マンション管理の基礎知識

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マンションの管理組合って何?

マンションを購入するみなさんは、漠然と「管理」って重要なことは知っていても、実際にはどんなことを知っておかなくてはいけないのか?は、あまり知られていないことが多いかもしれません。そこで今回は、「管理組合」についてお伝えしていこうと思います。

マンションの管理組合って何?

マンション管理組合とは、マンションを購入し所有者となった人全員で組織され、マンションの維持管理を目的としています。マンションを購入すると、必ず「管理組合員」となります。

●マンション管理組合の役割

マンションは、個人が所有するお部屋を「専有部分」と呼び、お部屋の内側以外の部分で、共用廊下や階段、エントランスなどマンションに住んでいる人全員で共用する部分を「共用部分」と呼びます。

マンション管理組合は、この「共用部分」を維持管理し、マンションの価値を高め、全ての居住者が気持ちよく生活できるようにしていくことが、大きな役割です。

例えば、マンション内でのペット飼育やゴミの出し方など、住人が守らなければならないマンション内のルールや、駐車場の使用料金などを決めたり修繕計画を立てて、建物の維持管理をしていくことなどが挙げられます。

管理組合の運営は誰が行うの?

マンションの管理組合は区分所有者全員で構成されますが、話し合いや物事を決めるときに、毎回全員を集めるのは難しいので、管理組合員を代表する理事を選出し、理事会を構成します。

この理事会は、「理事長・副理事長・経理・書記・・・」などがあり、ほとんどのマンションは、毎年毎年、持ち回りで担当することになります。

この管理組合の代表である「理事会」が中心となり、そのときに起きているマンション内の問題や、将来検討しなければならない修繕計画などを話しあっていきます。

その理事会で話し合われた事項を、他の所有者全員に通知し管理の方向性を決めていくのです。

●理事会の役割

理事の具体的な役割や仕事には、マンション管理会社など業者との連絡・交渉・契約、マンションの修繕計画の作成・変更、マンションの点検・チェック、マンション管理規約案や使用細則案の作成、住民からのクレーム対応、イベントの企画・実施などがあります。

理事はそれらを実現したり実行に移すために、理事会や総会を定期的または不定期に開催します。

マンションの管理会社って何?

マンションの管理会社は、管理組合から「管理のサービス」を依頼され、管理組合が出来ない部分を代行してくれる役割があります。

管理がしっかりしているマンションは、この「管理会社」がしっかりと管理をしてくれているマンションであることが多いため「管理会社」は大変重要だと言えます。

例えば、マンション内がいつもきちんと清掃されていて、設備等のメンテナンスが行き届いているのは、管理会社がちゃんと仕事をしているからと言えます。

また、マンションの修繕計画などは、管理組合ではなかなか計画を立てられません。管理会社はマンションに合わせた「修繕計画」を立てて(言わばたたき台ですね)管理組合に提案をしてくれます。この管理会社からの提案をもとに、管理の運営や修繕の計画を実践していくことが多いため管理会社は管理組合にとって、大切なパートナーとなるのです。


購入すると必ずみなさんは「管理組合員」になります。管理組合は、マンションの資産価値や住み心地を左右する大きな役割があるということをお分かりいただけましたでしょうか?

さて次回は、マンション管理の基礎知識その2「管理費について」をお届けしますね。