングタイプに多くみられます。
(図右)廊下に入口がある間取りは横長リビングタイプが多くなります。家族間のプライバシーを重視する際は、こちらのタイプの方が都合がよいでしょう。
間取り図で解る、構造の違い。
●柱の位置を見ればリビングの採光の違いがわかる
柱と梁を構造体とするラーメン構造のマンションには、順梁工法と逆梁工法があり、窓の高さやバルコニーの広さなどに違いが出るため、間取図の柱の位置を必ず確認しましょう。
(順梁工法の特徴-1)
柱は住戸の角に位置し、住戸の内側に食い込んでいる従来工法と、住戸の外側に接するアウトフレーム工法があります。
(逆梁工法の特徴-1)
同じアウトフレーム工法でも、柱がバルコニーの外側に位置します。室内空間に柱が出ないためコーナーを有効に使え各配置などがしやすいといわれています。
●柱と梁の位置の違いによって、リビングの彩光が変わる
(順梁工法の特徴-2・図右)
梁は柱と柱を横につなぐため、順梁工法ではバルコニーに出る窓の上に梁がくることになり、窓の高さがある程度制約されます。一方で、バルコニー手すり壁を薄くできるので出幅を広くとりやすく、手すりが透明な素材ならば、室内からの眺望を見やすくできます。
(逆梁工法の特徴-2・図左)
柱がバルコニーの外側に位置し、梁が住戸内に干渉しないため、バルコニーに出る窓を高くとれることで、室内の奥まで光が入りやすくなります。一方で、厚みのある梁がバルコニーの手すりを兼ねるため、バルコニーの出幅が制約されます。また手すり壁がコンクリートとなるため、下方の眺望がさえぎられることになります。
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