1DK間取り活用法

賃貸マンションで考える1DKの間取り活用法

1ルームと1DKの違いは、食事をする空間と寝室にあたる居室が別々に設けられている点です。
しかしダイニングスペースが増えたとしても「物の置き場所に困る」「リビングがないのでゆったり寛げない」「趣味や余暇を楽しむ空間づくりは難しそう」と感じる人も多いのではないでしょうか。でもちょっとした工夫と、視点を変えることによって、1DKでも快適な暮らしが可能です。快適な部屋探しのポイントと、コンパクトな間取りでも気持ちよく暮らすコツを紹介します。

ポイント1 1DKでも間取りはさまざま。ライフスタイルに合った選択を

賃貸物件探しは、立地・予算・間取りという大まかな3つの条件を決めてからスタートする場合が多いと思います。
立地と予算は基準が比較的明確ですが、間取りについては表示内容だけではわからない部分が多いことをご存知でしょうか。一口に1DKといってもそのプランは幅広いものです。例えば玄関を入るとDKと居室が一直線に並んでいるタイプや、玄関に対してDKと居室が横並びのタイプ、居室だけでなく玄関や廊下などにも収納が充実しているタイプなど多岐にわたります。
また、1DKプランの面積についても、ミニマムな空間からファミリータイプ並の広さのあるものなど千差万別。採光や通風、プライバシーといった基本的な条件だけでなく、十分な収納があるか、キッチン設備は自分の自炊の頻度に見合っているか、持ち込もうと思っている家具が入るだけの広さがあるのかというように、自分のライフスタイルに合った間取りを選ぶことが、1DKを快適に使いこなす第一歩です。

ポイント2 間仕切りの工夫で、快適な暮らしを

最近はコンパクトタイプの賃貸マンションでも、寝室とDKの間仕切りが可動式であったり、引き戸の場合は取外して広めのワンルームのようにゆったり利用することができる機能など、空間を広く利用できる1DKプランも増えています。さらに、キッチンにも収納豊富なシステムキッチンが設置されていたり、カウンタースペースがあって簡単な軽食程度をとれる間取りプランなども数多く見られ、コンパクトなスペースも快適に利用できる工夫が多く見られます。
また、賃貸物件では勝手に間取りを変えることはできませんが、少しの工夫で快適なスペースを演出することも可能です。たとえば、カウンターやダイニングテーブルの代わりとなるカウンター天板付きのラックや飾り棚を兼ねるオープンラックなどを利用することで、空間を仕切り、食事をとるスペースと寛ぐ空間を分けることもできます。家具やラグマットの配置などで、スペースの利用方法を定め、自分なりの空間演出を意識することも、快適な生活への第一歩です。

ポイント3 部屋をすっきり見せるインテリアと家具を選ぶ

広さに限りがある1DKでは、家具の選択も快適に暮らすポイントです。
近年はスタイリッシュで機能的な家具も増えてきました。下部収納付きのベッドや椅子、畳コーナーユニットなど、家具と収納がセットになったアイテムや、空間を有効に活用できる高さのある収納も多くみられます。意外なところでは海外製のベットなどにも注目です。日本製より幅が狭く、高さがあり、下部スペースが有効に使えるものも多いので、チェックしてみましょう。
反対に、視線に入る家具の高さを押えて、空間を広々とした印象にまとめるという選択もあります。間取りプランや家具の選択によっても、工夫次第で快適な空間を演出することができそうですね。

ポイント4 ここにも注目!省スペース対策としてうれしい人気の設備

部屋選びの際には、広さ・間取りの他にも設備にも注目してみましょう。たとえば、近年の人気設備としてあげられる浴室乾燥機能付きユニットバス。ユニットバスを乾燥室としても利用できる機能です。洗濯物は室内に干すと意外にスペースを取ります。しかし、外に干す場合は天候や花粉、女性の場合は外からの視線なども気になりますね。スペースを有効活用したい1DKタイプには、あるとうれしい人気設備の一つです。
また、浴室乾燥機能は洗濯物を乾かすだけでなく、ユニットバス全体も乾燥させることができるため、カビの発生防止にも役立ちます。まさに一石二鳥の設備です。
他にも賃貸住宅の人気設備としては、エアコン・宅配BOX・TVモニター付オートロックなどがあげられます。特に、予めエアコンや床暖房がある部屋は、冷暖房器具を置くスペースも不要となりますので、コンパクトな間取りプランには、あったらうれしい設備として挙げられています。