土地活用の方法

そもそも土地活用にはどんな種類がある?

土地があるのに何も利用せず、ただ高い税金を払っているだけ。何とか活用したいけど、一体どんな活用法が最適なのか、わかりにくい。そんな悩みを持っている人は意外と多いものです。土地活用は少なからずリスクが伴うものですから、やっぱり考え込んでしまうわけです。
そこでここでは、土地活用の種類とそれぞれの特徴を見ていくことにしましょう。きっとあなたにピッタリの活用法があるはずです。

長期的に安定収益を目指すなら、賃貸アパート・マンション

居住用賃貸なら固定資産税や相続税の節税効果も

「土地活用」といえば、真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり居住用の賃貸アパートやマンションですね。特徴としては長期的に安定した収益が見込まれることが挙げられます。ニーズにマッチした企画で、空室リスクを避けられれば収益性が高く、利回り10%程度も可能となります。新たに建物を建てるわけですから大きな初期投資が必要ですが、担保となる土地があることが前提ですから資金計画は比較的立てやすいはずです。懸念されるのは入居者のトラブルや管理面だと思いますが、専門の管理会社に委託すればこちらも心配するほどではないでしょう。もうひとつ、大きなメリットは節税効果が得られることです。固定資産税や都市計画税、さらに相続税などを節税することができます。一方、デメリットとしては、築年が古くなるにつれて空室のリスクが高まることでしょう。何年かごとのにフルリフォームするなど、あらかじめ対策を考えておく必要があります。

初期投資を抑えて更地のまま活用するなら駐車場など

コインパーキングやトランクルームが選択肢に

同じ土地活用でも建物を立てずに更地のままで収益を上げる方法もあります。駐車場やトランクルームなどがそう。これらは初期投資を抑えつつスタートできる点が最大のメリットでしょう。例えば駐車場といっても、月極駐車場とコインパーキングがあります。ただし、コインバーキングをとってもそれほど大きな投資は必要なく、専門の会社に運営をまかせることになるので、大きな問題はないでしょう。最近人気のトランクルームについても同様です。これらは気軽に始められる土地活用といえますが、もちろん弱点もあります。まずローリスクローリターンであること。加えて、更地の状態では固定資産税や相続税の土地の評価額での優遇がまったくないため、節税や相続税対策として考えている人には向いていません。

その他にも借地として活用するなどいくつかの方法がある

売却なども含め、将来を見据えた土地活用がベター

土地活用の方法としては、先に紹介した2つ以外にも数種類あります。まず、土地をそのまま貸して地代を得る方法です。いわゆる「借地」ですね。個人なら居住用の住宅や賃貸用の住宅、駐車場、太陽光発電など、法人なら賃貸用の住宅、太陽光発電、店舗、事務所、工場などとして使用するケースが考えられます。このとき注意したいのが、普通借地権と定期借地権の違い。普通借地権では、借主が更新を希望すると、地主は正当な理由がなければ更新を拒めず、定期借地権には基本的に更新がありません。初期投資はほぼ不要ですが、地代収入は大きな収益も考えにくいパターンです。次に売却するという手もあります。現金化して売却益がでれば、譲渡所得税を支払い、売却益に関係なく不動産会社への仲介手数料等も発生することになります。いずれの方法にしても、大切なことは将来を見据えて活用法を考えることですね。