【インテリアQ&A】「教えて!メックさん」

第2回 インテリアをセンスアップさせる5つの基本 Vol.2

「モデルルームのような素敵なインテリアの住まいにしたい!」と感じたことはありませんか?ただ、自己流でインテリアをコーディネートしても、なんだか雑然としてしまい、モデルルームようなインテリアを実現することが難しい…。
そのようなお悩みに、三菱地所グループのインテリアデザイン会社「メック・デザイン・インターナショナル」が全2回に分けてお答えいたします。

お部屋全体の雰囲気がバラバラとしており、何だかまとまりません…。
モデルルームのように雰囲気を統一するコツが知りたいです。(30代・女性)

基本その4 家具選びは「素材」も重視する

まずはシンプルに、素材がかもしだす印象のみで選んでよいと思います。例えば、あたたかみを感じさせる木の素材は、インテリアにも同じ印象を与え、木の本来の色に近いほどナチュラルな印象になります。一方、ガラスや金属は硬くてシャープな印象なので、ぬくもりのある家にしたいなら避けたほうがよいでしょう。逆に、ナチュラルな雰囲気が好きだけれど、少しだけシャープにしたいという場合には、あえてガラスや金属等の硬質な素材を少しだけ取り入れるのもアリです。
最初にテイストを決めておけば、どの家具から選んでも大きくはぶれないと思いますが、全体のバランスは大事です。例えば「ローラ アシュレイ」のような花柄アイテムが大好きという方でも、インテリアのすべてを花柄にしてしまったら、うるさくなってしまいますよね。カーテンを花柄にするなら、ソファはシンプルにするというように、バランスを取ることが大切です。

フローリングやソファのファブリックであたたかみを持たせつつ、キッチン周りに取り入れた石素材で、シャープなアクセントをプラスしている。

基本その5 飾り物は何か一つ「規則性」を持たせる

小物などを飾るときは、何か一つでも規則性を持たせてあげると、グッとセンスアップします。例えば、色使いですが、黒・白・グレーのモノトーンで統一する、または、使う色を2色だけにするというように。
左の写真は、奥の棚に本を無造作に置いているように見えますが、実は本の色を1トーンに揃えて統一感を出しています。また、壁にかけたポスターも、同じ大きさの写真を3つ連続して並べることで、規則性を持たせています。
逆に雑貨屋さんのような雰囲気にしたいなら、色とりどりの小物を合わせるという選択もありますが、色をモノトーンで揃える、素材を揃えるというのは、一番簡単で取り入れやすいセンスアップの方法です。

本の色のトーンを統一したり、写真の額縁のサイズを統一し、装飾用の小物に規則性を持たせている。

今回は5つの基本的なルールをお伝えしましたが、まずは「いろんなインテリアを気にすること」から始めてみてください。好きだと思うインテリアに出会ったら、「なぜ好きだと思ったのかな?」と気にしてみると、「私は陶器の花瓶の素朴感が好きなんだ」などと気づきを増やすことができます。
最近は服の店舗でも、服だけではなくライフスタイル全体を提案しているケースが多いので、好きなブランドの店のディスプレイを見るだけでも参考になるでしょう。「心地いい」「好き」をストックして、感性を研ぎ澄ませていくことがインテリアのセンスアップにつながると思います。

この記事の担当者


ザ・パークハウスのモデルルームコーディネートにおいても多くの実績がある

山本 久美子
株式会社メック・デザイン・インターナショナル 提携インテリアコーディネーター

集合住宅のインテリア計画、モデルルーム等を数多くを担当。
前職は病院コンサルティング業。
その後建築デザイン会社にてインテリアコーディネーターとしてセミナー業務や撮影スタイリング等、幅広い業務に携わる。
色彩に拘ったコーディネートを得意とする。

手がけた代表作品

ザ・パークハウス渋谷笹塚モデルルーム
ザ・パークハウスオイコス金沢文庫モデルルーム

「メック・デザイン・インターナショナル」とは

メック・デザイン・インターナショナルは三菱地所グループのインテリアデザイン会社です。人と環境に配慮した美しさと心地よさを兼ね備えたインテリアの実現のためには、豊かな経験と知識、 柔軟な発想力、確かな技術力が必要です。デベロッパーのインハウス設計事務所として培った経験を生かし、お客様一人ひとりのライフスタイルやイメージに合わせ、毎日の暮らしを豊かにするご提案をいたします。

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