整理収納のコツ

“お片付け”は、始めるときに「目的」をつくりましょう!

キレイな住まい。あなたの、ご家族の理想はどんなイメージを持っていますか?
“お片付け”を始めるなら、その「目的」をしっかりと決めておくことが大切です。「目的」とは、単に「モノを整理する、減らす。」と考えがちですが、それだけでいいのでしょうか。

“お片付け”が苦手、そう思っていませんか?

88%の方は、収納が苦手!では、モノが多い場所はどこでしょう?

2017年3月実施/「整理・収納に関するアンケート」N=253

アンケートの結果の通り、「収納に困っている」「収納が苦手」という方は、とても多いようですね。その声を伺ってみると「収納場所がなく、床にあふれている。」「片づけるべきものが、積まれている。」など収められていないことで、苦手意識があるようです。では、モノが収まりきらない場所とはどこでしょうか?

2017年3月実施/「整理・収納に関するアンケート」N=253

クローゼット、リビング、寝室、キッチン…どうなっているのが理想でしょう?“お片付け”を始めるなら、その「目的」が大切。と、先にも、記しましたが「目的」は、単に“お片付け”することではありません。また、「減らす。捨てる。しまう。」と、おすすめしたように、モノがなくなれば、キレイな住まいになるのでしょうか。「目的」、それは、片づけられた住まいで、どんな暮らしをしたいのか?ということです。

「家族会議」してみませんか?

「目的」と、「ゴール」を決めることからスタートしましょう。

“住まい”に求められることは、落ち着いた暮らしが続くことだといいます。落ち着くって、なんでしょう?人の価値観は、家族であったとしても、それぞれ違うものです。「家族会議」で話し合いたいのは、何に困っているのか、どんな住まいが理想なのか、片付くと何がいいのかということです。おひとりならば、自分に問いかけてみること。この準備が、“お片付け”には必要です。それぞれの困りごとと、理想を知ることで、優先順位もつけられるのではないでしょうか。

“お片付け”の先にあるご褒美。

Less is more.(少ないほど、豊かである)とは、いうものの…。

「モノが見つからなくて、探し物をしていることが多い。」「床にモノがあって、掃除がしにくい。」「子どもの洋服やおもちゃが増えて、散らかすので手がかかる。」これも、アンケートであがっていた声です。では、「目的」を考えると何でしょう?時間のムダをなくしたい。家事の効率を上げたい。ということでしょうか?。本当は、そのあとにある、家族みんなで寛いだ時間を過ごせたり、イライラや怒ったりしない時間、心にゆとりができることで一緒にお出かけしたりと、生活を楽しむことですよね。ただモノを減らすことで、豊かさが得られるのではなく、片付けができていることで得られるご褒美を決めてからはじめてみましょう。

収納上手に聞いた“お片付け”のアイディア。

アンケートの声も参考に、お部屋別のプチテクをご紹介!

「目的」と「ゴール」を決めると、“お片付け”のターゲットがわかりますよね。では、片づけるときに、こんな工夫も…というプチテクを、アンケートで回答も多かった、クローゼット、リビング、キッチンについてご紹介しましょう。わが家の場合は、まずは、減らすことから!という方は、もうひとつの記事も参考にしてみてください。

【クローゼット】上と下の空間に、収納をプラス!

クローゼット自体に限りある方は、こんな工夫をしてみてはいかが?

  • 上部活用/ハンガーパイプの上に並行して、市販の突っ張り棒を2本。ケースをおいて、小物を収めたり、バッグや、畳んだ洋服などの収納場所にできます。
  • 下部活用/ハンガーパイプ下に引出収納。奥行きがある押入れなら、手前と奥との2段活用で季節ごとに入れ替えを。
    このとき、ケースや引き出しには「ラベル」を貼ると便利です。衣替えのときも迷わず、入れるものもルール化されて、それ以上になったら…古いものから処分していきましょう。
  • 壁面も活用/ウォールポケットやホルダー、ドア用フックなどを購入し、吊り下げるという収納もあります。アクセサリーや、ネクタイなどにおすすめです。

<アンケートの声から>

  • 「省スペースハンガーを使っています。ひとつで、スカート5枚はかけられますよ。」
  • 「クローゼット内に、天井まで突っ張る格子状のハンガーラックを。洋服をコーディネートしてかけたり、小物をかけたりして使っています。」
  • 「棚板をDIYで追加しました。ロス空間をなくして、空気を収納しないように心がけています。」

【リビング】パブリック空間としてのルールを!

家族みんなが集まる、あるいは落ち着いて寛ぐ空間。また、人を招く場所でもあります。プライベートなものは最小にして、ルールを決めましょう。

  • 誰でも片づけられるルール/筆記用具や、爪切り、薬、裁縫道具などは1ヶ所にまとめ(できれば、小引き出しなど)種類ごとにラベリング。誰でも、どこに何があるかがわかることが大切です。
  • 床にモノを置かないルール/子どもがおもちゃを出したまま、バッグを置いたまま、洋服を脱いだまま…それぞれが、自分の部屋や決まった場所に置きに行くことを約束にするだけでも変わってきます。
  • テーブルに逃げないルール/郵便物をとりあえず、雑誌を読んだまま、リモコンを載せたまま…。これも散らかる理由。置き場所を決めてあげることと、潔く、収めるためのグッズも増やしてみましょう。例えば、郵便物なら、100円均一のクリアボックスをいくつか用意し、期限や種類別に。ひと月も経つとボックスごとに処分できるはずです。

<アンケートの声から>

  • 「基本は、増やさないことです。ひとつ買ったら、ひとつ処分。年齢のせいもありますが、中身がわかるように箱に名前を付けたり、写真を貼ったりしています。」
  • 「本棚は前後2段に。大きさで揃えて、奥はあまり読まないけどとっておきたい本ですね。」
  • 「床にモノは置きません。いつでも掃除機くんが、稼働できるようにしています。」

【キッチン】必要な数に整える。色と形を揃える!

今回は、食器類を中心に。頂き物や、趣味で集めたもの、いろいろありますが収めるためには、ムダに入っているものを、やっぱり処分してみましょう。

  • 数を整える/家族の数や来客用にと数が揃ったものは、テーブルの上でも活躍しやすいですね。でも、欠けてしまっているのなら…。きっと、代替のものを持っているのではないでしょうか?必要な数だけを残しましょう。マグカップやグラスなど、数が増えやすいものも人数分だけをキッチンに用意しましょう。高価で、気に入っているなら「飾る」という考えで、リビングにガラスケースのコーナーなどを設けてはいかがでしょう?
  • 形を揃える/食器類をキレイに収納するコツは、色と形が揃っていることとよくいいます。重ねてしまいやすく、空間のロスが出にくいのがポイントです。これから食器を入れ替えるなら、お気に入りのブランドなどを決めてシリーズで入れ替えてみてはいかがでしょう。焼き物など形のいびつなものは、収めにくく場所をとるので処分の候補に。大皿などは、キッチンから出して、インテリアの花器などに活用してみるのもいいでしょう。

<アンケートの声から>

  • 「食器や調味料などキッチンのものは、カテゴリーで分類して収納してます。和とか、洋とか、出し入れもスムーズですよ」
  • 「やっぱり、場所を決めることが一番です。同じところにいつも入れておくと料理のときにもスムーズだし、余計なものを出さないので散らかりません。」
  • 処分するときは、各行政区のルールをご確認ください。また、新しくキレイなものなどは、リサイクルショップなどにお問い合わせをしてみてください。